今年も叫び・笑い・真剣勝負した「ホロライブ大運動会2022」……熱戦の裏に込められた実行委員「さくらみこ」「大神ミオ」の「みんなありがとう!」

今年も熱く燃えた恒例企画「ホロライブ大運動会2022」! 白熱した競技内容はもちろんのこと、感想配信で語った大会運営委員「さくらみこ」さんの「ありがとう」の想いをお届けします。

配信者 VTuber
(C)2016 COVER Corp.Mojang(C)2009-2022.「Minecraft」は Mojang Synergies AB の商標です。
(C)2016 COVER Corp.Mojang(C)2009-2022.「Minecraft」は Mojang Synergies AB の商標です。 全 24 枚 拡大写真

2020年にスタートし今年で3回目を迎えた本企画。発案者はホロライブ所属のVTuber「さくらみこ」さん「大神ミオ」さんの2名で、所属メンバー発の企画としてはホロライブ最大規模を誇ります。

『マインクラフト』を舞台に所属VTuberたちが自作の競技で汗を流すのですが、そこは本職のアイドル活動と同時にバラエティ集団のイメージも強い彼女たち。思わぬ「奇跡」を起こしてはリスナーを盛り上げました。

11月6日に熱闘を繰り広げた「ホロライブ大運動会2022」。

普段はとても仲が良い彼女たちが、この時ばかりは持ち前の負けず嫌いを発揮して真剣勝負を展開。その一方で「楽しむ!」を合言葉に全競技を走り抜けました。

本稿ではその「珍プレー・好プレー・裏話」を振り返りつつ、大会後の感想配信で「さくらみこ」さんが語った「みんなありがとう!」の気持ちをお届けします。

▲「ホロライブ大運動会2022」本編動画(主催者視点)。

■総勢38名のホロライブメンバーが集結した名物企画、再び!

例年と違い、本企画のために書き下ろされたテーマ曲「ハッピー☆フィーバー!ホロライブ」とともに幕を開けた「ホロライブ大運動会2022」。

第1種目は、各チームの代表者3名が順番に1vs1で殴り合う「フェンシングPvP」です。

事前練習では「どこまでの距離感ならギリギリ離れてヒットさせられるか?」と間合いの研究をするチームがありましたが、そこは脳が筋肉でできているようなアイドルが所属するホロライブ。白銀ノエルさんをはじめ、獣のような雄叫びを上げながら突進する「パッション戦法」でゴリ押しするホロライブメンバー(以下ホロメン)が喝采を浴びていました。

▲「フェンシングPvP」の競技会場。
▲「フェンシングPvP」の競技風景。

しかも筋肉キャラ「ムキロゼ」の顔を持つ「アキ・ローゼンタールさん(以下、アキロゼ)」と、自称ゴリラの握力自慢「天音かなた」さんが「シン・ゴリラ対決」を展開。「敗者は花火となって打ち上がる」という仕様のもと、爽やかな蒼天に「汚い花火」を咲かせていました。

▲「シン・ゴリラ対決」で敗北し、花火となって散ったアキロゼさん。

今年はシステムまわりをフル活用し、スタートの合図のみならず判定も自動化。目視で順位を確認しなくても済むよう大幅に進化させました。「フェンシングPvP」で設置されたダメージメーターもその恩恵です。

ちなみに本大会では「フェンシングPvP」「協力水上レース」「MOB討伐レース」の3つの競技が新たに登場。残る「だるまさんが転んだ」と「選抜リレー」はリニューアル版となります。

昨年好評だった「障害物競走~天国と地獄R~」「玉入れ」「鳥人間ダーツR」「鉱石PvP」は、練習熱心なホロメンが競技を極めてしまうため今年は新競技が中心に。ただ今年のようにシステム部分が進化したとなれば、システムをフル活用した旧競技も見てみたいところです。

なお今年の参加メンバーは総勢37名。赤チーム・白チーム・黄チームの3チーム構成です。さらに各チームは、例年長時間配信となるため負担軽減を考えて前半チームと後半チームに分割。

配信枠も大会実行委員の主催者視点に加え、赤チーム(前半組・後半組)、白チーム(前半組・後半組)、黄チーム(前半組・後半組)の合計7つの枠で大会の模様を配信しました。

▲場外乱闘があちこちで……。血の気が多いホロメンらしい日常風景です。(赤く光っているキャラクターが今まさにダメージを受けたアバター)

以下、出場全選手と組分けです。

【大会実行委員】

さくらみこ、大神ミオ、大空スバル(運営サポート・黄チーム)

【赤チーム(前半組)】

白上フブキ、AZKi、角巻わため、白銀ノエル、尾丸ポルカ

【赤チーム(後半組)】

星街すいせい、不知火フレア、姫森ルーナ、癒月ちょこ、ラプラス・ダークネス、クレイジー・オリー(ホロライブID)、アーニャ・メルフィッサ(ホロライブID)、カエラ・コヴァルスキア(ホロライブID)

【白チーム(前半組)】

天音かなた、風真いろは、雪花ラミィ、宝鐘マリン、湊あくあ

【白チーム(後半組)】

獅白ぼたん、博衣こより、ときのそら、沙花叉クロヱ、ハコス・ベールズ(ホロライブEN)、IRyS(ホロライブEN)、パヴォリア・レイネ(ホロライブID)

【黄チーム(前半組)】

常闇トワ、アキロゼ、大空スバル、鷹嶺ルイ、百鬼あやめ

【黄チーム(後半組)】

兎田ぺこら、夏色まつり、夜空メル、桃鈴ねね、赤井はあと、ムーナ・ホシノヴァ(ホロライブID)、小鳥遊キアラ(ホロライブEN)、ワトソン・アメリア(ホロライブEN)

スケジュールの都合や時差の関係もあったりして、ホロライブID(ホロライブインドネシア)やホロライブEN(ホロライブEnglish)を含む全54名のフルエントリーは叶いませんでしたが、それでも38名が集うとありホロライブ専用サーバー内は大会前から華やかなムードでした。

■サプライズと逆転劇で白熱した今大会

第2種目はコンビで出場する「協力水上レース」。円形のコースをボートで2周するもので、ひとりが操縦担当、もうひとりがアイテムを駆使する妨害担当となりトップを目指します。

▲第2種目の「協力水上レース」。2階が観覧席になっています。

この競技はただ2周するだけでなく途中さまざまな障害物があり、そこでいかに効果的に妨害アイテムを使うかが肝となります。事前練習で話題になっていたのは迷路ゾーン。ここで暗闇アイテムを使われると大幅なタイムロスとなってしまう……。しかも一度先行されるとなかなか追い抜けない競技でもあるため出場者の緊張も並のものではありません。

▲妨害ポイントとしてホロメンが話題にしていた迷路ゾーン。事前練習は行われたものの、大会直前にさくらみこさんが手を加えたため、まさに「出たとこ勝負」の白熱レースに!! あまり練習できなかった選手も勝利のチャンスがあります。

結果は赤チームの白上フブキ&尾丸ポルカ組が勝利。競技序盤でトップを獲った赤チームは最後まで独走を貫き、危なげなく勝利を掴んでいました。

▲1位になったものの表彰台にスペースがなかったため、背後から覗き込むことにした尾丸ポルカさん。

第3種目は前半戦の最終競技であり、後半組も合流する全員参加の「だるまさんが転んだ」。参加全37名がいっせいにスタートし、定められたタイミングで止まらないと即失格。いわゆるデスゲームです。

▲画面奥から手前のゴールへと突っ走る「だるまさんが転んだ」。

大神ミオさんの発案で2021年に取り入れられた本競技。今年は難易度を上げての再登場です。

昨年はラグの可能性があって全員一斉スタートとは行きませんでしたが、ラグが解消された今年はついに一斉スタートが実現! このアトラクションのために昨年は徹夜したという「さくらみこ」さんもご満悦でした。

競技本戦は昨年より判定がシビアになっているため失格者が続出。大逆転が可能な競技ということもあり阿鼻叫喚のデスゲームとなりました。

▲予選のひと幕。ゴールすると盛大な花火が!! 昨年は目視で判定していましたが、今年はシステム管理によって自動判定が可能となりました。

後半組にバトンタッチしての第4種目は「MOB討伐レース」。

MOB(ザコ敵)を倒しながら3つのステージを駆け抜けるもので、いかに効率よく倒していくかがカギです。運の要素も絡むため、試合展開がまったく予想できないドキドキの競技でした。

▲各チームは専用の入口からスタート。画像左より黄チームの入り口、赤チームの入り口、白チームの入り口。
▲画面奥がスタート地点。手前に向かって箱状のステージを順番に制覇していきます。
▲3チームいっせいにスタート!!
▲水中ステージも。外からは仲間たちが手に汗握りながら見守っています。

実はこの競技、前日深夜に思いがけないトラブルがあったとのこと。黄チームの夜空メルさんが単独練習をしようとしたのですが、入れないはずの施設内になぜか入り込んでしまい出られなくなるハプニングが!! 連絡を受けた「さくらみこ」さんが時計を確認すると午前3時すぎ……。そのため夜空メルさん(マイクラのアバター)は施設内で夜を明かすことになりました。

夜空メルさんといえば「歩く撮れ高」と言えるほどハプニングを巻き起こす「魔界の天才ヴァンパイア」です。前日にそのようなアクシデントを起こしていたにも関わらず、本番でも「大活躍」。当日のサプライズとして、レース終盤にも自爆型のMOB「クリーパー」が追加されたのですが、他のチームが驚きながらもクリアする中、メルさんだけが巻き込まれて大爆発させられていました。

▲ゴールを目前にしながらクリーパーに爆殺されて儚く散る夜空メルさん。

その追加MOBも大神ミオさんが「最後にサプライズが待ってたらおもしろいよねー、あはは」と軽いノリで追加したもの。このことはリスナーも知らないネタだったので、事前練習をチェックするほどのリスナーも湧いていました。

▲競技が終了する頃には全身に矢が刺さって痛々しい姿に(笑)。

どのチームも優勝の可能性を残した状態で迎える最終戦は「選抜リレー」です。恒例の種目ではありますが、毎年レイアウトを変えるため今年も各チームで徹底研究がされました。

▲「選抜リレー」の会場は開会式を行ったメイン会場にて実施。
▲チームメイトも追いかけながら出場選手を応援します。

研究といえば、各チームのリーダーも配信外で苦労があったようです。

まず白チーム前半組でリーダーを努めた天音かなたさん。4期生のかなたさんは後輩ポジションに収まることが多くリーダーは初経験。もともと面倒見が良いかなたさんですが、リーダー会議では熱が入って熱心にメモをとるほど打ち込んでいました。

赤チームの白上フブキさんは各競技の攻略に熱心で、独自に攻略動画やメモを作成しチームメイトに回したとか。そのため大会中もチームメイトから「白上コーチ」と頼られていました。

大会の各視点のみならず、出場選手の個人配信では感想配信をしているので、そちらもチェックするとより運動会が楽しめるでしょう。

そして最後は前半組・後半組の全員が揃っての記念撮影。星街すいせいさんがたまたま投げたトライデントがカメラを遮る「神エイム(狙い)」を魅せ、笑いに包まれる中でのグランドフィナーレとなりました。

▲はい、チーズ!
▲あっ……。

■さくらみこ・大神ミオがモニターの向こうで見せた「涙」

今回で3回を迎えた恒例の「ホロライブ大運動会」。実行委員・大会運営のさくらみこさんと大神ミオさんに加え、今年はサポートとして大空スバルさんも選手兼運営で参加。ホロライブプロダクションのスタッフも全面バックアップしました。

その過酷さは今回サポートで参加したホロライブスタッフも「これを2人だけで運営していたんですか!?」と驚いたほど。例年、寝る暇もないほど準備に追われますが、今回は春頃から準備を開始し、スタッフがスケジュール管理をしたため「今年は寝れた」という状況でした。

「運動会は色んな人に助けられてるんですよ。とくにミオちゃん(大神ミオ)とスバちゃん(大空スバル)は『今年もやるの!?』と驚くけど、次の瞬間には背中を押してくれて、みこを助けてくれました」

大会後の感想配信でそう語るのは、中心に立って企画を進めたさくらみこさん。

昨年はギリギリの作業だったため、やりたいことがあまりできませんでしたが、今年は大空スバルさんやホロライブスタッフのおかげで理想的な大会になりました。

ただ10月は個人スケジュールに追われ、星街すいせいさんに泣きついたこともあったとか。そんな状況で走りきったこともあり、配信後は大神ミオさんやマネちゃん(マネージャーさん)に抱きついたそうです。

それは大神ミオさんも同じで、最終競技では感極まっていました。

そうまでして企画を続けるのは、グループの仲間たち、スタッフ、そしてファンへの「ありがとう!!」の気持ちが大きいからだとさくらみこさんは言います。

今年は大会当日にファンへのサプライズ、そして参加できなかったホロメンへの愛情表現として、会場に「所属全54名のファンマークを記した企画ロゴ」を作りました。

「もともと運動会をやりたいと思ったのは、ミオちゃんとみこが同じタイミングで休止していた時で、その時にすごく支えてもらったからグループとして盛り上がるようなことをしたいと思ったんですよ。それでミオちゃんに相談したら『やろうよ!』って」

その当時から応援するファンなら、言葉の行間にある「想い」とその理由に気づくはず。

「だから少しでもメンバーが互いに関わる機会が増えたりとか、新しい交流が生まれたりとか……。ファンの皆にもホロライブのいいところが伝わる企画になったらいいなと思いながら毎年やってます。

ホロライブはみんな仲がいいし、スタッフさんも含めて温かいからそれが伝わってほしい。運動会を見たみんなに少しでもそう思ってもらえたら、みこは大満足だなって思います」

その想いが届いているからこそ、「ホロライブ大運動会」は第1回目から多くの仲間が集い、リスナーが毎年心待ちにする人気企画になったのではないでしょうか。

▲【ホロライブ運動会テーマソング】ハッピー☆フィーバー!ホロライブ【Original Movie】

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《気賀沢昌志》

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