
2026年に発売を控えるカプコンの人気剣戟アクションゲーム最新作『鬼武者 Way of the Sword』。東京ゲームショウ2025ではカプコンブースにて、日本初となるプレイアブル出展が行われました。
今回は30分ほど本作に触れる機会を得たため、十数年ぶりのシリーズ復活と過去作からの違いを踏まえた本作のPS5版プレイレポをお届けします。なお、試遊台では映像キャプチャが可能でしたが録画機材不調のため画面直撮(左手でパッド、右手でカメラ撮影)で挑んだことをご了承ください。
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『鬼武者 Way of the Sword』の主人公となるのは三船敏郎扮する宮本武蔵。TGS2025版は京都の清水寺が舞台となっており、幻魔の手によって荒れ果てた清水寺周辺に赴いて戦いを繰り広げます。かつてのような幻魔の侵略によって逃げ惑う町民とすれ違いますが、ここで武蔵が出来ることは幻魔を倒すことです。最初の難易度選択では、初心者向けモードを選ばすに、よりアクションが慣れた人向けのモードを選びました。

本作の操作は、左スティックで移動、右スティックでカメラ操作(R3でロックオン)、□で片手攻撃、△で両手攻撃、〇で回避、L2で魂吸収、R1で鬼ノ武具使用です。固定画面だった初代や2作目と異なり(いわゆるラジコン操作)、敵の方向に合わせて刀を振るうだけでなく、右スティックでカメラを動かしR3ボタンで敵をロックオンして戦いに挑む、近年の剣戟主体ゲームのようなスタイルが追加されています。

攻撃自体は、隙が比較的小さい片手攻撃と、隙が大きくも強力な両手持ち攻撃の2種類。当然のことながら両手持ち攻撃は隙が大きく、空振りによる硬直のリスクを考慮しながら振るう必要があります。他にも、自キャラの攻撃と敵の攻撃が重なると、お互いの攻撃が弾かれるという展開も起きます。初期作の構え攻撃とは大きく異なる感触です。プレイヤーと同じように敵も硬直や予備動作があるために、相手の行動を予測して(もしくは、相手の攻撃を誘って)動くことが攻略の一つです。
また、敵の予備動作中にタイミングよく防御ボタンを押すことでプレイヤーが有利になる“受け流し”(パリィ)も可能。試遊は現れる剣士タイプの幻魔は、敵が刀を振るう予備動作は刀が太陽光で明るく光った瞬間として表現されるため、パリィが狙いやすくなっています(しかしながら、刀の反射が微妙に見にくい)。

試遊の難易度ではパリィや防御に失敗してもダメージは高くなく、体力的にも大きく不利にならない印象を受けました。残念ながら筆者は発動できませんでしたが、相手の攻撃に合わせて攻撃すると発動する一閃も存在するそう。防御と攻撃を含めて刀でできることが過去作よりわかりやすく大幅に広がった印象を受けます。


また、パリィなどを成功させると敵にボタン表示が重り、敵を真っ二つに切るグローリーキル的な動きを発動可能。宮本武蔵の動きを含めて派手に動くため、敵を一掃した時の爽快感を感じます。
今回のTGS2025版は、宮本武蔵が籠手に宿った人物との会話で状況説明がされることや、宮本武蔵が過去の出来事を見られることが提示されると共に、有名な清水寺の舞台に到着するとカットシーンに突入。宿敵である佐々木巌流との戦い直前でTGS2025版は終わるため、ボス戦の感触は未知数です。

30分とはいえ本作の第一印象と感想がいかなるものであったと考えを巡らすには十分な時間でした。他にも、宮本武蔵が振るう刀を振るうアニメーションのリアリティの高さや、カットシーンにおける演技も表情豊かで楽しく見ていて飽きません。
また清水寺自体は、中高生が修学旅行で訪れるほど京都旅行において一般的ですし筆者も過去訪れた事があります。しかし、こうして『鬼武者 Way of the Sword』においてハードに描かれると、京都での戦いはどうなるものかと想像を巡らせてしまいますし、武蔵と鬼の籠手の物語がどういった形で終わるのかも非常に気になります。


これらパリィのシステムを含めて『SEKIRO』を中心とした近年の様々な作品の影響を色濃く感じますが、特段シビアでないために「死にゲー」でないことが「死にゲー」が氾濫した現代において非常に珍しく思えます。
また、初代『鬼武者』のキャッチコピーである「空前絶後のバッサリ感」は、本作において敵の攻撃を読んでパリィなどを行い、一撃必殺を叩き込んだ瞬間であると感じます。もしかしたら、反応と読みが一番面白い『鬼武者』なのかもしれないとも思えました。
十数年ぶりに新生した『鬼武者』は当然のことながら過去作より大きく変わったことと、時代が『新鬼武者』の安土桃山時代から『鬼武者 Way of the Sword』の江戸時代へ進んだことも含め、モダンさを取り入れた作品であると感じました。2026年における注目作の1つであることは確かでしょう。
『鬼武者 Way of the Sword』は、PS5/Xbox Series X|S/Steam向けに2026年発売予定です。
