DMM GAMESより11月16日のリリースを予定している、PC/スマホ向けパズルADV『スイートホームメイド』。本作の魅力を端的に言うならば、「大家さんになって女の子と仲良くなる」というものです。
本稿では、そんな『スイートホームメイド』の先行プレイレポートをお届け。完成度の高さが光る作品なので、ゆったり楽しめるゲームを探している方は、ぜひ一読してみてください。
◆シナリオもパズルも、“わかりやすくてハマりやすい”！ ゆるっと楽しめそうな大家ライフ
『スイートホームメイド』の大まかな流れは、“祖父が残した屋敷を管理しながら、幼馴染のメイドさんと協力してそこに住む女の子たちと仲良くなる”というもの。非常にわかりやすいシナリオであり、こういったタイプのジャンルが好きな方ならすっと頭に入る内容でしょう。
ある種伝統的とも言えるストーリーラインは非常に理解しやすく、スムーズに作品の世界観に浸れます。定番かつ王道に踏み込んでいて、実にいいのです！
ただ、ぶっちゃけプレイヤーや筆者が求めていることは「大家として女の子と仲良くなる」の「大家として」じゃなく、「女の子と仲良くなる」のはず。こういうジャンルが好きなゲーマーが重視することは「女の子とどうやったら仲良くなれるかな……」じゃなく「俺が仲良くなるにふさわしい女の子か？」という上から目線のはず……少なくとも筆者はそういう目線です。
その視点で考えたとき、本作の女の子は早い段階で「この子と仲良くなりたい！」と思わせてくれます。たとえば主人公は家を預かってすぐ、祖父の紹介で来た幼馴染のメイド「彩葉」と再会するのですが、彼女は完璧なメイドである一方でロボット家電の存在に危機感を抱いていたりと“わかりやすく可愛らしい”キャラなのです。
また、「彩葉」以外の女の子たちもすぐ愛着が沸きそうと感じます。屋敷の部屋を見るだけで「こんな女の子なのかな……」と想像が広がるくらい、個性が立っていますね。
筆者が気になっているのは、在日米軍所属という肩書を持つ「スカーレット」や、外資系企業で働きながらオフは飲兵衛かつコスプレが趣味だというお姉さんキャラ「凪」などです。かなり濃い個性を持つヒロインたちにどのような物語が用意されているのか、興味がわきますね。
メインシナリオの開放は、本作のゲームシステムであるパズルを攻略して進めていくことになります。そのルールは3つ同じ色のパネルをあわせて消して連鎖を誘発する、いわゆる「マッチ3パズル」。こちらもシンプルで、分かりやすいです。
こういったパズルは、完成度が微妙に低かったり、妙なラグがあったりすると一気に醒めてしまうもの。
しかし本作はそういった粗は見受けられませんでしたし、カード編成によって難易度も調整できるほか、全ユーザーでスコアを競えるやりこみ要素も備えています。あと成功すると彩葉が可愛い声でほめてくれる。定番なパズルをプレイするのは久しぶりでしたが、ついついハマってしまいそうな完成度です。
また、本作はスマートフォンでのプレイにも対応しており、パズルに適した縦画面表示とイベント視聴に適した横画面を、シームレスに切り替えられることも嬉しい要素でした。
『スイートホームメイド』をプレイして思ったのは、「遊びやすさ、ハマりやすさ」といった点がこれでもかと重視されたゲームであるということ。入りやすいストーリーや、時間を忘れて熱中してしまうパズルが印象的で、特にパズルでは良いスコアを出すため何度もリトライしてしまうほどでした。
個性的なキャラの数々や、イラストそのものに心惹かれた方もぜひ一度、プレイしてみましょう。ちょっと遊んでみたら、いつのまにかゆるっと長く遊んでいる……そんな一作になるかもしれません。
『スイートホームメイド』はPC/スマホ向けにDMM GAMESにて、11月16日にリリース予定です。
