あなたが騙されたゲームの「ウソ技」はありますか?純真な心でゲームに挑んだのは世界中みんな一緒だった

ウソ技や都市伝説に騙された純粋な少年少女は数知れず。

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あなたが騙されたゲームの「ウソ技」はありますか?純真な心でゲームに挑んだのは世界中みんな一緒だった
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What’s the biggest gaming hoax that fooled you quite well?
byu/KaleidoArachnid ingaming

海外掲示板Redditにて、「あなたを騙した最大のゲームのウソ技は何ですか?」というトピックにさまざまな回答が集まり、話題になっています。

『ポケモン』『モンハン』『トゥームレイダー』……純真な少年少女を騙したウソ技たち

上記掲示板のトピック主は、『ポケットモンスター』の幻のポケモン「ミュウ」にまつわる都市伝説に騙されたといいます。当時の海外圏では「トラックの下にミュウがおり、調べると出現する」という都市伝説が広まり、これを信じてカントー中をトラックを探して歩き回った少年少女も多かったようです。

また、トピック主は『ストリートファイター』シリーズに幻のキャラクター「Sheng Long」がいる……という都市伝説にも騙されたと述べています。リュウの勝ち台詞「昇竜拳を破らぬ限りお前に勝ち目はない!」が当時の英語版では「You must defeat Sheng Long to stand a chance.(チャンスを掴むためにはSheng Longを倒さなければならない。)」という文章に翻訳されており、「Sheng Longという謎の人物が存在する」「Sheng Longとはリュウの師匠らしい」「『ストリートファイターIII』に隠しキャラクターとして登場する」などといった都市伝説が英語圏で発生しました。

この都市伝説を受けて、公式側もエイプリルフールの新キャラクターとして紹介する、また『ストリートファイター6』ではワールドツアーのNPCとして「シェンロン」が実際に登場を果たす……など、実際のシリーズにも影響を与えた都市伝説となりました。

『モンスターハンター』シリーズに登場する、あらゆるものを食いつくす強敵「イビルジョー」に関する都市伝説も同掲示板に上がっています。これはイビルジョーの尻尾を切断した後、戦闘をいったん中断すると自らの尻尾を食べて体力回復を図る……という、イビルジョーの底なしの食欲のイメージを補強するもので、国内でも海外でもイビルジョーの恐ろしさの1つとして語られることの多いエピソードでした、なお、実際にはすべてのイビルジョーの登場する作品で、自らの尻尾を食べることはないとプレイヤーの検証によって判明しています。

初代『ディアブロ』には街の片隅に「モー」と鳴く牛がおり、この牛に特殊な操作をすると隠されたダンジョンである「Cow Level」に行ける……というウソ技を信じていたというプレイヤーの投稿も。なお続編『ディアブロ2』において「Cow Level」はとあるアイテムを合成すると実際に行ける、無数の二足歩行の牛が襲ってくる隠しダンジョンとして実装されることとなり、以降の同ジャンル作品でも度々ネタにされるようになりました。

『トゥームレイダー2』で、すべての障害物コースを一定時間内にクリアすればララ・クロフトのヌードが拝める……と聞いて必死に頑張ったというプレイヤーも。同じく女性主人公の『メトロイド』シリーズではクリアタイムが早いとサムス・アランの水着姿が拝めたため、そこから派生した都市伝説なのかもしれません。

国内ではFCディスクシステムで登場した『水晶の龍』で、「ヒロインのシンシアと野球拳ができる」という都市伝説が非常に有名なウソ技といえるでしょう。これは「ファミリーコンピューターMagazine」から広まったもので、同誌では裏技紹介の中に1つだけウソ技の紹介を混ぜて、ウソ技を見破った投稿者にプレゼントを行う……という企画を行っていました。

その中でも最も有名なウソ技の1つが「シンシアと野球拳」です。なお、同誌のウソ技キャンペーン全般については後に書籍「超実録裏話ファミマガ」で発案の真相が語られており、裏技のコーナーにウソ技を1つ混ぜてクイズのキャンペーンにすれば、当時のファミコン少年たちの裏技全般に関する大量の質問電話を「クイズキャンペーン中なので質問には答えられません」の一言で片付けられる……という当時の雑誌編集部の負担軽減策であったことが明かされています。

レトロタイトルだと『ウィザードリィ』でパーティが全滅した際、素早く助けに行かないとキャラクターがロストしてしまう、などという都市伝説も古くからのゲーマーには耳にした人が多そうですが、これも実際には全滅時に既に判定が行われているため、救出までのプレイヤーの行動は影響しません。黎明期のゲームでは仕様が明らかになることも少ないので、それだけ多くの伝説が伝聞の中で生まれていったのでしょう。

筆者が長年信じ込んでいたゲームの都市伝説は「核ガンジー」です。これは『Civilization』シリーズにおいてマハトマ・ガンジーはゲーム中に登場する指導者の中でも他者への攻撃性が最も低い"1"であり、これに文化のスタンスを民主主義に変更すると攻撃性が"-1"となるが、攻撃性の値は符号なし1バイト数値で管理されていたため、桁あふれを起こして攻撃性が"255"となり、指導者がガンジーになるころにだいたい発見される核を使って周辺諸国に核攻撃を繰り返す……というもの。

2020年に製作者がこの現象を公式に否定するまで、この都市伝説は「コンピューターにおける桁あふれの顕著な例」として長年語られてきました。なお、『Civilization V』ではこの都市伝説を面白がった開発者の手によって意図的にガンジーの核攻撃性が最高値に設定され、現行最新作の『Civilization VI』においてもガンジーには積極的に核兵器を使おうとする「ニュークハッピー」という性格が超高確率で選択されるようになっています。

なお、近年の事例では『ニーア オートマタ』の隠しエリアの存在が囁かれたことがありました。結果としてこれは非公式のMod製作技術のアピール目的で流された情報でしたが、プレイヤーたちにとってはワクワクとガッカリと、複雑な感情を抱かせながらも今でも「ウソ技」の遺伝子はいたるところに生きているのかもしれません。




読者の皆様も思わず「騙された!」というウソ技や、記憶に残るゲームの都市伝説はありますか?コメント欄で是非ともお伝えください。


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《ずんこ。》

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