※本稿には『FINAL FANTASY XVI(ファイナルファンタジー16)』の冒頭数時間(体験版の範囲)と、アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」第弐話「見知らぬ、天井」までの内容のネタバレを含みます。ご留意ください。
6月22日に発売されたシリーズ最新作『FINAL FANTASY XVI(ファイナルファンタジー16)』では、過去の『ファイナルファンタジー』シリーズに通じる多くのオマージュを含んでいることは弊誌でも取り上げてきましたが、それ以外のオマージュも見られるようです。海外メディアが報じています。
◆イフリートがエヴァ初号機と同じ動きをしている?
これは海外掲示板(resteraリンク先に比較有り)のとあるユーザーが投稿したもので、『ファイナルファンタジー16』プロローグで描かれる召喚獣バトルにおけるカットシーンの一部分が、アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」第弐話「見知らぬ、天井」にそっくりであると指摘しているのです。
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『ファイナルファンタジー16』におけるこのシーンは、火の召喚獣であるフェニックスとイフリートの戦いを描いたもので、イフリートがフェニックスにとどめを刺そうとし、それを主人公・クライヴがやめるように懇願する悲痛なシーンです。
一方「新世紀エヴァンゲリオン」の第弐話は、舞台である第3新東京市に現れた使徒「サキエル」とエヴァンゲリオン初号機の戦いにおいて、暴走した初号機がサキエルのコア(心臓のようなもの)を破壊しようとするとシーンであり、制御を失ったエヴァの恐ろしさと暴力性を描いたもの。
これを開発側が意図したと断言することはできませんが、両者を見比べると確かに構図や攻撃の方法などもそっくりです。一般的な攻撃の仕方であり偶然であるという見方もできますが、クライヴが攻撃をやめるように懇願する様子は、「新世紀エヴァンゲリオン」の後に登場するシーンで碇シンジが見せるそれに極めて近いことから、偶然以上のなにかがあるのでは?と憶測を呼んでいます。
『ファイナルファンタジー16』では「ゲーム・オブ・スローンズ」と似た特徴を持ったキャラクターが登場するなど、多くのエンタメ作品からの影響が感じ取れます。ふとしたシーンを気に掛けてみると新たな発見があるかもしれません。