■一期一会な「救難信号」を実体験

実際に筆者が、おそるおそる「救難信号」を打ち上げてみたところ……残念ながらリアルハンターの参加はなく、オフラインと変わらぬプレイ感で討伐まで済ませてしまいました。
なんとも肩透かしな結果ですが、空振りでも「サポートハンターの参戦」というフォローが徹底されているので、安心して狩りができるのは嬉しいところです。

続いて、「呼べないのなら、呼ばれればいい」と発想を変え、今度は自分が救難信号を受け取る側に回ってみました。これなら「救難信号」がある限り、空振りにはなりません。

「救難信号」に反応して早速参加してみると、(当たり前ですが)発信主のハンターは戦闘中で、自分は拠点に到着という状態です。ここからセクレトに乗り、急いで現場に向かいます。

ほどなく駆けつけると、そこには太刀で「ケマトリス」と対峙するハンターの姿が。サポートハンターではないプレイヤーとの共闘に、心が沸き立ちます。と同時に、「救難で来たのに、みっともないところは見せられないぞ……」といった緊張感も走りました。これも、オンラインプレイならではの醍醐味でしょう。

自分以外のハンターが参戦することはなかったものの、お互いのオトモアイルーもいたため、モンスターの攻撃もばらけていい感じ。順調に「ケマトリス」にダメージを負わせていきます。

「ケマトリス」の狙いが分散される分、自分たちは部位を狙いやすくなり、「ケマトリス」の部位破壊に成功。千切れた尻尾も協力プレイの成果と思えば、参加して良かったと嬉しさも倍増です。

その後も安定したペースで戦い続けることができ、リアルハンター2人+オトモ2匹による戦いは、危なげな場面もほとんどなく、無事討伐を果たせました。

最後にもうひとつお伝えしたいのが、「救難信号」でクエストを終了した後の話です。サポートハンターたちはクエストが終了するとそれぞれ帰っていきますが、「救難信号」で参戦したプレイヤーはどうなるんだろう……と興味深く見ていると、クエスト終了と同時にロビーに戻されました。そして、共に戦った太刀ハンターの姿はどこにも見当たりません。

クエスト終了で自動的に別れてしまうのは、寂しいといえば寂しい話です。しかし、その別れがもったいないと思う人は、従来のクエスト型に参加すればいいだけ。一期一会で気ままに楽しみたい場合、クエスト終了で去り行く関係も悪くありません。
ぼっちで気ままに遊びたいけど、マルチプレイもしてみたい。そんな人は「救難信号」を活用し、偶然の出会いや縁をお楽しみください。

過去作では、ソロプレイが厳しい作品もありました。しかし『モンハンワイルズ』では、オトモアイルーはもちろん、新要素の「サポートハンター」もいるため、ぼっちでも頼もしい仲間と一緒に戦えます。
決まった“狩り友”がいなくとも、従来のように野良でも楽しめますし、気軽さが欲しいなら「救難信号」で一期一会の共闘を味わうのもお勧めです。「救難信号」での参戦は、オンラインプレイと気軽さを両立する嬉しいシステムと言えるでしょう。

逆に、友だちと遊ぶなら「プライベートロビー」や「リンクパーティ」を活用し、じっくり深く楽しめます。ひとりでもみんなでも、『モンハンワイルズ』は広く受け止めてくれる作品です。
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