
2023年6月にトレーラーを公開したのを最後に続報が途絶えていた『プラグマタ(Pragmata)』が、2025年6月5日に「State of Play 2025.6.5」で2年ぶりに新トレーラーを公開し、2026年に今度こそ発売予定と発表しました。
そんなカプコンが新たに生み出すIPが「Summer Game Fest 2025 Play Days」で出展されており、PS5で実際にプレイできる機会を得ましたので感想をお届けします。
『プラグマタ』、再始動!
『Pragmata』は未来の月面世界を舞台にしたTPS。今回約20分ほどプレイできたデモ版はストーリー冒頭のチュートリアルパートを舞台としていました。

宇宙服を着た主人公の“ヒュー・ウィリアムズ”が意識を失い横たわっているところからムービーがスタート。宇宙服は破損して警告も出ており深刻な状況です。しかし、ヒューは気絶したまま。
そこにたまたま居合わせたアンドロイドの“ディアナ”が、月面世界で普及している万能素材のルナフィラメントで形成された回復キットでヒューの宇宙服を修復。ヒューも無事に目を覚ましました。

ヒューとディアナはこのときが初対面でした。お互いが自己紹介をしようとしている中、月面施設の管理AIの“IDUS”が2人を敵性存在と認識し、施設を護衛するアンドロイドの“ウォーカー”に排除させようと攻撃してきます。


突然の事態に驚くヒューですが、子供(少なくとも見た目は)のディアナが戦おうとするのを身を挺して庇い、ウォーカーの前に立ちふさがります。

ヒューは拳銃のような武器“グリップガン α”を持っていますが、ウォーカーの装甲に通用せず、ほとんどダメージを与えられません。

しかし、ディアナがヒューの背中に跨がり、手をウォーカーに向けてかざしたところ、ウォーカーをハッキングをして装甲を強制パージさせることに成功。弱点が露出し、ヒューの攻撃が通用するようになりました。
キャラコンとハッキング、意外と忙しい2人同時操作!
ここからゲームパートがスタートします。

このゲームのおおよその戦闘の流れは、敵にハッキングを仕掛けてパズルを解き、アーマーを解除させることで弱点を露出させて大ダメージを与えるというものです。
操作は左スティックで移動、L2でADS、ハッキングパズルはL2+◯、△、□、☓で操作。R1でスラスターを使った緊急回避、R2で射撃です。
ヒューの操作方法は一般的なTPSとあまり変わりませんが、ハッキングパズルがそこに加わることで操作が忙しくなります。

ハッキングパズルは碁盤目状のノードを正解を目指して左上から進んでいくというものです。 これだけなら簡単なのですが、ノードによっては通行不可だったり、さらに敵の防御力を下げるデバフを与えてくれたりするので、より適切なルートを判断する必要があります。

しかもハッキング中も敵は自由に動いて攻撃してくるので、パズルに集中しすぎているとヒューを操作し忘れて敵の攻撃を受けてしまいます。 また、パズル自体にも制限時間があるので早めの判断が必要です。
つまり、左手でヒューを、右手でディアナを同時に操作しているようなもので、思ったよりも序盤から操作は忙しめです。

ウォーカーを倒したヒューとディアナはここで改めて自己紹介。 そして、なぜヒューが気絶していたのかが判明します。
実はヒューは、月面施設から発せられた救難信号に応答するために出動したレスキューチームの一員で、施設に辿り着いたところ、施設が謎の崩壊を遂げ、自分以外のメンバーは行方不明、ヒュー自身も宇宙服の損傷で気を失い冒頭のシーンにつながります。

そして2人で地球に脱出しようという目標に向け、共に行動することになります。
そういえばここは月でした

ここからヒューを自由に操作していくのですが、操作感の最初の印象は「ちょっと動きがゆったり目」というものでした。しかし、移動だけでなく、高台から落下するときの動きもゆっくりしていることに気が付き、ようやく理解しました。 ここは月面世界。つまり地球の重力の1/6しかないのでモーションを少しゆったりさせているのです。

なお、緊急回避やダッシュなど戦闘中の重要な動作ではキビキビ動くので、世界観にあったモーションでありながら、戦闘中にストレスを感じさせられることもなく操作できました。

デモ版では3種の武器を確認
月面施設を進んでいくと敵はウォーカー以外にも出現してきますが、基本的にはディアナでハッキングをしてヒューで攻撃という部分に変わりはありません。

ヒューの武器のグリップガンは6発装填でき、一度撃ち尽くすと時間経過でリチャージされます。
また、グリップガン以外にも強力なショットガンのような“ショックウェーブガン”、一定時間範囲内の敵を拘束する“ステイシスネット”という武器も入手できます。
ステイシスネットの拘束時間は長いので、安心してハッキングに専念できる点が気に入りました。ただし、これらの武器はグリップガンと違って撃ち切ったら使い捨てです。

目標の太陽光発電所に向かう途中、おそらくは月面施設に滞在していた人員の生活空間にたどり着きます。
無骨な宇宙施設のなかで、バイオハザードにも出てきそうな洋風の木材テーブルやソファがあり、壁にはベッドが設置されています。 また、足元のパネルは木材の床を表示していることで、ここが月面にいながらも地球を思い出してリラックスできる憩いの場だったのだろうと感じられます。

そこからさらに先に進むと“IDUS”が本気でヒューとディアナを排除をしようと、“セクターガード”というボスを起動します。 ここからボス戦が始まる――というタイミングでデモ版は終了しました。 セクターガードの登場シーンにワクワクしていたので非常に名残惜しいです。早く続きをプレイしたい!

再始動した『プラグマタ』は、PlayStation 5、Xbox Series X|S、Steamに向けて2026年にリリース予定。It’s real XD