賞金の制限も…任天堂の「コミュニティ大会ガイドライン」が海外向けにも発表、プロ選手やユーザーの間で議論呼ぶ

e-Sportsが潰されかねない?任天堂の厳しい措置に海外で懸念の声。

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賞金の制限も…任天堂の「コミュニティ大会ガイドライン」が海外向けにも発表、プロ選手やユーザーの間で議論呼ぶ
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任天堂が10月25日午後に日本向けに発表したコミュニティ大会に関するガイドラインが海外向けにも発表され、議論を呼んでいます。

賞金に関する記載も…海外でもほぼ同条件の制限

このガイドラインはオンラインで300人以下、オフラインで200人以下の非営利小規模大会のみ許諾なしで開催できるというもので、スポンサーの禁止、出場者は2,000円以下・入場者は1,500円以下の徴収料金の制限などやや厳しい制限が発表されました。



このガイドラインは海外向けにも発表され、入場料は15米ドル以下(アメリカの場合)や参加人数の制限など概ね同条件の制限が課せられました。加えて海外では賞金に関する制限も追加されており、1つのオーガナイザーが12ヶ月間にコミュニティ大会を通じて提供できる賞金総額が1万米ドル(相当額)以下でなければならないこともわかっています。

コミュニティで波紋…プロゲーマーも怒り露わに

この措置について、コミュニティでは大きな波紋を呼んでいます。海外では主に『大乱闘スマッシュブラザーズ』大会への懸念が大きく、Redditでは「自分たちのゲームを殺す努力は伝説的だ」「e-Sports全般をかなり明確に否定しているように感じる」など、大会運営が立ちいかなくなったり、e-Sportsシーンが潰されかねないという点で反発の声が多く見られます。

一般ユーザーのみならず、プロも怒りを露わにしています。『スマブラDX』のプロプレイヤーのひとりであるArmadaことアダム・リンドグレン氏は、「任天堂はクソだ。スマブラの競技シーンに関しては、常に注目されたいと叫ぶ5歳児みたいだ」と強い口調で批判しました。

同じく『スマブラDX』のプロプレイヤーで、コミュニティ大会を運営しているHungryboxことジュアン・デビドマ氏は「任天堂から直接連絡があるまで、毎週続けるつもりだ。」と述べ、任天堂が直接通告するまで措置を恐れず続ける意思を語りました。

しかし、その後のポストで考えを述べており、『スマブラSP』の大会はうまくいけばライセンス付きで継続できるかもしれないが、『スマブラDX』は競技シーン向け改造版を使用せざるを得ないため、終了する可能性が高いとのこと。いまのところできることはなく、発効となる11月15日を待ってから行動するとしています。

日本でも海外でも賛否を呼ぶこのガイドラインですが、まだ発効されていないため、任天堂がどの程度大規模運営イベントへの許可に柔軟であるかは定かでありません。e-Sportsシーンへの懸念は果たして解消されるのでしょうか。

《みお》

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