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セガの「龍が如く」シリーズは、裏社会を舞台にした重厚なドラマと大人の遊びが楽しめるアクションアドベンチャーゲームです。2005年に発売されたシリーズ第1弾『龍が如く』を皮切りに、20年以上の歴史を持つタイトルとして人気を博しています。
これから「龍が如く」シリーズを始めたい方に向けて、おすすめのタイトル5本を紹介します。最新作から人気作まで、シリーズの魅力が存分に詰まったタイトルを厳選してみました。これから「龍が如く」をプレイしてみたい方はぜひ最後まで読んでみてくださいね。
■『龍が如く極』(PS4/PS3/ニンテンドースイッチ/PC)
はじめに紹介するのは、シリーズの原点である『龍が如く(2005年)』をフルリメイクした『龍が如く 極』。桐生一馬という伝説の始まりを描いています。
欲望と暴力が渦巻く歓楽街「神室町」を舞台に、すべてを失った桐生一馬は「100億の少女」を巡る陰謀に巻き込まれてしまいます。友情や裏切り、そして愛が交錯する重厚なストーリーが本作の魅力です。
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また、リアルな喧嘩を追求したバトルもポイントです。簡単な操作でカッコいいアクションが楽しめるところに重きを置いています。道に落ちているモノを拾って武器にしたり、4つのバトルスタイルを切り替えながら戦ったりと、爽快感ある喧嘩を体験できるので、日頃のうっぷんを晴らしたい方にもおすすめですよ。
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そのほか、キャバクラやポケットサーキット、カラオケ、各種ミニゲームなどのプレイスポットも多数用意。喧嘩に疲れたら、息抜きとしてプレイスポットに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。「大人っていいなぁ」と感動を覚えるかもしれません。
■『龍が如く7 光と闇の行方 インターナショナル』(PS5/Xbox Series X|S/Xbox One/PC)
『龍が如く7 光と闇の行方 インターナショナル』は、どん底に落ちた元極道の春日一番が主人公をつとめた作品です。本作は海外版を日本向けにアレンジしたもので、ロード時間の短縮やフレームレートおよびグラフィックの向上、有料DLCの収録などパワーアップされたバージョンになります。
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本作はターン性コマンドバトルを採用したRPGになります。なぜなら、春日一番が「ドラクエ」の大ファンだから。戦闘が始まると、RPGのシステムに変換されるという設定が実にユニークなんです。大人たちがRPGごっこをやっていると思うと、なんだか笑ってしまいますよね。
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また、居場所を失った大人たちがどん底から這いあがろうとするサクセスストーリーも注目すべき点です。元ヤクザの春日一番、ホームレスの難波悠、元刑事の足立宏一、ホステスの向田紗栄子がパーティーを組み、陰謀渦巻く裏社会の闇に挑みます。先が気になるストーリーなので、ハマったら徹夜してしまうかもしれません。
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そのほかにもシリーズ恒例のプレイスポットやサブクエストもあり、ガッツリ遊べること請け合いです。
■『龍が如く8』(PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/PC)
シリーズ第8弾となる本作は、先の『龍が如く7』でも舞台になった「横浜・伊勢佐木異人町」にくわえ、新たに「ハワイ」を舞台に、春日一番とその仲間たちが再びどん底から這いあがる物語が描かれます。
最大の魅力は、「龍が如く」シリーズの顔である桐生一馬が春日の仲間として登場していること。シリーズを支えてきた伝説の極道と再びどん底に落ちた新主人公、W主演を務めているところも見逃せません。
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「龍が如く」シリーズといえば格闘ゲームさながらの喧嘩アクションですが、春日一番が主役を務める本作もターン制となっています。ターンごとに各キャラクターのコマンドを操作するスタイルで、これまでのアクション要素は控えめです。ただ、戦闘の爽快感と派手なアクションは健在で、「龍が如く」シリーズらしさを堪能できますよ。
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もうひとつの魅力はプレイスポット。「龍が如く」シリーズの魅力は男たちのドラマや喧嘩だけではありません。大人が満足できる遊び場(プレイスポット)が充実している点もポイントです。
『龍が如く8』はハワイらしさを堪能できるプレイスポットが数多く存在します。メインクエストを進めつつ、息抜きがてら始めたプレイスポットにのめり込んでしまう……というのが定番の流れですね!
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ちなみに、本作のストーリーはかなり衝撃的な内容になっています。可能であれば、『龍が如く7 光と闇の行方 インターナショナル』『龍が如く7 外伝 名を消した男』の2作品をプレイしてから遊ぶことを強くおすすめします。
■『龍が如く7 外伝 名を消した男』(PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/PC)
『龍が如く7 外伝 名を消した男』は、『龍が如く7 光と闇の行方』の裏で起きていた事件を描くスピンオフ作品です。主人公は、とある事情で自らの人生を捨てた桐生一馬。かつて「堂島の龍」と呼ばれていた桐生一馬が、大道寺一派のエージェントとして任務遂行に挑みます。
従来のナンバリングタイトルと比べるとプレイボリュームは控えめですが、桐生一馬の漢気あふれるアクションと胸を打つストーリーに引き込まれることでしょう。
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本作は「応龍」と「エージェント」のバトルスタイルはもちろん、スパイ映画さながらの「ガジェット」、強力なアクションを繰り出せる「アルティメットヒートモード」、敵の必殺技に対する「アルティメットカウンター」などが特徴。スピンオフ作品とは到底思えない、エキサイティングなバトルを堪能できますよ。
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アドベンチャーパートでは、強敵たちと戦える「闘技場」や実写で個性豊かなキャストと会話が楽しめる「キャバクラ」、懐かしのレトロゲームをプレイできる「ゲームセンター」など、多数のプレイスポットが用意されています。メインクエストの進行をしばし忘れて、寄り道要素に没頭してみるのもアリです。
『龍が如く7 外伝 名を消した男』は、生まれ変わった桐生一馬のターニングポイントを描いています。ネタバレになるので詳細は控えますが、『龍が如く』から『龍が如く6』まで遊んできた方におすすめです。
『龍が如く8 外伝 Pirates in Hawaii』(PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/PC)
2025年2月21日に発売された『龍が如く8 外伝 Pirates in Hawaii』は、シリーズの人気キャラクターである「真島吾朗」が主役を務めたスピンオフ作品。シリーズ最新作になります。
真島吾朗は、強面な見た目と狂気的な立ち振舞いから「伝説の極道」のひとりと目されている人物。しかし、面倒見が良く人情に熱いなど頼れるアニキ的な側面も持ち合わせており、作中でも多くのキャラクターから慕われています。
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そんな彼が登場する『龍が如く8 外伝 Pirates in Hawaii』のテーマは、なんと「海賊」?! 真島率いる「ゴロー海賊団」が、伝説の秘宝を求めてハワイの大海原を航海するストーリーが描かれています。かなりぶっ飛んだ内容ですが、これもまた「龍が如く」シリーズの醍醐味と言えるでしょう。
最初の特徴は、真島吾朗を象徴する「狂犬」と、海賊道具を活かした「パイレーツ」のバトルスタイル。前者はケンカアクションとドス攻撃をミックスしたスピードアクションで、後者は二刀のカトラスで敵を切り裂くパワーアクションといった違いがあります。特性が異なるバトルスタイルを使いわけたり、コンボアクションを極めたりと、白熱必至のバトルが楽しめます。
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また、「ゴロー船」に乗って大海原を航海するシステムも特徴的です。宝島や灯台などのスポットを見つけるだけでなく、敵の海賊と戦う場面もあります。敵船に大砲を当てまくり、弱ったタイミングで仲間とともに敵船へ乗り込んで、最後は殴り合いのバトルで決着をつけるといった流れです。
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海賊にフォーカスしたゲーム性は過去作とまったく異なる面白さがあるので、ファンのみならず初心者の方もハマるかもしれません。真島吾朗が好きな方にもおすすめできます。
以上、「龍が如く」シリーズから、おすすめの5タイトルをご紹介しました。
キャラクターの生き様や手に汗握る喧嘩アクション、映画に匹敵するほどのストーリー、そして贅沢すぎるほどの娯楽。ゲームに飽きた大人が本気で楽しめるゲーム……それこそが「龍が如く」シリーズの醍醐味と言っても過言ではありません。
長い歴史を誇る本シリーズですが、現行のコンシューマー機でもPCでも遊ぶことができます。胸が熱くなる漢のドラマをぜひ味わってみてください。