『スーパーマリオ』RTAでおよそ1年ぶりに新記録「4分54秒631」―コンピュータが導き出した“最速理論値”まであと22フレーム

海外のスピードラインナーNiftskiさんが、自身の記録を395日ぶりに破りました。

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『スーパーマリオ』RTAでおよそ1年ぶりに新記録「4分54秒631」―コンピュータが導き出した“最速理論値”まであと22フレーム
『スーパーマリオ』RTAでおよそ1年ぶりに新記録「4分54秒631」―コンピュータが導き出した“最速理論値”まであと22フレーム 全 3 枚 拡大写真

2023年9月8日、ファミリーコンピュータ向けソフト『スーパーマリオブラザーズ』におけるリアルタイムアタック(RTA)で最速記録が樹立。実に395日間続いた記録が破られることになりました。

◆最速の理論値まであと22フレーム

今回最速記録を叩き出したのはNiftskiさん。過去に自身が記録した4分54秒798の記録を、0.167秒短縮し、4分54秒631でクリアすることに成功しました。

本作のRTAでは、敵の位置やジャンプのタイミングなどはもちろん、ワープやショートカットなど、最速で駆け抜けるテクニックのほかに「21フレームルール」というものが存在します。

これはステージクリア時から次のステージへのロード画面において、総経過フレームが21の倍数にならないと次のステージへ進むことができないというもの。本作は60フレームで動作しますが、当然人間はこれを計算することはできません。

なお、エミュレーターとプログラムを用いることで、このルールを踏まえた最速タイムは4分54秒260となります。この数値は完璧にプログラムされたいわば理論値であり、コンピュータのように寸分の狂いなく精確に操作できた場合のタイムです。

今回Niftskiさんは、この理論値に限りなく近いタイムでクリアし「ここからは数フレームの世界。わずか22フレーム、つまり0.366秒の誤差が、理論値にたどり着く道である」と説明。この数字は人間がコンピュータに追いつくまでの数字を表しているといっても過言ではありません。また、彼はさらなる挑戦を続ける意思を示しています。

1985年に発売されたゲームへの飽くなき情熱が、コンピュータと肩を並べる日が来るかもしれません。


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《Okano》

「最高の妥協点で会おう」 Okano

東京在住ゲームメディアライター。プレイレポート・レビュー・コラム・イベント取材・インタビューなどを中心に、コンソールゲーム・PCゲーム・eスポーツについて書きます。好きなモノは『MGS2』と『BF3』と「Official髭男dism」。嫌いなものは湿気とマッチングアプリ。

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