スマホ向け『ペルソナ5』新作、『原神』×『ブレワイ』×『GTA』なオープンワールドゲー…2024年に注目すべきモバイルゲーム5選【特集】

年末年始ということで2024年に期待する注目度高めなハイクオリティなアプリゲームを今回は5つピックアップ。過去に触れた作品の中からその近況を交えて紹介していきます。

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スマホ向け『ペルソナ5』新作、『原神』×『ブレワイ』×『GTA』なオープンワールドゲー…2024年に注目すべきモバイルゲーム5選【特集】
スマホ向け『ペルソナ5』新作、『原神』×『ブレワイ』×『GTA』なオープンワールドゲー…2024年に注目すべきモバイルゲーム5選【特集】 全 26 枚 拡大写真

2023年は数多くのアプリゲームがサービス終了を発表し、ソーシャルゲーム界隈にとって何かと話題の尽きない年になりました。2023年12月22日には中国国内で「オンラインゲームに関する包括的な規制案」も告示され、テンセントら最大手の株価が急落するなど、年末ですら追い討ちをかけるような悲報が飛び込んできたものです。

ともあれ今現在は、そんなネガティブなゲーム業界の話題も隅に置き、年末年始向けの企画として2024年の登場に期待が高まる注目アプリを5選紹介したいと思います。以前軽く取り上げたタイトルがほとんどになりますが、今回はそれぞれの近況ついても調べてみました。
※本稿では、システム上の関係で簡体字で表記すべき部分もすべて繁体字に置換しています。


◆『Persona5:The Phantom X』

2023年3月17日に『ペルソナ』シリーズの公式ポータルサイト「ペルソナチャンネル」で発表されたタイトルで、数多くの国内ゲームメディアが報じたことでも一躍話題になりました。ゲームでは『ペルソナ5』の世界観を舞台に、新たな怪盗団たちの物語が展開されていくようです。


本作は中国のPerfect World社が開発・運営を担当します。今までシリーズの開発を手がけてきたアトラスにとって、海外のゲームスタジオに開発を依頼するのは初めての試みとのこと

『ペルソナ』シリーズが持つ独特の空気感とコンセプトについても、しっかりアトラスによる監修が行き届いている様子です。ペルソナスタジオを統括する和田和久氏のインタビューによれば、「ソーシャルゲームというジャンルではあるが、『ペルソナ』シリーズの新しいタイトルとして捉えている」とのことで、本気度が伝わってきます。

2023年12月22日には、中国語の吹き替え版キャストが発表されて、中国ユーザーの反応も上々。2024年の動きに向けて少しずつ情報が出始めている様子です。また、キャラクターの紹介PVなども継続的に投稿され続け、更新が一定期間止まっているようなこともありませんでした。

本作には本編の主人公・ジョーカーを始めとする“心の怪盗団”の面々も登場が決定しています。どのように彼らが物語で絡んでくるのか、『ペルソナ』ファンにとっては気になるところしかない注目タイトルの1つではないでしょうか。

現在公開中のPVだけでもクオリティの高さは相当なもので、本当に海外のゲームスタジオが開発しているのかと、疑いたくなるほどペルソナ感満載です。2024年はベータテストの開催に期待しています。



◆『望月 WANGYUE』

望月 WANGYUE』は、2023年10月30日に20分近い長尺の実機映像が発表されると、瞬く間に動画再生数が伸びていった新作オープンワールドアクションRPGです。現在その動画の再生数はbilibiliだけでも420万再生を超えています。

以前インサイドでも軽く報じましたが、本作を簡単に言い表すのであれば、“『原神』と『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』と『グランド・セフト・オート』のイイとこ取り”とするのが最も分かりやすいでしょう。車で事故を巻き起こしたり、アイテムクラフトで簡易的な戦闘機を作り出したり、仲間と連携しながらスタイリッシュにバトルをしたりと、ゲーム内の自由度がとにかく高い印象です


ゲームの世界観自体は現代中国風の都市をテーマにした「ファンタジー」となっており、天と地に分断された2つの大陸を巡る壮大な冒険が描かれるようです

公開中の実機プレイ映像は、本作の自由度がどれほどのものかを証明するかのように、色々と詰め込み過ぎた要素の数々を視聴者に見せつける編集になっています。それでいて約20分の大ボリュームなので、本当に詰め込み過ぎている気がします。

2023年11月14日には、公式サイトで本作のプロデューサーを務める華韜氏がメッセージを投稿。ゲームが目指している方向性について触れていました。

華韜氏によれば、開発チームとしても“プレイヤーのゲーム体験”を低下させることを常に懸念しており、繰り返すタイプのコンテンツはユーザーに提供したくないとしています。そういった否定的なスタンスゆえに、将来的にはプレイヤー自身が『望月 WANGYUE』のゲーム内コンテンツを構築できるよう、その方法について模索しているとのことでした。

例えば、NPCの行動と目標を設計するほか、フィールド内で発生するランダムイベントのデザイン、プレイヤーが制作したコンテンツをIDとして紐付けて、ほかのプレイヤーたちがそのコンテンツを楽しめるといった、コンテンツのシェア機能を考えているようです。

開発チームが一方的にコンテンツを用意するのではなく、遊ぶユーザーたちもそこに能動的に参加していけるという、モバイルゲームにしては斬新な手法ですが、その内容次第では飽きと無縁の可能性を秘めているかもしれません

これらの詳細については今後あらためて発表される予定なので、そこでの情報解禁やベータテストの開催発表などが非常に楽しみです。コンテンツのシェア機能は壮大な計画にも思えるのですが、もし実現できれば2024年におけるモバイルゲームの話題をかっさらうポテンシャルがありそうです。今後の動きにぜひ注目しておきたいです。



◆『CALABIYAU』

2023年8月3日にPC版のサービスがスタートした“令和のペーパーマン”こと『CALABIYAU』。

アニメ調の3D美少女キャラクターたちが、紙のようにペラペラになって弾丸を避けたり、壁と一体化して身を隠したり、グライダーのように滑空したりと、新感覚の対戦型シューティングゲームになっています


記事執筆時点では登場から約4か月が経過していますが、bilibiliにおけるPCゲームのランキングでは上位10タイトル圏内を維持し続けている人気タイトルです。モバイル版については残念ながらまだ続報が出ておらず、それを待ち侘び続けているユーザーたちもたくさんいる様子でした。

ただ、現状ではマッチングの仕組みについて不満を述べているユーザーたちが非常に多く、その辺りの改善がなされなければ、たとえモバイル版がリリースしても、同じような不満で溢れ返ってしまうことでしょう。対戦ゲームの「マッチング」というものは、公平性を担保する上で欠かせない重要なシステムであり、ここに問題があるのはだいぶ致命的です。

しかしながら、本作のように独自でユニークなシステムをバトルに絡めた対戦系シューティングは、モバイルゲームの分野においてあまり見かけることがありません。そのため、現状PC版でいくら問題が指摘され続けても、他では見れない『CALABIYAU』のオリジナル路線に期待しているゲーマーは多いのでしょう。「モバイル版はいつですか?」と、公式アカウントに対し、執拗に問いかけ続けるユーザーばかりでした。

現在ゲーム内ではPC版の「シーズン2」が終わりを迎えようとしています。モバイル版が登場するころに、PC版のシーズンは果たしてどこまで進んでいるのか、個人的に気になるところですね。



◆『新月同行』

2023年12月6日に2回目のベータテストを終えた『新月同行』は、事前登録者数もすでに100万人を突破している紛れもない注目作の1つでしょう。

近未来の中国を思わせるアジアテイスト強めな世界観を、「Live 2D」や「Spine」を使用したような“2Dアニメーション技術”によって、個性豊かなキャラクターと共に緻密に表現しています。

ゲームでは横スクロールの探索要素と、ターン制をベースにしたRPGバトルが持ち味。キャラクターの背面を映し出すカメラワークの見せ方や、ふんだんに2Dアニメーションを使ったキャラクターのリッチな動きには、サムザップから配信されている人気タイトル『呪術廻戦 ファントムパレード(ファンパレ)』のバトル画面を彷彿させます。

残念ながら本作はベータテストを終えてからそこまで期間も空いていないため、最新情報と呼べるほどの濃い情報は出ていません。ただ、2023年12月14日に世界観&キャラクターにスポットを当てた第3弾のショートPVが公開されていました。現在公開中のPVはいずれもドラマチックでいてエモーショナルな映像が多く、「なんだかよくわからないけど良い」と、考えるよりも感じろな風流すらあります。

単に筆者が中国語で何を喋っているのか理解できず、映像の綺麗さに圧倒されているだけなのかもしれませんが、2Dアニメーションの魅力は実際に見てもらった方が伝わることでしょう。



◆『歸龍潮』

『歸龍潮』は、中国の大型ゲームイベントの1つ「ChinaJoy」で開催された年次優秀ゲーム選考コンテスト「GOLDEN PLUME AWARDS(金翎獎)」にて、「プレイヤーが最も期待するモバイルオンラインゲーム」に選ばれたタイトルです。


2023年11月19日の紹介した際には事前登録者数200万人越えでしたが、本稿執筆の時点では既に300万人を突破していました。もちろんモバイルゲームというものは、事前登録者数だけが全てを決めるわけではありませんが、サービス開始前に賞を受賞している実績は見逃せないところでしょう。

本作は近未来的な九龍城をモチーフにしたような9つの地区を舞台に、映画監督としてクルーたちと映画制作を行う横スクロールのアクションゲームとなっています。中国の伝統的な建築様式や衣装に、モダンなカルチャーの特色を織り交ぜ、さらにどこか退廃的な空気感すらも演出する見事な世界観づくりが好奇心をそそります。

2023年12月22日に公開された開発チームからのビデオレターでは、最新の開発ビルドに至るまでどのようなバージョンアップを行なってきたかが紹介されていました

動画はおよそ12分間におよぶ実機映像をバックにしながらスタッフが解説するというもので、今までPVでは見られなかった街中の探索要素が確認できます。本作のバトル自体は2D横スクロール形式ですが、街中の探索に関しては、3Dビュー形式で歩き回れるようです。今から登場が楽しみで仕方ありません。




《そりす》

ライター そりす

東京都福生市生まれのゲームライター。そしてお酒と革靴が好物でソロキャンプが趣味のミニマリスト気質おじさん。サ終ゲームのヒロインをAIで復活させてニヤニヤしたり、国語辞典を持ち歩いて山中フラフラしたりしています。ULキャンプに傾倒しているためSNSは大体キャンプの話題が多め。

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