リズムゲーム×リアルタイムタクティクスを組み合わせ、その独創性あふれるシステムで発売当初話題となった『パタポン』。
そんな初代『パタポン』と続編『パタポン2 ドンチャカ♪』がひとつにまとまった『パタポン1+2 リプレイ』が、 Nintendo Switch、PlayStation5、Steamにて2025年7月10日に発売されます。
筆者は『パタポン』を触らずに大人になってしまった愚かな人間なので、本稿での先行プレイが初見となります。果たして令和の時代に遊ぶ『パタポン』はどんな顔を見せるのか。ワクワクしつつ、レポートしていきたいと思います!
◆やることはシンプルだけど、見るところが多いのでけっこうマルチタスク
“パタポン”とは、ひとつ目のなんか黒くて丸くて小さい種族。プレイヤーは彼らの“かみさま”となり、4種類のタイコの音色で彼らを導きます。
パタポン族の間では、“セカイのはて”で【それ】を見れば幸せになれるという伝説があるらしく、“セカイのはて”を目指し大行進する、というのがおおまかな物語の流れです。
わたし、“かみさま”になっちゃっていいんですか。パタポンたちはかみさまに絶大な信頼を寄せているので、しっかり導いていきたいと思います。……このゲーム触るの初めてだけど。

このゲームでは、バトル中つねに4拍子のリズムが鳴っており、そのリズムに合わせてプレイヤーはタイコを叩いて、パタポンたちに指示を出します。
なので、基本的に指示コマンドに必要なボタンは4つ。“パタ”、“ポン”、“ドン”、“チャカ”の4つの音色を組み合わせ、指示を作ります。カメラ移動がしたい場合以外はスティックも使わないし、複雑なボタン入力も必要ありません。

◆操作はシンプル。だけれども…やることは意外と多い!?
本作は横スクロールでパタポンたちが進軍していきます。その途中で敵や砦にぶつかるのですが、今は進むべきなのか、攻撃すべきなのか、後退すべきなのかを、敵との位置関係や攻撃モーションを見て判断する必要があります。そしてタイココマンドを選び、入力して、パタポンに指示を出す。
敵の状態を見る
パタポンの状態を見る
タイココマンドの確認をする
タイココマンドを選んで入力する
これを、4拍子の間に判断して行うのが理想です。つまり、リアルタイムに変動する状況に合わせ、考えて実行し終えるまで約4秒間しかないんですね。見るところも多いし、かなりマルチタスクに感じます。脳のリソースをフルに使って、かなりやり応えのある体験でした。


とくに、ボス戦や砦戦では、臨機応変に対応していくことが求められます。敵によっては眠らせてきたり、ジャンプしなければ避けられない攻撃をしてきたりと、敵の攻撃パターンをよく見極めるのが大事なポイントです。



ステージをクリアすると、“チャリン(お金)”と戦利品がもらえます。どちらもパタポンの進化、強化に必要な物資になりますので、積極的に集めていきたいところ。
パタポンには“たてポン”といった前衛が得意なタイプ、“ゆみポン”とった後衛が得意なタイプなどなど、さまざまなタイプがいるので、部隊編成画面で確認してみてください。どのパタポンを部隊に入れるのかは、かなりプレイヤーの色が出るところだと思います。



本作が発売されるにあたり、PSP版からの機能調整や新規機能が実装されています。
たとえば“EASY・NORMAL・HARD”という3段階の”新基準での難易度調整機能が実装”されたり、タイココマンドの常時表示機能が追加されたり(筆者がかなりお世話になった)、タイココマンドの入力タイミングも細かく調整できるようになったりと、以前より遊びやすくなったとか。
筆者のような『パタポン』初心者でも遊びやすく、また過去作をプレイしたことがある人の体験を損なわないような調整がされています。
◆『パタポン』は令和に遊んでも“かみゲー”だった
ずっと興味があった作品なので、この先行プレイ当日を楽しみにしていました。実際にプレイしてみてわかったことは、『パタポン』はこの令和の時代に遊んでも斬新だと感じるし、楽しいゲームだということ。“不朽の名作”という言葉があるように、おもしろいゲームはいつ遊んでもおもしろいんですね。
早く自分で部隊を編成したり、パタポンを育ててみたり、ストーリーを楽しんだりしたいので、発売が待ち遠しいです。
目標はタイココマンド常時表示のお助け機能をオフにすること! かみ、ブラインドタッチができるようにがんばります。
『パタポン1+2 リプレイ』は、Nintendo Switch、 PlayStation5、Steam向けに2025年7月10日発売予定(Steam版は7月11日発売)。価格はパッケージ版、DL版ともに3,960円(税込)です。