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2月17日に公開され話題を呼んだ、日清食品とプロゲーマーの梅原大吾(ウメハラ)選手によるコラボCM「カップヌードル ウメハラがぁっ 篇」について、ナレーション(実況)を担当した「がまの油」さんが裏話をX(旧Twitter)に投稿しています。
◆家でもカラオケボックスでも練習するわけにはいかず…
このCMは、2003年に生まれた「電波実況」と呼ばれる有名なネットミームをオマージュしたもの。大型ゲーム大会「闘劇」の『GUILTY GEAR XX』部門にて、ウメハラ選手が劇的な逆転を決めた際、がまの油さんが繰り広げたハイテンションな実況に由来します。
その実況内容は「ウメハラがぁ!捕まえてぇぇ!ウメハラがぁ!画面端ぃっ!バースト読んでえぇっ!まだ入るぅ!ウメハラがぁっ!…つっ近づいてぇっ!ウメハラがぁ決めたぁぁーっ!」というもの。
CMでは、この実況を「ウメハラがぁ!チリトマトにぃぃっ!チーズでフタをしたぁぁーっ!」と一部ワードを変えつつ、「カップヌードル チリトマト」にお湯を注ぎチーズをのせる流れを格ゲー風に演出。最後は完成したチリトマトヌードルをウメハラ選手が美味しく食べて締めくくられます。
がまの油さんの投稿によれば、本件を依頼された際、台本を家でもカラオケボックスでも練習するわけにはいかず、運転しながら車内で練習していたそう。「対向車から変な声聞こえるぞ...と思った人いたらすいません!」と振り返りつつ、「この世にミームという言葉が生まれる前の元祖ミームですが楽しんでもらえたら幸いです!」とコメントしています。
◆CMの感想は?現代のeスポーツシーンに思うことは?気になることを直撃!
そんながまの油さんに、CMの感想や収録エピソードなどをインタビューしました。
まずCMの感想を伺ったところ、「最初の動画では両手にチーズをインストールする箇所でカップヌードルが動いていたり、暗転していなかったりしたので、一部のギルティっぽい動きの監修にもご意見させていただきました」と演出面の監修にも携わったことを明らかに。その上で「観客の再現も含めて再収録するほどの力の入れようでしたので、これは生半可な覚悟では受けられないぞ...!」と感じたといいます。
また、依頼を受けた際のことを「自分のこと以上にウメハラさんがカップヌードルのCMに出れることに喜んでいて、そもそも自分じゃん!と気がつくのが後に来たという変な感じでした」とも振り返っています。
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収録のエピソードについては、「本家の方でも想定外のことにテンションがMAXのMAXのMAX...と上がっていくところがウケたのかと思いますが、結末のある台本でテンションを上げていくことがとにかく難しかったです」とのこと。
さらに、本家では「まだ入るぅ!!」から足払い→上から攻撃を重ねるシーンがあるのですが、CMではチーズを両手にインストールするため、一旦流れが切れてしまうところも難しかったそう。
「チーズをインストールしたぞ!ヤバい!!これで決まるぐらい強い技なんだ!!!」と何度も頭に叩き込んだものの、やればやるほど意味が分からなすぎて冷静になってしまう自分がおかしく、1周回ってテンション高く挑めたと語っています。ちなみにワンカットあたり、10~20回ぐらいは叫んでいたそうです。
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最後に「闘劇」の時代から現代のeスポーツシーンまでの変化について尋ねると、「当時はプロゲーマーなんて夢のまた夢ぐらいの時代でしたが、いつかその夢をウメハラくんが叶えてくれると信じて、これよりも前に本人にも直接伝えて挑んだことをいまだに鮮明に覚えています」とコメント。
そして「そしてウメハラくんが私の夢を叶えてプロゲーマーになったときは、本当に涙が出たほど嬉しくなって直接感謝のメッセージを送りました」と続けました。
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また、「当時はeスポーツという仕事がない中で兼業でしたが、今はeスポーツ現場のディレクターとして先日もウメハラさんと一緒の現場におりました。これが仕事になったこと自体は大きな変化ですが、当時のアツい思いのまま現場に挑んでいる姿勢はいまだに変わらないです」とコメント。
続けて「eスポーツシーンで働く若手が増えてきていますので、今回のCMはその背中を若手にも見せられるチャンスだと思いました。いまだに現役としてシーンを牽引しているウメハラくんや、長く愛されるカップヌードルのように、電波実況動画も長く楽しんでもらえたら幸いです」と締めくくりました。
格ゲーシーンの懐かしい一幕を思い出した今回のコラボCM。改めてCMをチェックするとともに、この機会にCMのやり方で「カップヌードル チリトマト」を食べてみるのも一興です。