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12月20日にMac/ iOS/ iPadOS向けにリリース予定のAppleデバイス版『バイオハザード RE:4』。今年発売されたAAAタイトルがスマートフォンでもプレイできるということで大きな話題となっています。
今回、Game*Spark編集部はカプコンより先行プレイの機会をいただき、iPhone 15 Pro Max、M2チップ搭載のiPad Pro、M1Max搭載のMac Studioで体験しました。AAAタイトルがiPhoneという小さなデバイスにどのように落とし込まれていたのか、そして他のデバイスでのプレイ感がどのようなものになっていたのか、ハンズオンレポをお届けします。
ユニバーサルアプリとして登場するAppleデバイス版『バイオハザード RE:4』
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今回リリースとなるAppleデバイス版『バイオハザード RE:4』は、全てのMacやiPhoneでプレイできるわけではありません。先行してリリースされている『バイオハザード ヴィレッジ』と同じく、MacやiPad ProであればM1チップ搭載モデル以降が、iPhoneであれば最新の15 Pro/15 Pro Maxにしかインストールできません。また、各OSは最新のものである必要があります。
本作は『バイオハザード ヴィレッジ』と異なりユニバーサルアプリとなりました。ユニバーサルアプリとは、一度の購入でMac/ iPhone/ iPadにインストールできるようになる仕組みで、DLCにも適応されます。本作のアプリ自体は無料でダウンロードでき序盤までプレイできますが、最後までプレイしたい場合はApp内課金で本編を購入する必要があります。
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ただ、Steam版とは異なりセーブデータが自動的にクラウドにアップされないのは残念です。他のデバイスに切り替えてプレイする際は、ゲームのオプション項目「SERVER」からセーブデータをアップロード又はダウンロードする作業が必要となります。
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リリース時より、エイダが主人公の「セパレートウェイズ」などのDLCも購入可能で、「マーセナリーズ」モードもプレイできます。ちなみにiPhoneでのアプリ容量は、DLC全てインストールすると重量級の約31.5GBに!
気になるグラフィックやフレームレートをチェック
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Macでプレイする場合は、すでに発売中のPC版とほぼ同じ仕様となっています。(レイトレーシング設定は無し、アップスケーリングの項目はMetalFX Upscalingに変更)iPhone 15 ProとiPad Proの場合は、パフォーマンスモードなど選べた『バイオハザード ヴィレッジ』とは異なりグラフィック設定は完全固定となりました。アスペクト比は、iPhone 15 Proではウルトラワイドモニターに近い表示となり、iPad Proでは16:9表示となります。
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iPhone 15 ProとiPad Proでは内部グラフィック設定が異なっているようで、キャラクターの髪の毛の細かさやアンチエイリアス処理などに違いが見られます。フレームレートに関してはどちらもぬるぬる感はありませんが、体感的に30fpsは安定して出ている印象で、小さい画面でのプレイには十分だと感じます。
Macでのプレイに関してはPC版とほぼ同じであるためマシンスペックに左右されるところが大きいですが、筆者のMac Studioでは最高設定(フルHD)でもMetalFX Upscalingの恩恵もあって綺麗かつ高フレームレートでのプレイができています。
プレイにはコントローラーが最適!iPhone 15 Proだからできる新しい遊び方も
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iPhoneやiPadはXboxやDualSenseなどのゲームパッドに対応しているため、コンソール版と同じ感覚でのプレイができました。設定でXbox系のボタン表記だけでなくPSコントローラー表記も選択できるのはマルです。(Macではもちろんマウス&キーボード操作にも対応)
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今回、DualSenseを各デバイスに接続してプレイ。MacでのプレイではPC&コンソール版と全く同じ操作感でしたが、iPhone&iPad Proではアナログスティックの入力のデッドゾーンが若干異なっており、普段別の機種でプレイしている筆者は操作に違和感を覚えました。(しばらくプレイしていればなれますが)
iPhone 15 ProやiPad ProはUSB Type-Cからの映像出力に対応しているので、Type-C to UDMIケーブルを使って外部モニターに接続して大画面でもプレイ可能です。その場合、iPhone15Proは上下に黒帯ができるウルトラワイド表示に、iPad Proでは上下左右に黒帯が表示されて一回り小さい表示になってしまいます。
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筆者は、ARにも対応しているメガネ型ディスプレイ「Xreal Air」をiPhone15Pro Maxに繋ぎ、DualSenseをBluetooth接続してプレイしてみました。大画面でコンソールライクにプレイできるだけでなく、寝ながらでも快適にプレイできるように。これはVRとはまた異なる新しいゲーム体験で、Xreal Airなど映像入力機能を持つスマートグラスを持っている方はぜひ試してみてほしいですね。
筆者のようにいつでも「マーセナリーズ」モードをプレイしたい人にとっては、ケースに入れると意外とかさばるSteam Deckをいつも持ち歩かなくとも、大画面でどこでもプレイできるのは非常にありがたいです。(コントローラーとXreal Airを持ち運ぶ労力は発生しますが、小型コントローラーであればSteam Deck +ケースより省スペースで運用ができます)
新たな選択肢としてのAppleデバイス版『バイオハザード RE:4』
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未だ『バイオハザード RE:4』をプレイしたことがなくiPhone 15 ProやiPad Proユーザーにとっては、Appleデバイス版は良い選択肢になるでしょう。そして筆者のようにいつでもどこでも『バイオハザード RE:4』をプレイしたい人にとっても、日常的に使っているデバイスでプレイできる環境を手に入れることができます。
ゲームの内容はもはや折紙付です。はじめて『バイオハザード RE:4』をプレイしてみたいと思ったとき、また改めてプレイしたくなったとき、Appleデバイス版もぜひ選択肢にいれてみてください。
Appleデバイス版『バイオハザード RE:4』は、Mac/ iOS/ iPadOS向けにApp Storeにて12月20日配信予定。ダウンロードは無料で、アプリ内課金で本編やDLCが購入可能です。