余命宣告された父のSteamアカウントが「遺産」にならない…辛い現実を嘆くとあるゲーマー【UPDATE】

デジタル遺産も人の生きた証であると訴えています。

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余命宣告された父のSteamアカウントが「遺産」にならない…辛い現実を嘆くとあるゲーマー【UPDATE】
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Valveが運営する世界最大のPCゲームプラットフォーム「Steam」について、余命宣告を受けた父親のアカウントを家族が引き継げる仕組みが必要だと訴えるRedditの投稿がゲーマーに注目されています。

父のSteamアカウントを引き継げない嘆きがゲーマーの注目浴びる

投稿者は癌で余命数ヶ月と宣告された父親が、病が始まった約5年前からSteamのゲームライブラリを作り始めたと説明。ゲームは父にとって生きる支えであり、今では投稿者と一緒に遊んだ作品や、何をしても気が紛れない時でも楽しめた大切なゲームがライブラリにたくさん詰まっているとコメントしました。

しかし、Steamの規約ではアカウントや購入ゲームの譲渡が認められていないため、父が亡くなると全てが失われてしまうと嘆いています。投稿者は本やレコードは遺せるにも関わらず、なぜデジタル資産だけ消えてしまうのかと疑問を呈しており、Valveが定めた規約に理解を示しつつも、アカウントを遺産として家族が引き継げるよう制度の改善を求めました。

父のゲームを継承できない嘆きには、Steamは死亡届を確認する訳ではないためログイン情報を引き継げばいいというアドバイスが多数寄せられましたが、投稿者はそれは本当の解決策ではないと主張しました。大切なものを残すためにルールを破らなければならないことが間違っているように感じると述べています。

投稿者は好きなゲームを次世代に遺したい父の願いを、正式な形で実現する方法は存在しない事実が辛いとコメント。デジタル遺産も人の生きた証である旨を訴えました。

Steam上のデジタル遺産の扱いについては過去にも議論されており、2024年にとあるユーザーがアカウントの相続が行えるかをValveに問い合わせた際には、アカウントとゲームは譲渡できないと回答されています。2003年の開設から数多のゲームを届けてきたSteamでは、デジタル上で管理する購入システムの課題が表面化しつつある模様です。



UPDATE(2025/10/6 13:30):本文中の誤記を訂正しました。

《三ツ矢》

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