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コナミデジタルエンタテインメントは、「東京ゲームショウ 2023」のステージイベントにて、ニンテンドースイッチソフト『桃太郎電鉄ワールド ~地球は希望でまわってる!~』(以下、桃鉄ワールド)の新情報を公開しました。
このステージイベントでは、陣内智則さんをはじめとする芸人たちが登場し、本作の魅力や特徴を紹介したほか、監督/ゲームデザインを担当する桝田省治氏やシニアプロデューサーの岡村憲明氏も登壇し、開発者の視点から本作についてコメントしました。この壇上で明らかとなった情報や気になる発言を、分かりやすくまとめてお届けします。
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本作の最も大きな特徴は、これまでの平面から一変した「球体マップ」。地球儀のようなマップ上を舞台に、文字通り世界中を飛び回って競い合う壮大なゲームとなります。そして行動できる範囲が一気に広がったため、本作では「空路」が大きなポイントに。空路の活用が、勝敗に大きく影響する模様です。
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今回のイベントでは、本作に用意された新カードを多数公開。まずは、移動に大きく関わる進行系の「プロペラカード(2個)」、「双発プロペラカード(3個)」、「ジェットカード(4個)」、「音速カード(5個)」、「超音速カード(6個)」、「ライトニングカード(8個)」が披露されました(※個数はサイコロの数です)。
特に「ライトニングカード(8個)」の移動力には頼もしさを覚えますが、事前にプレイした芸人たちによれば、「双発プロペラカード」がわりと安く、色んなところで買えるので便利だそうです。
進行系カードはそれぞれ3回使用でき、使い切るとなくなってしまいますが、その前に給油駅で再チャージが可能。ただし給油駅は、「ハワイ」、「アルゼンチン」、「カンボジア」の3か所のみ。桝田氏も「目的地と同じくらい重要な場所」と発言するほど、給油駅の存在は大きく、給油駅に寄るかタイミングが駆け引きのひとつになりそうです。
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そして、今回登場する新カードの数々もお披露目。その全ては紹介しきれませんでしたが、一部のカードの効果が判明しました。
「海老で鯛をカード」
・他の社長のカードと自分のカードを交換できる。
「ボンバーマンカード」
・自分の足元にボムをひとつ設置。2ヶ月後に爆発。その周りにいた人が、ランダムで十字方向に7マス飛ばされる。
「地球の裏側カード」
・指名した社長ひとりを、地球の裏側まで運べる。自分にも使える。ただし、裏側が行けない場所(海など)だと使えない。
「秘境探検カード」
・指名した社長ひとりを、世界各地の秘境に飛ばすことができる。さらに1回休みにさせる。
新カードについては桝田氏の発言もあり、コスパがいいのは「途中下車カード」と解説。このカードを使った後、前述の「ライトニングカード」を使えば、地球マップの1/3くらいのマスが光るとのこと。光るマスに止まることができるので、広範囲で選び放題という驚異的なコンボが成立します。
また、シリーズお馴染みの「貧乏神」にも迫ります。今回は、「世界旅行ボンビー」と「ばらまきボンビー」をピックアップ。
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「世界旅行ボンビー」
・強制的にプレイヤーを移動させ、それに応じた高額旅費をむしり取る。
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「ばらまきボンビー」
・プレイヤーが持っている物件、カード、持ち金を奪い、その周囲の駅にばらまく。ばらまかれたものは、他のプレイヤーが拾うことも可能。ばらまかれたカードは、時間が経つと消える。
こうした「貧乏神」をどうやって生み出したのかと聞かれると、桝田氏は「今回、球体マップという大きな特徴があるので、それ以外は性能が分かっている部品で無難に固めようと(考えました)」「つまりは、過去の『桃鉄』の焼き直しです」と、開発背景を赤裸々にコメント。過去作の要素をブラッシュアップして取り入れたと明かします。
ちなみに、一番嫌なのはキングボンビーですかと問われると、「ばらまきボンビー」と即答する桝田氏。「30年くらいプレイすると、2~3千億円くらいばらまく」と、かなりインパクトのある発言で「ばらまきボンビー」の恐ろしさを伝えてくれました。
そして新カード、貧乏神に続き、『桃鉄ワールド』の新要素も壇上で発表されました。「ヒストリーモード」と「マイワールド」が、『桃鉄ワールド』の楽しさをさらに広げてくれます。
■「ヒストリーモード」
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本作では、新たな3つのイベントが登場します。この3イベントを中心に遊べる新モードが「ヒストリーモード」です。
「伝染病にうちかて!」
・医療物件を買ってワクチンを開発し、感染症の蔓延を防ごう!
「救援物資をとどけろ!」
・バリケードを潜り抜けて目的地に救援物資をとどけよう!
「IT長者をめざせ!」
・IT物件の収益率が急上昇するタイミングを見定めて購入しよう!
■「マイワールド」
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『マイワールド』はマップ上を自由に見て回れるモードです。今までに訪れた駅や発生したイベントなどを振り返ることもできます。出会ったお祭り精霊や歴史ヒーローをマップ上で確認したり、踏破駅や目的地などもリストでチェックできます。
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数々の新情報が明らかとなったステージイベントも、あっという間に終わりの時間に。シリーズの生みの親であり、本作の制作総指揮を務めるさくまあきら氏のメッセージが届き、「海外取材に行けない自分の代わりに、桝田氏を説得して『桃鉄ワールド』を作ってもらった」とのコメントが締めくくりとなりました。
『桃鉄ワールド』の発売日は 2023年11月16日。今年の年末年始は、世界を飛び回る新たな戦いをお楽しみください。
(C)さくまあきら (C)Konami Digital Entertainment