シーン・場所・ジャンルを飛び越えても爪痕を残す BOOGEY VOXXの躍進【バーチャルタレント名鑑】

今回紹介するのは音楽・生配信とさまざまな形でインパクトを与え続けているBOOGEY VOXXです。

配信者 VTuber
シーン・場所・ジャンルを飛び越えても爪痕を残す BOOGEY VOXXの躍進【バーチャルタレント名鑑】
シーン・場所・ジャンルを飛び越えても爪痕を残す BOOGEY VOXXの躍進【バーチャルタレント名鑑】 全 6 枚 拡大写真
様々なバーチャルタレント事務所が次々に発足し、着実にその裾野を広げ続けているバーチャルタレント(VTuber)シーン。牽引する二大事務所に注目が集まるなかにあって、数年来に渡って活躍を続けるタレントも非常に多い。この連載コラム「バーチャルタレント名鑑」では、様々なカルチャーシーンで奮闘を続けるバーチャルタレント(VTuber)一人一人にスポットライトを当て、これまでの軌跡とこれからの望見について書いていきます。今回紹介するのは音楽・生配信とさまざまな形でインパクトを与え続けているBOOGEY VOXXです。

BOOGEY VOXXはボーカルでキョンシーのCi(シィ)と ラッパーでフランケンのFra(フラ)をメンバーとした2人組ヒップホップユニットです。

2020年2月29日にTwitterにて初投稿、3月6日に最初のカバー動画「ロキ」を公開、2020年3月27日に2人による「#ぶぎぼのはいしん vol.001」を初めて生配信しました。

まさに順調な滑り出し…という言葉は、いま現在から見るとすこしかけづらいところです。この初配信に集まったのはわずか50人ほど、公開してから1か月ほどの「ロキ」の再生数は3000回ほどでした。シーンの外側で音楽やゲームといったシーンを知っている人でも、この人数・再生数の寂しさは伝わるはずです。

「VTuber×音楽」といえば、男性・女性のシンガーやアイドルが中心となって盛り上がっており、多人数以上のユニットで活動するとしてもシンガーやアイドルに寄せたアーティスト性で前面に押し出して活動するユニットがマジョリティを占めています。

そのなかで、シンガー×ラッパーというユニットで活動していく。インターネットカルチャーにフレンドリーなVTuberのファン層が想像できますし、しかもデビューしたのはコロナ禍の真っ只中です。

「この先一体どうなってしまうのか?」と様々なエンタメ関係者が頭を抱えている脇を通り過ぎ、2人は自身らの活動を継続していくことになりました。

◆音楽・トーク・ライブ・配信 どこに出てもオリジナリティは抜群

それから2年ほど、2人はシーンに確かな足跡を残しているといえます。

デビューしてから現在まで毎週金曜日に欠かさず高クオリティなカバー動画をアップしつづけ、タイミングを見てライブをこなしていくようになります。オリジナル曲を合わせても制作してきた楽曲数は200曲を超え、彼らのYouTubeチャンネルには膨大な数の楽曲がアーカイブされています。

ロキ - 鏡音リン・みきとP [cover] / BOOGEY VOXX
感電 - 米津玄師 [cover] / BOOGEY VOXX
フーアーユーなんて言わないで - 天神子兎音 [cover] / BOOGEY VOXX

2人の神随はライブパフォーマンス力にこそあると見るファンは非常に多く、秋葉原エンタスを中心にイベントに出演しながら、ある時はクラブイベントに、ある時はネット上のバーチャルなステージに、ある時はVTuberとともに、ある時はトップランクのDJらとともに、さまざまなイベントにフックアップされその存在が知られていくことになります。

デビューから2年目を迎える直前である2021年12月3日、いまは無き新木場スタジオコーストでラスト公演を迎えたクラブイベント『VIRTUAFREAK』にも出演、大舞台でもみごとなパフォーマンスを発揮しました。

確実にシーンのなかでファンが生まれているのを、2人はしっかりと感じながら活動をしてきたといえるでしょう。

そんな2人のライブでのパフォーマンスの良さは、生配信での小気味よいやり取りやソロ配信でのトークの面白さに直結しています。クラブハウスなどで酒を飲み交わしながら盛り上がる2人だからこそ、何の気なしに始めた雑談すら面白く思わせてくれます。アニメやネット知識など雑学に強く、さまざまな話題を持ち合わせるFraさんに、明るく元気っ子なCiさんが絡んでいくなかで、多くのお笑い空間が生まれてきました。

だいたい3分でわかる!!ぶぎぼの一問一答!!【BOOGEY VOXX】
#Ciちゃんウキウキ生誕祭2021 【BOOGEY VOXX】
【#ぶぎぼ5万人】ぶぎぼのすべらない話【BOOGEY VOXX】

そのなかでも、Fraさんが2000年代前半の2ちゃんねるを知る者として「あの頃」の話しをワイワイとしていった流れや、人気クロスメディアプロジェクト『ヒプノシスマイク』について熱く語った内容などは、筆者も心が踊らされました。あの日「電車男ってフィクションじゃないんですか?」「ヒプマイってキャラゲーでしょ?」と言ってきた後輩に、「後ろから撃たれるから衛生兵を呼べ」と説法してしまったことを思い出し、ちょっと反省しました。

もちろんヒップホップへの愛・知識も非常に高く、マシュマロから届いたリスナーの意見・疑問に真摯かつ持論を用いて答えていく配信もしています。

【切り抜き】VTuber No.1ラッパーさん、ヒプマイがたった4年で成し遂げた偉業を語る【BOOGEY VOXX Fra】
【切り抜き】本物のねらーがVIPクオリティを見せつけた結果wwwwwww【BOOGEY VOXX】
【マシュマロ】なつやすみこどもHIPHOP相談室【BOOGEY VOXX Fra】

◆麻雀リーグ「神域リーグ」で存在感をみせた漢・Fra

そんなBOOGEY VOXXに注目が集まったのは、2022年5月8日からスタートしたプロアマ混合の麻雀リーグ戦『神域Streamerリーグ』にFraさんが出場したことでしょう。

天開司さんが主催を務め、長年VTuberのファンとしてシーンをみてきた日本最強雀士・多井隆晴らの協力もあり、プロ雀士とストリーマー・VTuberによる超大型リーグ戦となりました。

開幕戦のメイン配信では最大同時接続数が3万人を突破し、その後の試合ではTwitterのトレンド欄を席巻。VTuberファンが麻雀を、麻雀ファンがVTuberを、それぞれに交流し、ファン層を広げることができた大会となりました。

そのなかでFraさんはチームゼウスに入り、プロ雀士の鈴木たろうさん、麻雀系VTuberの鴨神にゅうさん、天開さんらとともに共闘。全試合を戦って4着回避率が驚異の100%を記録する打ち筋をみせました。

今回出場するメンバーのなかでも「麻雀は強くない」という評価もありCランクに入りましたが、メキメキと腕前をあげるだけでなく、なにより他メンバーのタレント性・影響力に負けない「盛り上げ役」として、チームゼウスだけでなく大会内外の麻雀配信でも存在感を発揮していきました。

【#神域リーグ】何もかも捨ててここに居続けようとする漢Fra【歌衣メイカ・Fra・郡道美玲・渋谷ハジメ】【雀魂】
【切り抜き】ラッパーさん、ギャルのケツを追っかけて破産してしまう【BOOGEY VOXX Fra】
【#神域リーグ 切り抜き】悪魔と契約した渋谷ハジメ【BOOGEY VOXX Fra, 天開司】
【切り抜き】神域リーガー、麻雀コラボでまさかのマイナス30000点!?【BOOGEY VOXX Fra, 今酒ハクノ, 青森りんこ, 平澤元気】

この影響もあり、みごとYouTubeチャンネル登録者数は10万人を突破。BOOGEY VOXXの知名度を広げることにも成功したといえます。雀士としてマズイ部分をチームの3人だけでなく、神域リーグの公式ライターを務めた青森りんこさんと今酒ハクノさんら友人2人が支えてくれたと大きな感謝を述べていました。

つい先日Fraさんは誕生日を迎えたばかり。彼を祝福するために多くの友人が登場しましたが、その幅広さには驚かされます。

2021年にオリジナルアルバム『Bang!!』『#ぶぎぼのうたばん』『死亡的観測』の3枚、ホロライブENに所属する・Mori Calliopeを客演に迎えた「CROWN」、今年8月にはキャリア初のベスト盤『The Vest』もリリース。

過去のインタビューで「VTuberって総合格闘技的だなって思っていて、ゲームもやれば、音楽もやるし、トークも企画も回せるっていう人が強い」と語っていたBOOGEY VOXX。音楽活動に留まらず、自身らのマルチタレント性をも見出そうとする2人に、今後大きなスポットライトを浴びるタイミングはありそうです。

【MV】CROWN feat. Mori Calliope / BOOGEY VOXX
【MV】D.I.Y. / BOOGEY VOXX
「バーチャルタレント名鑑」過去記事はコチラ
Graveyard Shift ft. BOOGEY VOXX
¥250
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
hypoxia (feat. BOOGEY VOXX)
¥250
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)

《草野虹》

草野虹

福島・いわき・ロック&インターネット育ち 草野虹

福島、いわき、ロックとインターネットの育ち。 RealSound、KAI-YOU.net、Rolling Stone Japan、TOKION、SPICE、indiegrabなどでライター/インタビュアーとして参加。 音楽・アニメ・VTuberやバーチャルタレントと様々なシーンを股に掛けて活動を続けている。 音楽プレイリストメディアPlutoではプレイリストセレクター(プレイリスト制作)・ポッドキャストの語り手として番組を担当している。

この記事の写真

/
【注目の記事】[PR]

特集

関連ニュース