
続々と登場するビッグタイトルの合間にサクッと遊んで気分転換をしたい。秋の夜風を感じながらリラックスした夜を過ごしたい。この記事では、そんなゲーマーの要望を満たしてくれる高評価作品を5つ紹介します。ぜひ最後までご覧ください。
◆『Lake』(PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/Steam)
『Lake』は1986年9月のアメリカ・オレゴン州の田舎を舞台に、キャリアを一休みして、故郷で郵便配達をすることにしたMeredith Weissの物語が描かれるアドベンチャーゲームです。
本作は、ゲームディレクターのDylan Nagel氏が、“何も気にせず、ただ綺麗な湖の周りを手紙の配達をしながらぐるぐるドライブしたい”というアイデアを出したことから開発がスタートしました。そのため、プレイヤーはMeredithとして2週間をこの町で過ごすことになりますが「間違った答え」や「正しいエンディング」はしないため、物語はすべてプレイヤーが紡いでいくことになります。


父の配達トラックは、美しい田舎の風景を楽しみながら自分で運転しても良いですし、煩わしければオートパイロットに任せることも可能です。

2週間の郵便配達を通じて何人かの顔なじみのほか、新たな人々にも出会いましょう。仕事の後は友人と出かけるか、近所の人々を助けるか、家で本を読むか、さらには誰とロマンチックな関係になるかまで自由に選択して過ごすことができます。最終的に迫られる「この町に残る」か「大都市に戻るか」の選択で後悔しないよう、限られた時間を大切に過ごしたいですね。


大きな事件が起きるのではなく、「友情」「ワークライフバランス」「恋愛」「両親との関係」というごく普通のテーマに焦点を絞り深い没入感と、リラックスできるゲーム体験を実現している本作。この秋にぜひ遊んでみてはいかがでしょうか。
◆『風ノ旅ビト』(PS4/Steam/iOS/PC)
『風ノ旅ビト』は、赤いクロークを纏った「旅ビト」として、すべてが砂の海に飲まれた世界を旅するアクションアドベンチャーです。なお『風ノ旅ビト』は邦題であり、原題は『JOURNEY』となっています。
本作では、砂漠に沈んだ文明とその末裔と思われる主人公のストーリーが展開されますが、作品全体で“非言語”をテーマにしているため、描かれる物語をどの様に捉えるかはプレイヤー次第です。美しい砂の世界を自分の足で歩いて、作品が伝えたい思いを探してみると面白いですよ。

アクション要素は移動とジャンプのみとシンプルな構成です。しかし、主人公のマフラーの長さが伸びることによってジャンプ飛距離が伸びたり、マフラーに光る模様がついている時のみジャンプできるなどの要素があるので単調さはありません。

旅をしているとどこかで別の旅人と出会うことがあります。これはゲーム開始直後からオンライン状態になっているからです。しかし、とても緩い繋がりであり、共に行動するのも適当なところで分かれるのも自由となっています。また、意思疎通のメイン手段が効果音ということもありオンラインの煩わしさのようなものはなく、むしろ広大な砂漠で人に会えた喜びを感じることでしょう。

壮麗なビジュアルとグラミー賞にもノミネートされた音楽、そして数々のゲームの賞を受賞してきた名作をこの機会に遊んでみてください。
◆『A Short Hike』(ニンテンドースイッチ/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/Steam)
『A Short Hike』は、都会に住む鳥の少女「クレア」を操作して、自然豊かなホークピーク州立公園を探索する探索型3Dアドベンチャーゲームです。母親からの連絡を受け取るために、携帯の電波が入る「ホークピーク」の山頂を目指しましょう。
島の中は小さなオープンワールドになっており自由に探索することが可能です。また、お店や宝箱から入手できる「黄金の羽根」という特殊なアイテムを集め、ジャンプの回数やダッシュ時間を増やせばより様々なところへ行けるようになります。


島に住む動物たちに話しかけると山頂までの道を教えてくれたり、世間話が聞けたり、時には相談事をされることも。相談事を解決してあげれば素敵なアイテムを入手できるので、頂上を目指すだけでなく、島に住むたくさんの動物たちとも交流していきたいですね。

ハイキングの最中に地上へ戻りたくなったら歩いて山を下るのではなく、高いところからグライドしてみるのもおすすめです。何気なく島の周りでグルグルと滑空していると断崖絶壁に隠された宝箱や、まだ訪れたことがなかったエリアが見つかることも。小さな島ですが高低差があるので意外にいける場所は多く、オープンワールドらしい探索が楽しめますよ。

このほか、釣りや穴掘りなどの寄り道要素も豊富にありながら3時間ほどでクリアできる本作は、サクッと遊ぶのにおすすめの作品です。
◆『チルっと焚き火ソン』(ニンテンドースイッチ2)
『チルっと焚き火ソン』は、無限湧きする薪で焚き火を育てる「ノーマル」モード、限られた焚き火でより長時間の燃焼を目指す「サバイバル」モード、マルチプレイ時に別々の焚き火台が用意される「プレイグラウンド」モードが楽しめる焚き火をテーマにした作品です。
ゲームが開始したら、まずは近くの鉈で薪を細かく割り、焚き火台の中央にある着火剤の周りに配置しましょう。この時「着火剤の近くには小さな薪を置く」「酸素が供給されるように風の通り道を確保する」「薪は置き過ぎない」を意識することが重要です。そして薪が配置できたら着火剤で火を点け、次第に火の勢いが増してきたら少し太い薪を追加してみましょう。

薪にはそれぞれ「温度」「水分」「酸素」「太さ」というステータスが割り振られており、太い薪ほど燃えにくい性質があります。なので、火にくべる前には脇で乾燥させておくなどして水分を飛ばすと良いですよ。


次の薪をくべるまでの間は、薪の準備をしたり、マシュマロを焼いたり、花火をしたりして待ちましょう。もちろん、ただ火をぼんやり眺めるというのも良いですね。思い思いに過ごしましょう。
本格的な焚き火シミュレーターでのんびりと過ごすことに魅力を感じたらぜひ遊んでみてはいかがでしょうか。
◆『Neva』(ニンテンドースイッチ/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Steam/PC)
『Neva』は、生命が枯れ崩壊してゆく世界を舞台に、若き女性剣士「Alba(アルバ)」とオオカミ「Neva(ネヴァ)」の成長と絆の物語を追体験していく、2Dプラットフォーム形式のアクションアドベンチャーです。
まず目を引くのは、圧倒的に美しいビジュアルと世界観でしょう。絵画のようなグラフィックで表現された四季が巡る景色に、オーガニックなサウンドが合わさり幻想的な世界観が構築されています。どのシーンでも息を呑むほどに美しいアートが展開されるので、本編を忘れてスクショが捗ること間違いなしです。

また、「もののけ姫」を意識したであろう本作はストーリーがよく練られており、およそ5時間でクリアできることも合わさり、良質な映画を視聴する感覚で遊ぶことができます。涙腺を揺さぶるような物語が好きなゲーマーには特におすすめです。

アクション要素も、ジャンプやローリングなどに加えて、戦闘シーンでは斬撃による通常攻撃やジャンプからの直下剣など、派手さはないもののシンプルで操作性が良いものとなっています。一方で、戦闘自体は多段アクションを駆使したり、敵のタイミングを見極めたりとそれなりに難易度が高いので、プレイする場合には完全なリラックスゲーというよりも、美しい世界観で遊べるアクションゲームとして手に取ると良いですよ。


今回紹介した作品の中では唯一戦闘シーンがある本作。リラックスしたいが適度にアクションも楽しみたいという場合におすすめの1作です。
以上、隙間時間にリラックスできるおすすめタイトル5選でした。気になった作品がありましたら、この機会にぜひ手に取ってみてください。
¥53,980
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