新作『マリオ&ルイージRPG』開発者対談が公開、とんがった「ワイルドなマリオ」初期構想も明らかに―「もうシリーズ作はつくれないかもな」とも思われた9年の歳月語られる

『マリオ&ルイージRPG』シリーズ9年ぶりの新作はどのように生まれたのか。開発者対談で任天堂とアクワイアが開発の苦労や初期アイデア、シリーズ存続への不安など制作秘話を語りました。

ゲーム Nintendo Switch
新作『マリオ&ルイージRPG』開発者対談が公開、とんがった「ワイルドなマリオ」初期構想も明らかに―「もうシリーズ作はつくれないかもな」とも思われた9年の歳月語られる
新作『マリオ&ルイージRPG』開発者対談が公開、とんがった「ワイルドなマリオ」初期構想も明らかに―「もうシリーズ作はつくれないかもな」とも思われた9年の歳月語られる 全 6 枚 拡大写真

任天堂は『マリオ&ルイージRPG ブラザーシップ!』の開発者対談を2024年12月4日(水)に公開。アクワイアとタッグを組んだ理由や、新作までになぜ9年かかったのか、初期のマリオのデザインなどが明かされています。

◆「もしかしたら、もうシリーズ作はつくれないかもな」

『マリオ&ルイージRPG ブラザーシップ!』は2024年11月7日(木)に発売されたアクションRPG作品。リメイクなどを除く新作としては、ニンテンドー3DS向けに2015年12月にリリースされた『マリオ&ルイージRPG ペーパーマリオMIX』以来の9年ぶりとなる作品です。本作では、大海原に漂流する未知の島々を舞台にマリオとルイージが力を合わせながら冒険を繰り広げます。

公開された対談で本作の総括を担う任天堂の大谷明氏は、この9年という歳月のなかで“長い議論”が重ねられ、シリーズの良さを残しながらも、ハードスペックの向上に伴う作品としての進化を目指すうえで「もしかしたら、もうシリーズ作はつくれないかもな」と諦めようと思った時期があったと告白しています。

また、アクワイアとタッグを組んだ理由として、『OCTOPATH TRAVELER(オクトパストラベラー)』などのRPGおよび、『天誅』などのアクションの開発実績があり、RPGとアクションの両方を作ることができたとのこと。

なお、これまで『マリオ&ルイージRPG』シリーズの開発を担っていたアルファドリームは、2019年10月に倒産しており、ファンコミュニティの間ではシリーズ復活が危ぶまれる状況にあると危惧する声も挙がっていました。

◆初期アイディアにはとんがった「ワイルドなマリオ」も

一方のアクワイアは、本作の開発には紆余曲折あり、開発初期にはシリーズの“新しさ”を目指すばかりにとんがった「ワイルドなマリオ」を表現しようとしていた時期もあったとのこと。これに対し任天堂からシリーズ作と思える表現を目指すよう諭され、「今作ならではのアートスタイルづくり」をスタートさせることができたとしています。

「開発者に訊きました:マリオ&ルイージRPG ブラザーシップ!」より引用



対談ではこのほか、3D表現の重要性、手触りの試行錯誤、相棒キャラクターである「タップー」が生まれた経緯などが語られています。また、今回公開されたChapter1・2のほか、Chapter3については12月5日(木)に公開予定であるとのこと。

『マリオ&ルイージRPG ブラザーシップ!』はニンテンドースイッチ向けに発売中。ニンテンドーカタログチケットでも引き換え可能です。詳しくは公式サイトをご確認ください。


マリオ&ルイージRPG ブラザーシップ! - Switch
¥6,147
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
スーパー マリオパーティ ジャンボリー - Switch
¥6,155
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)

《Okano》

「最高の妥協点で会おう」 Okano

東京在住ゲームメディアライター。プレイレポート・レビュー・コラム・イベント取材・インタビューなどを中心に、コンソールゲーム・PCゲーム・eスポーツについて書きます。好きなモノは『MGS2』と『BF3』と「Official髭男dism」。嫌いなものは湿気とマッチングアプリ。

+ 続きを読む

この記事の写真

/
【注目の記事】[PR]

特集

関連ニュース