TVアニメ「夏目友人帳」を原作とした初のアドベンチャーゲーム『夏目友人帳 ～葉月の記～』が、ニンテンドースイッチ/Steam向けに2025年6月5日にリリースされます。
本作は、プレイヤーがTVアニメ『夏目友人帳』の主人公「夏目貴志」となり、作品世界で夏休みを過ごすといったストーリーです。
住んでいる町の中を探索したり、同級生たちと花火を楽しんだり、みんなの悩み事を聞いたり、時には妖に関わる人たちとの出来事に巻き込まれたり……と、楽しみ方は自由。ニャンコ先生など、お馴染みのキャラクターと一緒に夏休みを満喫することができます。
さらに、アニメと同じく石垣プロダクションが背景美術を担当しているということで、『夏目友人帳』ファンとしては絶対に見逃せない本作！ 今回、リリース前に先行プレイできる機会を得たので、アニメファンが感じたゲームの魅力をお伝えします。
アニメ未視聴でも大丈夫！ストーリーを追体験できる＆場面写真も収録
上述した通り、本作ではプレイヤーが夏目となり、夏休みを過ごす物語です。
アニメ同様に「小さい頃から時々、変なものを見た」という夏目のナレーションからゲームは始まり、1月期の終了日、“明日からいよいよ夏休み！”とワクワクする場面から本編へ入っていきます。
社会人になって早何十年……。
夏休みなんてあってないような日々を過ごしてきましたが、夏目や他のキャラクターたちがウキウキしている様子を見ると、筆者自身も学生時代、「夏休みに入る前日はこんな気持ちだったな～「と懐かしい気持ちになってしまいました。
そして学校を出て、夏目がお世話になっている藤原家へと帰宅。もちろん、用心棒の「ニャンコ先生」と一緒です。
そして、ゲーム画面は背景も見どころです！
上述した通りアニメと同じ石垣プロダクションが背景美術を担当しており、アニメで見たそのままの背景が広がっています。まるで、本当に『夏目友人帳』の世界に入り込んだよう！
そして、そのアニメで見た街並みや、藤原家を自由に探索できるのが本作のポイントです。
それ以前に、アニメで見ていた町並み、風景を歩き回るだけで楽しい！
藤原家のキッチンを探索していると、ニャンコ先生が隠していたおやつを発見します。こうして見つけたアイテムは「持ち物」として手持ちに加えることができ、ゲームを進行していく上で役立つことがあります。
また、行く場所によって同級生に遭遇することも。作中、アニメ第七期までの場面写真が収録されているのもポイントです！こうした特定の場所・人物に会うことで、アニメの回想シーンを観ることもできます。
ファンにとっては「こんなお話もあったなぁ」としみじみ振り返ることができ、アニメ未視聴の方にとっては「こんな出会いがあったんだ」と知ることもできる、本作を楽しむ重要な要素となっています。
ここまでファンにとって嬉しい要素が備わっているんだから……たった1か月の夏休みといえど“あのキャラクター”も登場させてくれますよね!? と、個人的な期待を膨らませて数日……。
名取さんキタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!
名取ファンの皆さんも、安心してください。バラがとてもよく似合う人気俳優「名取周一」も登場しますよ！ 名取と絡むストーリーももちろん組み込まれており、それは以下のゲームシステムにて紹介しましょう。
選択するのは“あなた”！キャラクターたちの依頼に応えてオリジナルの夏休みを過ごそう！
ゲームは1日ごとに進んでいくのですが、西村や北本、田沼たちと遊んだり、塔子さんの手伝いをしたり、「犬の会」の相談に乗ったり、また夏休みの宿題も忘れてはならず……です。やることが……やることが多い……！！
1か月という限られた期間で、誰と、どう過ごすのかはプレイヤーの手に委ねられています。それによってエンディングも変わるので、慎重に選択しなければなりません。
「じゃあ宿題を後回しにして、キャラクターとの交流を楽しもう☆」と考えた筆者。それは『夏目友人帳』の世界では許されず……なんと夏目は7月31日という夏休みに入ったばかりの日にも関わらず、田沼と課題の相談をするんです。
偉い！ 偉すぎる……！ 夏休みの宿題って、8月31日の1日かけて片付けるものじゃなかったんだ!?
ちなみに、クラス委員長の「笹田純」に会って話しかけると、宿題をやっているかを問われ、確認するために問題を出されることが……。
ゲーム上では移動先を選択でき、その場所に行くと会えるキャラクターも表示されているのですが、笹田の突然の出題がトラウマになってしまった筆者は、それから笹田に話しかけることができなくなってしまったのでした（涙）。
その代わり、名取のアイコンが表示されたらすぐに駆けつけていました（私利私欲）！
例えば、名取から「撮影を見に来て」と依頼されて行ってみると、撮影スタッフがケガをしてしまいます。そこで「名取さんの知り合いだから」と夏目が手伝いを頼まれるのですが、話しかける人によってやることが変わっていくのもポイントに。
そのほか、モテたい西村の街中ランニングに付き合ったり、柊と一緒におみくじを引いたり。キャラクターによって依頼が変わっていくのも、『夏目友人帳』らしさを感じられる要素になっていました。
貴重な体験が満載！“夏目友人帳の夏休み”を堪能しよう！
夏休みの宿題を早めに片付けようとしたり、塔子さんのお手伝いを積極的にやったり、友人たちのお願いに付き合ったり、夏目は本当に良い子だなぁ～。
真面目な夏目ですが、やはり学生の夏休みの醍醐味といえば「遊び」。やることがたくさんある中でも、友人から誘われて肝試しや魚釣りにも出かけます。
西村、北本、田沼と行った魚釣りでは、アニメ第1期6話「水底の燕」を振り返り、そこで西村の優しさに触れるといったことも。また、田沼と多軌と課題「郷土史調査」のためにホタルを見に行く場面では、第1期8話「儚い光」を振り返り、ホタルの美しさに目を奪われました。流れる音楽も良いんですよね……。
『夏目友人帳』の魅力といえば、優しくて温かい物語と、そこに描かれる妖怪と人間の心温まる交流。ゲームをプレイすることによって、それを改めて感じることができました。
『夏目友人帳』ファンの方は、プレイする際にハンカチ必須です。私はこのプレイ中、何度泣いたことか……。
また、ミニゲームも豊富です。街に隠れているニャンコ先生を探したり、ニャンコ先生とねこじゃらしで遊んだり。さらに、夏目の部屋を模様替えできたり、キャラクターに話しかける以外にプレゼントを渡せたりと、そのほかのやり込み要素も満載です。
2025年の夏は夏目になって、『夏目友人帳』の世界で夏休みを過ごしてみてはいかがでしょうか？
アドベンチャーゲーム『夏目友人帳 ～葉月の記～』は、ニンテンドースイッチ/Steam向けに2025年6月5日発売予定です。
(C)緑川ゆき・白泉社／「夏目友人帳」製作委員会
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