『遊戯王 マスターデュエル』「ブラック・マジシャン」は時を越えて強さを増していく!?サポートカードの歴史を振り返る

『遊戯王 マスターデュエル』1周年を飾ったのはやはり「ブラック・マジシャン」でした。

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『遊戯王 マスターデュエル』「ブラック・マジシャン」は時を越えて強さを増していく!?サポートカードの歴史を振り返る
『遊戯王 マスターデュエル』「ブラック・マジシャン」は時を越えて強さを増していく!?サポートカードの歴史を振り返る 全 19 枚 拡大写真

『遊戯王 マスターデュエル』(以下、『マスターデュエル』)がついに1周年を迎えました。それにあわせてゲーム内初搭載イラストの「ブラック・マジシャン」カードが期間限定登場! さらには古代エジプトを思わせる専用デュエルフィールドなど様々な関連商品がリリースされています。

『マスターデュエル』リリース時から登場していた「ブラック・マジシャン」が1周年をお祝い……! そこで本記事では、最初期の懐かしいカードなども含めて“ブラック・マジシャン関連カード”をピックアップ!「デュエリストにブラック・マジシャンの思い出が無い人はいないはず!」という偏見とともにお送りしていきます。

◆懐かしの最初期サポートカード! 「千本ナイフ」「黒魔術のカーテン」

「千本ナイフ」

1:自分フィールドに「ブラック・マジシャン」が存在する場合、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。その相手モンスターを破壊する。
【カードテキストより引用】


「黒魔術のカーテン」

このカードを発動するターン、自分はこのカードの効果以外ではモンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚できない。1:LPを半分払って発動できる。デッキから「ブラック・マジシャン」1体を特殊召喚する。
【カードテキストより引用】

最上級モンスターである「ブラック・マジシャン」。カードで登場した当時はアドバンス召喚が主軸……“最上級モンスター”の名にふさわしく、出せるだけでもテンションが上がる1枚でした。

本コンテンツをご存じの方なら説明不要でしょうが、高火力で圧倒していく形の「青眼の白龍」と比べて「ブラック・マジシャン」は魔法カードなどを中心に展開していくスタイル。テキストに「ブラック・マジシャン」とモンスター名が指定されたサポートカードにて、最初期に位置するのは「黒魔術のカーテン」「千本ナイフ」の2枚です。

「千本ナイフ」は今でも『マスターデュエル』内で見かけるほどの“現役カード”……ブラック・マジシャンの技と言えば「黒・魔・導」と並んでコレ! と思った方も多いのではないでしょうか?

その一方で、採用される頻度がやや少なめと言えるのは「黒魔術のカーテン」。アドバンス召喚が主軸の中で、自分のLPを半分削りつつも、問答無用でデッキからエースモンスターを特殊召喚できるという文言は非常に頼もしいものとなっています。“身を切ってエースカードを繰り出すイメージ”が少年心をくすぐりますね。

特殊召喚の方法が多様となった今でこそ、妨害されてしまう可能性とLPを半分消費するというデメリットが釣り合わなくなってしまいましたが……魔法カード1枚でブラック・マジシャンが現れるというのは浪漫に満ちています。

かつてのサポートカードと言えば、他には「魔術の呪文書」なども存在。こちらを装備すればブラック・マジシャンの攻撃力は「3200」!この“3000越え”というのも、やはり遊戯王プレイヤーにとっては浪漫でしょう……!

「魔術の呪文書」

「ブラック・マジシャン」「ブラック・マジシャン・ガール」にのみ装備可能。装備モンスターの攻撃力は700ポイントアップする。このカードがフィールド上から墓地へ送られた時、自分は1000ライフポイント回復する。
【カードテキストより引用】

◆「黒の魔導陣」に「永遠の魂」……“今の” 定番サポートカード!

「ブラック・マジシャン」テーマを加速させ、現在も一線で使われているカードと言えば、「黒の魔導陣」や「永遠の魂」。筆者の勝手なイメージですが、今の「ブラック・マジシャン」サポートカードと言えばこちらの2枚です。

「黒の魔導陣」

このカード名の12の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。1:このカードの発動時の効果処理として、自分のデッキの上からカードを3枚確認する。その中に、「ブラック・マジシャン」のカード名が記された魔法・罠カードまたは「ブラック・マジシャン」があった場合、その内の1枚を相手に見せて手札に加える事ができる。残りのカードは好きな順番でデッキの上に戻す。2:自分フィールドに「ブラック・マジシャン」が召喚・特殊召喚された場合、相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを除外する。
【カードテキストより引用】


「永遠の魂」

このカード名の1の効果は1ターンに1度しか使用できない。1:以下の効果から1つを選択して発動できる。●自分の手札・墓地から「ブラック・マジシャン」1体を選んで特殊召喚する。●デッキから「黒・魔・導」または「千本ナイフ」1枚を手札に加える。2:このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、自分のモンスターゾーンの「ブラック・マジシャン」は相手の効果を受けない。3:表側表示のこのカードがフィールドから離れた場合に発動する。自分フィールドのモンスターを全て破壊する。
【カードテキストより引用】

相対するデッキにもよりますが、2枚揃うと本当に強力! 魔法・罠カードをどうにかされない限り、ブラック・マジシャンが登場するたびカードを除外できます。「黒・魔・導」「千本ナイフ」を炸裂させて相手の盤面を崩そう!

個人的な考えですが、使用していてトップクラスに楽しいのが「ブラック・マジシャン」テーマ。『マスターデュエル』では墓地から復活するたびブラック・マジシャン召喚演出が差し込まれるので、こちらのエースカードが復活+「相手のカードを除外!」という“追い込まれていても逆転できる楽しさ”が強調されていきます。

◆サポートモンスターも歴史あり!「黒衣の大賢者」から「幻想の見習い魔導師」まで

もちろん、長い歴史を持つ「ブラック・マジシャン」テーマ。サポートカードは魔法・罠にとどまりません。「マジシャンズ・ロッド」や「幻想の見習い魔導師」といった定番のサポートモンスターから「黒衣の大賢者」などの、かつて本テーマを支えた1枚まで多種多様です。

「幻想の見習い魔導師」

1:このカードは手札を1枚捨てて、手札から特殊召喚できる。2:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「ブラック・マジシャン」1体を手札に加える。3:このカード以外の自分の魔法使い族・闇属性モンスターが相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算時、手札・フィールドのこのカードを墓地へ送って発動できる。その自分のモンスターの攻撃力・守備力はそのダメージ計算時のみ2000アップする。
【カードテキストより引用】

「マジシャンズ・ロッド」「幻想の見習い魔導師」はいわゆるサーチカードとして重要な役目を果たします。「幻想の見習い魔導師」は手札誘発効果も持っており、いざというピンチを救ってくれることも……。『マスターデュエル』で本テーマを組む方は要チェックなカードたちです。

「黒衣の大賢者」

このカードは通常召喚できない。自分の「時の魔術師」のコイントスを当てた時、自分フィールド上に存在する「ブラック・マジシャン」1体をリリースして手札またはデッキから特殊召喚する事ができる。この方法で特殊召喚に成功した時、自分のデッキから魔法カード1枚を手札に加える。
【カードテキストより引用】

そして往年のファンにとって忘れられないのが「黒衣の大賢者」! 「時の魔術師」と「ブラック・マジシャン」を同じデッキに入れること自体が現在では中々無いので、残念ながらデュエルでは滅多にお目にかかれないカードとなってしまっています。。

◆進化を続ける「ブラック・マジシャン」

ブラック・マジシャンは時代に適応して変化してきました。「ブラック・マジシャン」の思い出と言われて想起するのが儀式・融合モンスターと言う方も多いでしょう。本項ではそんなモンスターたちをピックアップ……本当に印象に残るカードが多いので、あくまで一部をご紹介。

「マジシャン・オブ・ブラックカオス」は最初期の儀式モンスター。『マスターデュエル』ではパック「黒き魔導師」に収録されています。「カオス-黒魔術の儀式」によって儀式召喚可能。

さすがに最初期の1枚とあり、“儀式召喚される”以外のテキストを持ってはいませんが、後年に出た「カオス・フォーム」で儀式召喚できる「マジシャン・オブ・カオス」「イリュージョン・オブ・カオス」などと並んで思い出に残っている方も多いのではないでしょうか。

「混沌の戦士 カオス・ソルジャー」

カード名が異なるモンスター3体
1:レベル7以上のモンスターを素材としてリンク召喚したこのカードは相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。2:このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した時、以下の効果から1つを選択して発動できる。●このカードの攻撃力は1500アップする。●このカードは次の自分ターンのバトルフェイズ中に2回攻撃できる。●フィールドのカード1枚を選んで除外する。
【カードテキストより引用】

「混沌の戦士 カオス・ソルジャー」は「ブラック・マジシャン」テーマのカードではありませんが、リンクモンスターとして忍ばせておく価値のある1枚。レベル7である「ブラック・マジシャン」を素材として召喚した場合、効果の対象にとられず、効果破壊もされないという防御効果、「カード1枚を選んで除外する」などの攻撃効果を持ちます。魔法使い族ではありませんが、まさしく切り札として使えるでしょう。

「竜騎士ブラック・マジシャン」

「ブラック・マジシャン」+ドラゴン族モンスター
1:このカードのカード名は、フィールド・墓地に存在する限り「ブラック・マジシャン」として扱う。2:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分フィールドの魔法・罠カードは相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。
【カードテキストより引用】

その名の通り、竜騎士となったブラック・マジシャン。浪漫を求めるなら、「竜騎士ガイア」と融合させたいところ……。魔法・罠カードを守る効果に長けており、「永遠の魂」「黒の魔導陣」などをカバーできます。ちなみに「ブラック・マジシャン・ガール」も同様「竜騎士ブラック・マジシャン・ガール」となりました。

「超魔導師-ブラック・マジシャンズ」

「ブラック・マジシャン」または「ブラック・マジシャン・ガール」+魔法使い族モンスター
1:1ターンに1度、魔法・罠カードの効果が発動した場合に発動できる。自分はデッキから1枚ドローする。そのドローしたカードが魔法・罠カードだった場合、自分フィールドにセットできる。速攻魔法・罠カードをセットした場合、そのカードはセットしたターンでも発動できる。2:このカードが破壊された場合に発動できる。「ブラック・マジシャン」「ブラック・マジシャン・ガール」を1体ずつ自分の手札・デッキ・墓地から選んで特殊召喚する。
【カードテキストより引用】

「超魔導師-ブラック・マジシャンズ」は「ブラック・マジシャン」「ブラック・マジシャン・ガール」が揃い踏んだ融合モンスター。魔法・罠カード発動に連鎖してさらに技を仕掛けていくかのような効果が、まさに“師弟コンビ”の本領発揮といったようで浪漫に溢れます。カードイラストだけでテンションが上がってしまう1枚ですね。


「遊戯王」25年の歴史とともに続々と関連カードが登場し続け、プレイヤーを魅了し続ける「ブラック・マジシャン」テーマ。『マスターデュエル』1周年記念でイラスト違いの「ブラック・マジシャン」、専用デュエルフィールドが登場したこの機会に、ぜひ「ブラック・マジシャン」デッキを組んでみてはどうでしょうか。

『マスターデュエル』ゲーム内および「遊戯王 OCG デュエルモンスターズ カードデータベース」「遊戯王ニューロン」などで、公式インストラクターやファンの方々が考えたデッキレシピが公開されています。「ブラック・マジシャン」に興味を持ったけど、デッキの組み方がわからないという方はそちらを参考にしてみてください。

イラスト違い「ブラック・マジシャン」とともに『マスターデュエル』の次の一年に期待しましょう。

©スタジオ・ダイス/集英社・テレビ東京・KONAMI
©Konami Digital Entertainment


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(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)

《高村 響》

多義的に面白いことが好きです 高村 響

兵庫県生まれ。子供の頃からゲームを初めとしたサブカル全般にハマっていたものの、なぜか大学にて文学研究で博士課程まで進むことに。本が好きで、でも憎い。純文学を中心とした関係性の中で生きていたが、思うところあってゲームライターに転向。その結果、研究のさなかゲームをしまくっていたことが恩師にバレつつある。 読んでくださっている皆様、どうぞよろしくお願いします。

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