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2023年12月1日に秋葉原UDXで開催されたLive2Dの祭典「alive 2023」に、VTuber事務所「ホロライブプロダクション」を運営するカバーも参加。
おもに配信用アバターを制作する2Dチームからマネージャーを担当する平原氏が登壇し、配信用アバターのVer3.0について、「Live2Dを使用したプロジェクトをどのように進めたか (hololive Live2D 3.0参考例)」と題したセッションを実施しました。
セッションでは「hololive Live2D 3.0(以下、Ver3.0)」へのバージョンアッププロジェクトにまつわる進行プロセスを解説した平原翔大氏。本稿ではセッションの延長戦として、Ver3.0の詳細と注目ポイント、気になるアレコレを、日ごろからホロライブをウォッチしている筆者の視点からお聞きしました。
なおセッション本編もレポート記事化しているので、そちらと併せてご覧ください。
▲Ver3.0のお披露目配信。リレー形式で行われた全5配信のうちの1本です。本稿の最後では続く4配信も掲載しています。
意外と知られていない舞台裏を開発責任者が語る
――今回、「alive 2023」のセッションで実例として挙げられていた「hololive Live2D 3.0」とはどういったものなのでしょうか。
平原翔大氏(以下、平原)タレントさんのお姿はLive2Dで制作した2Dのものと3Dのものがあるのですが、そのうちもっとも使用頻度の高いLive2Dの配信用アバターをアップデートしたのが今回のVer3.0となります。
Ver2.0では可動域を広げましたが、今回は表情を増やしたり、ペンタブと連動したお絵描き用のトラッキング機能を入れたり、表情の読み取り機能を実装したりして、おもに表現の部分で新機能を盛り込みました。
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たとえば舌出しの表情を実装したのですが、こちらでは想定していなかった使い方をされているタレントさんもいらっしゃって、さっそく配信を盛り上げていましたね。ちょっとセンシティブな使い方でしたけど(笑)。
――そういった発見はやはり次の制作につながるものなのでしょうか。
平原つながりますね。お披露目配信を見て唸ることもありますし、ファンの皆さんの反応から閃くこともあります。
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――個人的に驚いたのは「ガチ恋距離」のパターンです。現状でも、アップにするだけで表現できるのではないかと思っていましたが、ちゃんと顔に影がついていますよね。そこにこだわりを感じました。
平原手間は意外とかかっていますね。顔の影はモデルに対してクリッピングをかけているのですが、髪やアクセサリーをつけている場合、そちらにも影をつけないといけませんから結果的にクリッピング数がとんでもない数になってしまいます。
シンプルに影を落とす機能を作れれば良いのですが、そこはまだ開拓の余地がありますね。
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――実装された表情には様々なものがありますが、どういった基準で実装を決めたのですか。