
秋が深まるにつれて夜が長く感じられるようになった今日この頃、10月、11月とビッグタイトルのラッシュが続いていますが、インサイド読者の皆さんはいかがお過ごしでしょうか。ゆったりと時間が流れる夜を活かして、好きなゲームで沢山遊べているでしょうか。
さて、今回は秋の夜長にじっくり遊びたいJRPGと題して、おすすめのタイトルを5つ紹介していきます。
魅力的なキャラクターが多数登場し、良質なストーリーと共にゲームが進行していくJRPG。一昔前はクリアまでに時間を要するジャンルではありましたが、最近では50時間ほどでクリアできる作品も増えているので、最近は忙しくてあまりJRPGを遊んでいないという方も、ぜひ最後までご覧ください。
◆『ドラゴンクエストI&II HD-2D版』(ニンテンドースイッチ/PS5/Xbox Series X|S/Steam/PC)
『ドラゴンクエストI&II HD-2D版』は、『ドラゴンクエスト』及び『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』をHD-2Dによる新たな映像表現で生まれ変わらせた作品です。
まず原作を振り返ってみると『ドラゴンクエスト』では、かつて勇者「ロト」によって平和をもたらされた「アレフガルド」を舞台に、ロトの血を引く主人公が、世界を闇で支配しようとする「竜王」を倒し、攫われた姫を救い出す物語が描かれました。
そして『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』では、『ドラゴンクエスト』の時代から100年後を舞台に、主人公「ローレシア王子」と、「サマルトリア王子」、「ムーンブルク王女」が、世界滅亡を企む大神官「ハーゴン」に闘いを挑む物語が描かれています。

そんな『ドラゴンクエストI&II』のHD-2D版として期待される本作では、旅立ちのシーンが謎の声から世界の危機を伝えられ目を覚ますとラダトーム城……ではなく、森の中で魔物に襲われていたラダトーム兵たちの窮地を主人公が救う場面から始まるなど原作とは違う点が所々に存在しており、過去作をプレイ済みの方であっても新鮮な気持ちで楽しめる作品です。


戦闘に関しては、パーティメンバーのひとりに「サマルトリアの王子」の妹である「サマルトリアの王女」が参加したり、キャラクターごとに使える魔法の属性が分かれるなどの変更が加わったことで戦いにおける役割分担のようなものが生まれました。

新たに名作を描き直すにあたり随所に変更や進化が加えられた本作は、新規プレイヤーが名作を楽しむという点はもちろん、ファンが改めて楽しむという点においてもおすすめできる作品です。
◆『ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン』(ニンテンドースイッチ/PS5/PS4/Steam)
『ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン』は、『ロマサガ』シリーズの中で屈指の人気を誇る、1993年にスーパーファミコン向けで発売された『ロマサガ2』のリメイク作品です。プレイヤーは帝国の皇帝となり、領土を拡大させながら、七英雄との壮大な戦いに挑みます。
バトルには原作通りのシンボルエンカウント方式が採用されており、敵の後ろから攻撃して戦いを仕掛ければ「先制攻撃」という有利な状態で戦闘を開始することが可能です。

エンカウント後は古典的で味わい深いコマンドバトルが展開されます。バトル中に新たな技を会得する「閃き」や、様々な効果をもたらす「陣形」など馴染み深いシステムも続投されました。
しかし、敵の弱点となる武器や属性で攻撃をすることで連携ゲージを溜めて仲間と強力な攻撃を繰り出す「連携」や、戦闘形式そのものが「タイムラインバトル」に変更されたことなどから、これまで以上に戦略的なバトルが楽しめるように進化しています。


難度が“激ムズ”なことで有名な原作ですが、本作では原作に忠実な「オリジナル」を最高難度として、ノーマル、カジュアルの3つの難易度を選択することが可能になりました。過去に挫折してしまった方や、新規プレイヤーでも遊びやすくなったといえますね。

また、2025年9月23日には、初めてプレイするユーザーを意識した『わかりやすく遊びやすい』ゲームシステムに再構築した点や、原作ファンから“最高のリメイク”として高い評価を得たことで「日本ゲーム大賞2025」で“優秀賞”を獲得するなど、発売から1年が経っても注目されている本作。まだ未プレイの方はこの機会に遊んでみてはいかがでしょうか。
◆『FFT イヴァリース クロニクルズ』(ニンテンドースイッチ2/ニンテンドースイッチ/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Steam)
『FFT(ファイナルファンタジータクティクス) イヴァリース クロニクルズ』は、『FF』シリーズでお馴染みの魔法やジョブを手ごたえのあるシミュレーションバトルに取り入れ1997年6月に発売された『ファイナルファンタジータクティクス』のリマスター作品です。
太陽と聖印に護られ双頭の獅子が治める国「イヴァリース」が隣国との“50年戦争”に敗れてから1年後、前王の病死により即位した幼き王子の後見人の立場と実権を巡り、黒獅子を紋章とする「ゴルターナ公」と白獅子を紋章とする「ラーグ公」の間で、後の世で“獅子戦争”と呼ばれる戦いが始まりました。イヴァリースの武門の棟梁であるベオルブ伯爵家の「ラムザ」と、平民の出身ながらラムザの幼馴染として共に育てられた「ディリータ」は、この時代の大きなうねりに飲み込まれていくことになります。


本作のバトルでは、高低差のある3Dマップを活かした位置取りと、ユニット毎の行動順を巧みにコントロールすることが勝利への鍵となります。なお、キャラクターを成長させて様々なジョブにチェンジし、特徴的なアビリティを習得すればバトルをより優位に進めることが可能です。

多くの作品における“転職”はそこに至るまでにキャラ育成で手間が掛かるものですが、本作では序盤のチャプター1を平均的なペースで遊んでいるだけでもいくつものジョブに転職することができます。また、ジョブを次々と乗り換えたり、アビリティを引き継ぐこともできるので、攻撃魔法を得意とする「黒魔道士」のアビリティを回復のエキスパート「白魔道士」で利用するといった自由なプレイスタイルが楽しめますよ。


最新グラフィックの導入やUIの刷新、登場キャラクターのフルボイス化などが施され、リマスター作品として高い評価を得ている『FF』の名シリーズをぜひ手に取ってみてください。
¥5,980
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◆『ペルソナ3 リロード』(PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/PC)
『ペルソナ3 リロード』は、2006年にオリジナル版が発売されてからも時代やハードの変化に合わせて進化してきた、「ペルソナ3」シリーズ18年の集大成ともいえるリメイク作品です。ポップでスタイリッシュなイメージとは真逆な、“死”というテーマを扱う軸は変えずに、完璧なリメイクをしたゲームとなっています。
リメイク内容に関して、まずグラフィック面では画質の向上だけでなく、『ペルソナ5』で世界中から賞賛されたUIが合わさったことで、ゲームのワンシーンを静止画として見てもリッチさが感じられるようになりました。ここにペルソナらしいオシャレなBGMが加わるのですから、プレイヤーの没入感が更に高まることは間違いないですね。

戦闘面では、新しいペルソナの追加のほかに、「デウルギア」などの機能が追加されたことでバトルに新たな戦略性が生まれました。デウルギアは、専用ゲージを溜めると相手の耐性を無視して高威力かつ必中の攻撃を繰り出せるというもので、ペルソナ召喚以外に新たな必殺技が増えた形です。


数あるリメイク作品の中でも間違いなくリメイクのお手本ともいえる本作。2025年8月4日には全世界累計販売本数が200万本を達成し、また、10月23日にはニンテンドースイッチ2版が発売されるなど、今からでも楽しめる作品ですよ。
◆『空の軌跡 the 1st』(ニンテンドースイッチ/PS5/Steam)
『空の軌跡 the 1st』は、日本ファルコムの代表作であるストーリーRPG「軌跡」シリーズの第1作『英雄伝説 空の軌跡 FC』の完全フルリメイク作品です。地域の平和を守る「遊撃士(ブレイサー)」を目指す少女「エステル」と相棒「ヨシュア」の物語が描かれます。
フルリメイクとなる本作では、冒険の舞台「リベール王国」が現代的な3Dで完全再現されました。これによるフィールドから街への移動がシームレスになり、また操作キャラクターが動くと解除されるという制限はありますが「1人称視点モード」や「UI非表示機能」などが追加されたことで、『空の軌跡 FC』時代以上に作品の世界観が感じられるよう進化しています。

戦闘は、フィールド上で攻撃や回避を駆使して戦うアクション要素の強い「クイックバトル」と、敵味方の行動順・位置取りを意識しながら1ターンずつ行動指示を出す「コマンドバトル」を切り替えながら戦うシステムが採用されました。キャラクターの能力を強化したり、さまざまな導力魔法(アーツ)が使えるようになる「戦術オーブメント」と組み合わせれば、多彩なバトルが楽しめますよ。


旅に役立つ情報がわかりやすくまとめられていく「手帳」にも注目です。攻略に役立つ情報が記録されていくシステムなので、これまでにRPGをプレイしたことがないような方であっても、プレイしやすい作品といえます。
JRPGの良いところを沢山取り入れフルリメイクされた「軌跡」シリーズの原典を、ぜひ遊んでみてください。
以上、秋の夜長にじっくり遊びたいおすすめJRPG5タイトルの紹介でした。気になった作品がありましたらこの機会に手に取ってみてはいかがでしょうか。
¥53,980
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)








