善意からのアドバイスでも、それって本当に必要…?問題視されつつある『FF14』配信の“教えたがりコメント”や振る舞い

先輩ヒカセンは「ラマチ」を見守ったように…

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善意からのアドバイスでも、それって本当に必要…?問題視されつつある『FF14』配信の“教えたがりコメント”や振る舞い
善意からのアドバイスでも、それって本当に必要…?問題視されつつある『FF14』配信の“教えたがりコメント”や振る舞い 全 7 枚 拡大写真

ZETA DIVISION所属のコンテンツクリエイター「k4sen」さんが主催するストリーマーイベント「The k4sen」にて、次回開催タイトルに『ファイナルファンタジー XIV』が採用されました。

そんななか、イベントに参加する「SHAKA」さんの配信のコメント欄での、“教えたがり”なアドバイスコメントや配信内での振る舞いがコミュニティで話題となっています。

人気ストリーマーが「エオルゼア」に降り立つ!が…。

「The k4sen」の開催や参加されるストリーマーが発表され、さっそく『FF14』の配信を行っているSHAKAさん。8月19日に行われた初回の配信ではさまざまな種族を眺めながらキャラクタークリエイトを行ったり、各ジョブのアクションが紹介されているトレイラーを閲覧したりしながら、エオルゼアの世界に触れていきました。

配信画面のキャプチャ
ジョブアクショントレイラー

キャラクリを終えた後は実際にチュートリアルのプレイや、画面上のUIの設定などを行うSHAKAさん。多くのプレイヤーで賑わう都市リムサ・ロミンサは、SHAKAさんの姿を一目見ようといつもに増して多くのプレイヤーで賑わっていました。

なかにはSHAKAさんのあとをついてまわったり、アクションやエモートを見せるようなプレイヤーも。

しかし、配信のコメント欄では、聞かれてもいない部分でのアドバイスコメントとそれを指摘するコメントなどが多く見られ、こういった振る舞いはゲーム内外問わずコミュニティで問題視されつつあります。『FF14』の配信や動画投稿でも知られるコンテンツクリエイターのROMIZURIさんも、「FF14特有の教えたがりやめてあげてくれ……」とXに投稿しています。

国内メディア「NewsPicks」で行われた落合陽一氏と吉田直樹氏の対談企画では、吉Pがゲーム配信内の「指示コメント」に言及する場面も。ゲーム配信をしてくれるのはPRとしてありがたい、というスタンスを示しながら、「友達の家で一個ゲームやっているのをみんなで見ている時に、“あっ、そこそっちじゃないんだよ!あっちなんだよ”とか、いろいろ指示する奴いるじゃないですか。あれは止めた方がいいんじゃないかってすげえ思う。」とコメント。

さらに「あれは自分も配信見てて、“いいってその指示! 好きにやらせてあげてよ!”みたいなのは、自分の作ったゲームじゃなくても思いますよ。いいじゃん楽しくやってんだから!なんで行くの、上から!?」と付け加えています。

NewsPicksでの対談企画(言及部分は16:53頃~)

画面上に多く存在する複雑なUIや、レベルを重ねるごとに追加されていくアクション、さまざまなギミックを処理しながら攻略するコンテンツなど、初プレイ者にとってはわからないことだらけであるのは確かです。しかし、求められていない場面での過度なアドバイスは、たとえ善意からのものであっても、向こうにとっても快いものであるとは限りません。

むしろ、「よくわからないし、FF14ってやっぱり難しいな…」と、せっかく興味を持ってくれたプレイヤーを『FF14』から遠ざけてしまう要因になるおそれすらあります。

先輩ヒカセンは「後方腕組ヒカセン面」で見守るべき!?

また、配信内に映るユーザーにリアクションをとりながら交流を重ねるといったプレイスタイルを確立しているトナカイト(ヘンディー)さんも、自身の動画などでアドバイスやネタバレのコメントに言及。

1月に投稿された動画では「(便利機能など)システムのアドバイスをすることは全然いいと思う」という見解を示しつつ、コメントする際には「俺がどう思うかというより、これ(コメント)を見てる周りの視聴者はどう思うかな?という視点で考えてみるといいかも」と、コメントの際に客観視することの重要性を説いています。

『FF14』の最新拡張パッケージである「黄金のレガシー」では、ヒカセン(プレイヤーキャラクターの愛称)はひとりの先輩冒険者として、何も知らない王女「ウクラマト」の成長を見守りつつ、必要なときにはこれまでの冒険で得た知識や経験、力を発揮する姿、“後方腕組みヒカセン面”が描かれていました。

王女ウクラマト

『FF14』の高難度コンテンツは何度も全滅を重ね、少しずつギミックの内容や対処法を理解しつつ先へ進み、「次はこういう風にやってみよう」「ここのギミックはこうしたほうがいいかも」と、仲間とともに強敵を攻略するという「過程」にも楽しさがあります。「The k4sen」でもきっと、コンテンツを通じた成長のドラマがきっと描かれることでしょう。

いちプレイヤーの筆者としても、『FF14』の世界やコンテンツにたくさん触れてほしいという気持ちも分かりますが、最初からあれこれアドバイスをするのではなく、困った時に手を差し伸べられるような、立派で頼もしい先輩ヒカセンで溢れてほしいと思っています。


《kurokami》

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