「金のリンゴはもう食べたくない」、ボックスイベントが生んだ悲劇か？「FGO 藤丸立香はわからない」ショートアニメ第3話が胸に刺さる……！

12月31日に放送された配信番組「Fate Project 大晦日TVスペシャル2022」にて、『Fate/Grand Order』（以下、FGO）にて、「Fate/Grand Order 藤丸立香はわからない」のショートアニメ全3話がサプライズで放送されました。

このショートアニメは、原作が持つ雰囲気を見事に継承し、主人公の藤丸を中心に独特の空気感をアニメで再現。軽快なテンポと相まって、心地よい視聴体験を提供しました。

その中でも特に気になったのが、第3話で描かれた「黄金の果実（金のリンゴ）」にまつわる話。藤丸が涙ながらに金のリンゴを食し、しかしこれ以上は食べられないと苦しむ場面からスタートします。

金のリンゴは、バトルに挑む際に必要な「AP」が回復する貴重なアイテム。作中の藤丸はどうやらAPを回復させ、大量の報酬獲得を狙っているようです。しかも、マシュの台詞に「プレゼント召喚100万箱を開けると息まいていたではありませんか？」とあり、どうやらいわゆる「ボックスイベント」に挑んでいるものと思われます。

ボックスイベントが始まると、実際にゲーム内の金のリンゴを大量に消費し、時間が許す限りイベントを周回するプレイヤーも少なくありません。そのため、第3話で藤丸が苦しんでいる姿は、次々と金のリンゴを食わせるプレイヤーたちの行動が生んだ悲劇の可視化──とも言えるかもしれません。

しかし、苦しむ藤丸をそのままにする仲間たちではありません。まず、ゴルドルフは得意の腕前を発揮し、金のリンゴを使ったアップルパイやプリン、ジャムなどを提供。味が変わったおかげで、藤丸の食欲が復活します。

また、アステリオスが筋力「A++」を活かして金のリンゴを握りつぶし、フレッシュなジュースを持参すると、そのさわやかなのど越しに藤丸のAPがさらに回復しました。

ですが、仲間たちの猛攻はこれで終わりではありません。今度はパールヴァティーが、お疲れの藤丸を癒すべくカレーの差し入れにきました。しかもカレーの味付けは日本風にし、藤丸に寄り添う気遣いも見せてくれます。

果糖が続いたためか、涙を流して喜ぶマスター。ですがマシュは、「これではいたずらに満腹になってしまうのでは？」と不安を口にします……が、カレーを食べているのに、なぜか回復する藤丸のAP。そう、このカレーは金のリンゴを隠し味に使っていたのです！その采配に、藤丸は思わず「神か……！？」と呟くほど。もちろんパールヴァティーは、疑う余地が全くないほどの神様です。