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6月16日にバンダイナムコエンターテインメントから発売されるテーマパークマネジメントゲーム『Park Beyond』。数多ある経営シミュレーションゲームの中でも特に人気のある「遊園地」を題材にしたゲームの最新作ということもあって、同ジャンルのファンとしては注目の一作になっています。
Game*Sparkはそんな本作をいち早く体験してきましたので、本記事にてその特徴や魅力をプレイレポートとしてお届けします!記事中のスクリーンショットは開発中のもののため、一部の内容が製品版と異なる場合がある点ご留意ください。
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まずメインのゲームモードのうちのひとつである「キャンペーン」についてご紹介します。キャンペーンモードはちょっとしたストーリーに沿って目標を達成していくなかで、本作の基本となるシステムや操作系統などを学習していけるチュートリアルのような位置づけでした。キャンペーン最初のパートでは、テーマパーク経営に挑みたい方ならきっと誰でも興味津々であろう「ジェットコースターづくり」を体験できます。
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『Park Beyond』のジェットコースター建設は、単にルートが設定できるだけでなくレールにひねり回転を加えられたりと、かなりの自由度です。しかしながら操作系統は整理されており、難しくはありません。また、チュートリアルでは“あらかじめ存在する街の中にジェットコースターを通していく”ことになるのですが、これがなかなか新鮮な体験で、「遊園地経営シミュレーション」ジャンルのゲームでもなかなか珍しいと感じました。
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ジェットコースターを建設する上では推力の概念が重要で、下り坂の勢いが残っていないと途中で止まってしまったり、勢いがつきすぎていた場合はカーブを曲がりきれなかったりします。推力が尽きてしまったときは、チェーンリフトつきのレールでコースターを再度高いところに引き上げる必要性があります。
こう書くとなにやら難しそうなのですが、本作では「テストライド」という機能が備わっていて、ジェットコースターの“ゴースト”のようなものが常にレール上を走っています。そのゴーストが止まったり消えたりしたら、どうやら進路に問題がある……ということが直感的に分かるようになっています。
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また、本作ではコース上に「モジュール」を設置することで、もはや現実のジェットコースターではありえないような過激な仕掛けを施すことができます。たとえばジャンプ台を設置することによって、レールのない部分をジェットコースターが飛んでいく……というような仕掛けにもできるわけです。もちろん、ジャンプ台に突入するときの速度や角度などを調整しないと、ジェットコースターがどこかにぶっ飛んでいってしまうということも起こります。
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『Park Beyond』では、こういったシミュレーションゲームの醍醐味である「観客視点でのカメラ」も、もちろん搭載されています。“カメラのある座席”まで選択することができるので、最前列以外でも体感したい……という、景観にこだわりたいタイプのプレイヤーもきっと満足できるはずです。
そして、ジェットコースターのルートは先述の通りまさに自由自在。街のモニュメントの中を通したり様々な工夫をこらしたコースを観客視点で体験してみると、めちゃくちゃテンションが上がります。
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続いて、もうひとつのメインモードである「サンドボックス」をプレイしていきます。こちらはキャンペーンとは異なり、好きなマップを好きな条件で遊んでいくモードです。
キャンペーンで操作方法を学んだあとは、サンドボックスで自分の理想の遊園地を経営していく、というのが主な遊び方になりそうです。今回の事前プレイでは、ダムがあって景観がおもしろそうな「アルプスの山」を選択しました。
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「サンドボックス」では、好きなアトラクションを好きなように配置していくことができます。筆者が体験した試遊では、時間が限られているということもあって詳細にチェックすることはかなわなかったのですが、アトラクションごとにゲストの好みや収益性が設定されており、サンドボックス的に楽しむだけでなくちゃんと経営シミュレーションとしての要素も抑えられているようでした。
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もちろん、自由なジェットコースター作りはこのモードでも健在です。ジェットコースターの種類なども決めることができます。たとえば、今回の試遊では、座席がコースターの外にはみ出ていて足がブラブラするような構造の「ワイドジェットコースター」にしてみました。また、ループやらせんなど、もとから用意されている構造を組み合わせることで派手なコースをつくることができそうでした。
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せっかくアルプスを選択したので、豊かな自然と巨大なダムを生かしたコースにしていきます。ダム好きにはたまらないコースターになりそうです。
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途中で大砲を経由しジャンプしたり、自然の岩の中を通るようなルート取りにし、入り口と出口を繋げて一周のコースが完成しました。地形やマップもそうですが、ギミックなどもかなり派手でポップなものが(同ジャンルの先行作品よりも)多いように感じました。
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アトラクション以外にもフードショップなどなどを建設可能です。フードショップのデザインもアトラクションに負けず劣らず派手で目に楽しく、コンセプトに沿ったパーク作りをしたくなります。
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バンダイナムコエンターテインメント作品ということもあって、予約特典では『パックマン』がテーマのアトラクションも含まれるようです。乗客視点で乗り込むと『パックマン』の効果音が聞こえるなど、細部まで楽しい作りになっています。
さて、このアトラクションをつかって本作のもうひとつの大きな特徴である「ドリームチェンジ」を試してみることにします。このドリームチェンジという要素は、「ビックリ」というパラメーターを溜めることで購入することができ……
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実行することで、アトラクションをより派手で現実離れした姿に変貌させることができるのです。アトラクションだけでなく、先ほど紹介したような飲食店もドリームチェンジさせることが可能で、いろいろ試してみたくなることうけあいです。
ドリームチェンジさせたアトラクションの乗客視点もかなり過激となり、エキサイティングに感じられました。経営要素としての効果も気になってくるところですね!
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今回は発売前の試遊プレイではありましたが、『Park Beyond』の持つ大きな魅力の一部を味わうことができました。総評としてまとめてみると、先行する同ジャンルタイトルよりも派手で奇抜。現実的な遊園地シミュレーションというよりは、夢のように非現実的で楽しい、過激な遊園地作りが楽しめる作品となっています。
新しいテイストの遊園地シミュレーションを遊びたい方、非現実的で楽しいパークを作りたい方にうってつけの『Park Beyond』は、2023年6月16日(金)に発売予定。ダウンロード販売のみの展開で、PS5/Xbox Seriex X|S/PC(Steam)向けにリリースされます。
Park Beyond(TM) & © Bandai Namco Europe
PAC-MAN(TM) & ©Bandai Namco Entertainment Inc.
※画面はSteam版の開発中のものです。