『天穂のサクナヒメ』は何が凄いの? 今遊んでも面白いの?─「いっせいトライアル」で遊べる名作を振り返る

11月6日12時より、「いっせいトライアル」で『天穂のサクナヒメ』が遊べます。3年前のゲームながら、今振り返ってもその出来栄えは見事の一言。その魅力を、今回改めて振り返ります。

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『天穂のサクナヒメ』は何が凄いの? 今遊んでも面白いの?─「いっせいトライアル」で遊べる名作を振り返る
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■『天穂のサクナヒメ』とPS5の話題が飛び交った「2020年11月12日」

『天穂のサクナヒメ』の魅力について、プレイ経験に基づく個人的な感想だけでなく、客観的にも好評を博した一例として、発売当時の盛り上がりについて迫ります。

本作が登場した2020年11月12日は、実は「PlayStation 5」(以下、PS5)の発売日でもありました。新しいゲーム機の発売となれば、ゲーマーの間で盛り上がるのは必至。ニンテンドースイッチがリリースされた際も、新たなゲーム機がもたらす未来の体験に、多くの方が心を躍らせていました。

しかし、2020年11月12日の話題がPS5一色だったかといえば、それは明らかに違います。こだわりを感じる稲作の作り込みや良質なゲーム性を綴るコメントも後を絶たず、『天穂のサクナヒメ』を高く評価するユーザーの声が発売直後からSNSで飛び交いました。期日指定で、当時のTwitter(現X)を検索すれば、その勢いを今でも見ることができます。

前機のPlayStation 4は、2014年2月22日に発売されました(日本の場合)。6年を超える新たなPS系据え置き機が、話題にならないわけがありません。しかし、このPS5と話題性の面で真っ向からぶつかり、力負けすることなくインターネットを賑わせたのは、たった1本のゲーム。稲作と小気味よいアクション、良質な物語で彩られた『天穂のサクナヒメ』でした。

本作の勢いは初動だけに留まらず、2021年6月の段階で、世界累計販売本数はなんと100万本を突破。少人数で開発したインディーゲームとしては、異例とも言えるレベルの大ヒットを遂げました。

ちなみに、当時公開された「100万本突破記念メッセージ」によれば、当初の目標は“3万本”だった模様です。それが蓋を開けてみれば、目標の33倍超えを叩き出す大ヒット作となり、世界中に広まっていきました。しかもこの数字は、あくまで2021年6月の話。Epic Gamesストアでの配信や価格改定などの追い風を受け、販売本数は更に伸びたことでしょう。

「売れる=名作」と言い切るのはさすがに乱暴ですが、時間をかけてミリオンを突破したゲームは、多くのユーザーに支持され、その口コミで評価が広まった結果です。時間をかけ、それだけの人気を獲得したゲームは、それだけでも十分信頼に値する実績と言えます。

本作が面白いかどうか。それは、100万人のユーザーが集った事実だけで、十分察しがつくことと思います。


稲作よし、バトルよし、物語よし、話題性高し。ネット上でも評判は上々。その成果は売り上げにも出ていると、隙のない成功を打ち立てた『天穂のサクナヒメ』。各要素だけ見ても、その完成度は今も色褪せておらず、今現在のゲームファンの視線も、十分受け止めきる地力を持っています。

可愛い見た目ながらアクションは本格的なので、人によってはボスにやられ、撤退するかもしれません。ですが、ゲームを進めて稲を収穫し、米を作ればサクナヒメがパワーアップ。その強さで再戦すれば、以前よりもかなり戦いやすくなります。

上級者なら稲作にできるだけ頼らず進むことができ、アクションが不得手でも稲作を通じて自然と強くなる。より広いプレイヤーが、それぞれのペースで楽しめる絶妙なバランス感覚も、本作が持つ魅力のひとつです。

ゲームの好き嫌いは分かれやすいので、この『天穂のサクナヒメ』も無理に遊ぶ必要はありません。しかし「Nintendo Switch Online」加入者なら、追加費用など必要なく、11月12日の17時59分まで本作をプレイできます。

好みにぴったり合う方も、そうでない人も、多くのユーザーから好評を博した『天穂のサクナヒメ』を試しに遊んではいかがでしょうか。もし気に入ったら、11月19日いっぱいまで39%OFFの1,980円で購入できるので、そちらもご一考ください。

それでは、よき稲作ライフを!


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《臥待 弦》

楽する為に努力する雑食系ライター 臥待 弦

世間のブームとズレた時間差でファミコンにハマり、主だった家庭用ゲーム機を遊び続けてきたフリーライター。ゲームブックやTRPGなどの沼にもどっぷり浸かった。ゲームのシナリオや漫画原作などの文字書き仕事を経て、今はゲーム記事の執筆に邁進中。「隠れた名作を、隠れていない名作に」が、ゲームライターとしての目標。隙あらば、あまり知られていない作品にスポットを当てたがる。仕事は幅広く募集中。

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