■こちらも思わず“どうしよう”と口走ってしまう、『ゼルダの伝説 夢をみる島』のCM

こちらは番外編的なネタですが、『ゼルダの伝説』実写化を広い意味で捉えると、ゲームボーイ版『ゼルダの伝説 夢をみる島』のCMも当てはまります。といってこちらは、人間が演じたのではなく、人形劇風の実写映像です。
そのため「『ゼルダの伝説』を現実世界で再現する」という方向性とは少々異なりますが、冒頭での海難、砂浜に打ち上げられたリンクを見つけたマリンなど、ゲーム内のシーンを人形劇で再現する試みは視覚的にも新鮮味がありました。
また、こちらの曲も印象的で、「このたびリンクが着いたのは、どこかの海の変な島」「島から全然出られない!“どうしよう”」といった歌詞と合わせ、インパクト満点。当時CMを視聴した人は、この歌詞を見ただけで、頭の中で曲が再生されたことでしょう。それくらい印象深いCMでした。
■ファンメイドの「実写化」も侮れないハイレベル
ゲームキャラクターの実写化や現実化を、ファン活動として行う方も少なくありません。最も手軽でポピュラーなのは、登場人物になりきるコスチュームプレイ、いわゆる「コスプレ」です。
直近でも、『バイオRE:4』のヒロイン「アシュリー」のフェイスモデルにもなった「エラ・フレイヤ」さんが、『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム(ティアキン)』のゼルダ姫に扮したコスプレ姿を披露し、話題となりました。
この世界とは異なる、その神秘的な雰囲気まで再現したかのような姿は、「ゼルダ姫を実写で再現」と表現しても過言ではないほどのレベルの高さ。1,6万件(記事執筆時点)もの「いいね」がつくのも納得です。
また、公開されたのは8年前になりますが、『ゼルダの伝説』を題材とする実写短編映画のティザームービーも、当時注目を集めました。
騎乗したリンクが雄大な大自然を駆け巡る様は、いくつもの『ゼルダの伝説』作品を連想してしまうほど。ファンメイド映像ながら、意欲的かつレベルの高い実写再現は、多くのファンを唸らせました。
実写映画の企画よりもはるか昔から、実写へのアプローチを行ってきた『ゼルダの伝説』。ある意味では、「時代がようやく追いついてきた」とも言えるかもしれません。
「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」の成功も記憶に新しいところ。今度の『ゼルダの伝説』実写映画も、素晴らしい作品に仕上がって欲しいものです。