※本記事は『ホグワーツ・レガシー』の内容に触れています。ネタバレにご注意ください。
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新作ゲーム『ホグワーツ・レガシー』の舞台となっているのは、「ハリー・ポッター」本編から100年ほど前の魔法界。お馴染みのキャラクターたちはまだ生まれていませんが、その“ご先祖様”と出会うこともあるでしょう。
原作ファンの間では、とくにフィニアス・ナイジェラス・ブラックという人物が大きな注目を浴びていました。
◆「ハリー・ポッター」ファンへのサプライズ
フィニアスは、ホグワーツ魔法魔術学校の校長先生。入学初日、さまざまなトラブルを切り抜けて学校に辿り着いたプレイヤーは、彼と初めて出会うことになります。
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“ブラック”という名前を聞いてピンと来る人も多いと思いますが、彼はシリウス・ブラックの関係者。純血主義で知られる名門一族・ブラック家のご先祖様でした。
ハリーの名付け親であり、多くの人々から敬愛されたシリウスの先祖ということで、この出会いに胸が弾む人も少なくないでしょう。しかしフィニアスの性格はかなり“難アリ”だったようで、出会って早々に最悪な発言を浴びせられます。
また、学校内でも散々な評価を受けているらしく、入学式から生徒たちに大ブーイングを受ける場面が。ホグワーツを探索している時、校長の陰口を言う生徒を見かけることも珍しくありません。
◆原作からまったく変わらないキャラクター性
ですが実はフィニアスの性格が“最悪”なのは、原作を忠実に再現した描写でした。
というのもシリウスは家系図に載っていたフィニアスについて、「ホグワーツの歴代の校長の中で、一番人望がなかった」などと紹介しています。フィニアスの校長先生としての活躍は、後世にもしっかり語り継がれてしまったのでしょう。
また、原作小説では別の形でフィニアスに触れられるシーンがあります。ダンブルドアが管理する校長室には、歴代校長の肖像画が飾られており、フィニアスも“しゃべる肖像画”として登場していました。
しゃべる肖像画は本人同様の人格を持つと言われていますが、実際にハリーはフィニアスの肖像画から、ちくちくとイヤミを言われることに。性格の悪さは、肖像画となっても変わらなかったようです。
シリウスといえば、ブラック家のはぐれ者として絶縁状態となっており、一族に対する軽蔑を隠そうとしていませんでした。フィニアスを見ていると、その理由の一端が伝わってくるような気もしますね。
『ホグワーツ・レガシー』のプレイヤーの前に立ちはだかるフィニアス校長ですが、それも原作を再現した要素だと思えば、むしろ楽しめるのではないでしょうか。