今回はGuerrillaとNixxes Softwareがデベロッパーを、PlayStation PC LLCがパブリッシャーを担い、2024年3月21日にSteam/Epic GamesストアにてWindows PC向けにリリースしたアクションRPG『Horizon Forbidden West Complete Edition』をご紹介。なおこの執筆にあたり、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)からゲームキー提供を受けています。
ちなみに筆者は2年前、PS4版でもプレイレポを執筆しており、その後はプライベートでPS5板をプレイしてきました。その前提で今回PC版を遊ばせてもらったのですが、快適さという意味において「あれ今コンソールでプレイしているんだっけ?」と一瞬錯覚するほど、スムーズなゲーム体験でした。
しかもそれでありながら、グラフィックやコントローラーの設定などPC版だからこその細かな設定が可能になっています。マシンスペックがあれば、ただでさえ高水準にまとまっている本作のパフォーマンスをさらに引き出すことができましょう。
PC版『Horizon Forbidden West Complete Edition』とは?
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もともとはPS5/PS4向けとして、2022年2月18日に発売されたタイトル『Horizon Forbidden West』から始まり、「焦熱の海辺」などの拡張コンテンツおよび特典が追加され、23年10月6日に配信されたのが『Horizon Forbidden West Complete Edition』です。そこへさらにWindows PCにも対応して2024年3月21日にリリースされたものが、今回記事で取り扱うエディションということになります。
なお執筆にあたり、筆者はまさかのゲーミングノートPCで挑んでいます。しかもミドルスペック(GeForce RTX 3050搭載)。いや!皆様が仰りたいことはわかります。そこはモンスタースペックなデスクトップをこしらえてコトにあたらんかい、というお声も聞こえてまいります。
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言い訳になりますが、筆者は、仕事の都合上どうしても遠方へ移動することが多く、滞在先でもゲームとライター仕事が両立できるゲーミングラップトップは必需品。そしてミドルスペックでも遊べるヘビー級タイトルというのは非常にありがたい存在なのです。
ともあれ今回の記事では、コンソールとPCではどのような違いがあるのか、そしてミドルスペックが火を吹くゲーミングラップトップでも本作は快適にプレイできるのか、見ていけたらと思います。早速やってまいりましょう。
PC版ならではの操作系まわり
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PC版ということで本作はコントローラーだけでなく、マウス&キーボードによる操作にも対応。マウスエイムでアーロイを操作して弓を構えるのはなかなか新鮮な体験でした。俊敏な動きを見せる機械との戦闘でも、瞬時に狙いを定めて弱点を撃ち抜く楽しみはなかなかのものです。
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ただし崖をよじ登ったり、探索中のアスレチックめいた移動においては、キーボード操作だと指が絡まりそうになって少々大変でした。もちろん慣れの問題という部分が大きいので、単純にコントローラーと比較して優劣を決められる話ではないのですが……!
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コントローラーでの操作については、コンソール版と変わらぬ操作感だったので安心です。なお接続するコントローラーによって、例えばXboxのものを繋げると設定画面の表示が瞬時に切り替わるのが親切設計に感じられました。表示されるボタンアイコンも同様です。
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なおPS5のDualSenseコントローラーを使用すると、ハプティックフィードバックとアダプティブトリガーが機能する上に、コントローラー側のスピーカーから効果音もちゃんと聞こえるんですよね……なんてこった、PC版なのにPS5版の操作感とまったく同じです。当たり前と言われたらそれまでかもしれませんが、なかなかどうして感動しました。
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力の入ったグラフィック設定項目まわり
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その他設定については、もともとコンソール時代から細かく多岐にわたる項目が調整可能で、今回のPC版でも一部追加項目はあるものの、基本的には同じ。しかしそこはやはりPC版……グラフィックまわりの設定項目については、ぐぐっと掘り下げて用意されています。
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実際に比較してみましょう。上のスクリーンショットはPS5版で撮影したものですね。ご覧の通り設定項目は、各種モードやカメラのブレ等といったものを中心に、小規模にまとめられています。
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一方でこちらはPC版のスクリーンショット。ディスプレイまわりをはじめ、各種ディティールの品質をこれでもかと細かく変更できるようになっています。もちろんプリセットで一括設定するだけでなく、「カスタム」として自分の好みやマシンスペックに合わせながら、各項目をひとつずつ設定していくこともできます。
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そんなグラフィックですが、ゲームをプレイ中であっても任意のタイミングで変更が可能。しかも上のスクリーンショットからもわかるように、実際にゲーム画面に反映される品質を確認しながら変更できるのです。
本作はそもそもアクセシビリティまわりや、UIデザインが秀逸なのですが……こういう細かい部分でも快適なプレイを追求する開発チームのこだわりに、改めて驚かされます。
グラフィック品質の違いはどんな感じ?
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さてその品質についても触れてまいりましょう。プリセットの「非常に低い」から順に「低」「中」「高」「非常に高い」に設定した際のスクリーンショットに以下に載せます。オブジェクトのディテールや画面の明るさなどの変化に要注目です。
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どうでしょうか。「非常に高い」を設定すると、描写がより緻密になっていることがわかります。手前と奥の岩場のディティールに注目すると比較しやすいかもしれません。またこうしてじっくり観察すると、品質設定が低いときは全体的にのっぺりとした手触りのように感じます。
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とはいえ個人的な感想ですが、たとえ「中」以下の設定であっても、プレイ中に支障を感じることはありませんでした。これは移動や戦闘によってカメラが常に動いており、ディティールに注目するタイミングが少ないからかもしれません。
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なおこちらは執筆中に改めて撮影したPS5版における「同じ場所」「似たようなアングル」でのスクリーンショットとの比較。細かな部分で違いはあるものの、もうほとんど同じレベルと言っても差し支えないと感じます。
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最後になりましたが、肝心のちゃんとプレイできるのか?という部分について。記事冒頭からちらちら触れてましたが……ミドルスペックの我がゲーミングノートPCでも本当に違和感がないというか、コンソール版と同じプレイフィールでした。
誤解の無いように補足しますと「PC版がコンソール版並のスペックしか出せてない」というネガティブな意味ではなく、最適化不足などで色々不具合が起きがちなコンソール to PCという流れにおいて、リリース直後から違和感なくスムーズにプレイできた……というポジティブな意味ですね。少なくとも筆者の経験では初めてでした。
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筆者の環境だと起動時のロードに数分かかることもあったので、手放しに全部が全部快適だったと言えないのですが……それでも全体を通してみれば、実に丁寧な仕事がなされていると言えましょう。
そんなPC版『Horizon Forbidden West Complete Edition』は、Steam/Epic GamesストアにてWindows PC向けに配信中。そういえばまだ遊んだことなかったな……という方や、興味はあれどPS4/PS5を持っておらずプレイするチャンスが無かった方は、いかがでしょう? これを機会にひとつ、遥か未来の地球を駆け回ってはみませんか。