ホロライブ・さくらみこ、米国の学術誌に載る―きっかけは物理学者35Pによる論文、技術は二次創作ゲーム『Holo X Break』にも活用

ホロライブ・さくらみこさんに関する論文が、米国の学術誌「米国科学アカデミー紀要(PNAS)」に掲載。論文の筆頭著者は、さくらみこさんのファンである「35P(みこぴー)」だといいます。

配信者 VTuber
ホロライブ・さくらみこ、米国の学術誌に載る―きっかけは物理学者35Pによる論文、技術は二次創作ゲーム『Holo X Break』にも活用
ホロライブ・さくらみこ、米国の学術誌に載る―きっかけは物理学者35Pによる論文、技術は二次創作ゲーム『Holo X Break』にも活用 全 3 枚 拡大写真

VTuberグループ・ホロライブ所属の「さくらみこ」さんを題材にした論文が、米国の学術誌「米国科学アカデミー紀要(PNAS)」に掲載されました。論文の筆頭著者は、さくらみこさんのファンである「35P(みこぴー)」だといいます。

◆研究成果は公認二次創作ゲーム『Holo X Break』にも活用

この論文は、沖縄科学技術大学院大学(OIST)の物理学者が提案した、「デジタル画像の『鮮明さ』を数値化する新たな手法」というもの。元の画像とぼかした画像を比較することで、芸術的な性質を数値化でき、測定から得た「鮮明度」は画像の分析と創作の両方に役立つ指標として使えるといいます。

本論文筆頭著者のサント・チャン博士は、さくらみこさんのファンを指す「35P(みこぴー)」の一人であり、研究以外では絵描きとしても活動。

また「WorldWide 35P Network」のメンバーであり、同グループは2023年8月のさくらみこさん活動5周年の際、非公式のファン企画として米ニューヨーク・タイムズスクエアのビルボード大型LEDディスプレイ広告に、ファンメイドのイラストやメッセージを集めたお祝い映像を掲出。チャン博士はそのアニメーション制作などに携わっていました。

さらに、インディーゲーム開発者として『HoloCure(ホロキュア)』や『Holo X Break(ホロブレイク)』にも携わっており、本論文の技術は『Holo X Break』の絵文字設計に活用されているとのこと。

論文紹介の中でチャン博士は、「VTuberのさくらみこさんを題材に選びました。自分は『35P』と呼ばれる、彼女のファンの一人だからです。以前、35Pの仲間たちと一緒に、ニューヨークのタイムズスクエアで彼女の活動5周年を祝うために広告掲示板を借り、アニメーションを作製、展示する機会がありました。このような『推し事』への情熱を『お仕事』に注いだ結果、今回の論文が生まれました」と付け加えています。

本論文についての詳細は、OIST公式サイトの研究関連ニュース「絵文字と物理学 画像の「くっきりさ」を数値化する手法を開発」をご確認ください。


《茶っプリン》

ゲームライター 茶っプリン

「ゲームの新情報を一番に知りたい、そして色んな人に広めたい」そんな思いからゲームライターに。インサイドではニュースライター、時々特集ライターとして活動。関係者、ユーザーから生まれるネットブームにも興味あり。

+ 続きを読む

この記事の写真

/
【注目の記事】[PR]

特集

関連ニュース