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2025年2月19日、『ポケモンGO』『モンスターハンターNow』の開発などで知られるNianticが、同社のゲーム事業をサウジアラビア系企業のScopelyに売却する方向で交渉しているとBloombergが報じました。
『ポケモンGO』の人気の再現に苦戦?2023年には複数の開発タイトルキャンセルも
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Nianticは、もともとはGoogle社内ベンチャーで2013年に作成された位置情報ゲーム『Ingress』の制作陣が独立して設立された会社です。位置情報ゲームの先駆けとなった『Ingress』はヒットし、さらに株式会社ポケモンと共同で2016年にリリースした『ポケモンGO』は世界中の人々を位置情報ゲームに巻き込む大ヒットとなりました。
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しかし、その後もNianticは位置情報ゲームを精力的にリリースしてきたものの、『ポケモンGO』ほどの大ヒットには至っていませんでした。2023年には一部開発スタジオの閉鎖や、ゲームサービスの終了・開発中止などを行ったことを発表しています。
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一方、今回のNianticのゲーム事業の売却先と噂されているScopelyは『Monopoly GO!』などを手がけるサウジアラビアの政府系ファンド、パブリック・インベストメント・ファンド(PIF)の子会社サビー・ゲームズ・グループが保有しているゲーム会社です。
Bloombergが報じるところによると、Nianticのゲーム事業の売却は複数の関係者が明らかにしており、そのうちの関係者の1人によると「取引は数週間以内に発表される可能性がある」「検討されている価格は約35億ドル(約5300億円)」「合意に至った場合はこのポケモンタイトルや他のモバイルゲームが含まれるが、合意に達する保証はない」という事です。なお、NianticおよびScopelyの担当者はBloombergの取材に対し、コメントを控えたとしています。