
前作から22年の時を経て、『カービィのエアライダー』が2025年11月20日に発売されました。
いち早く遊び始めたユーザーも無論いますが、仕事明けや週末に遊び始める人も多いことでしょう。少しでも早く没頭したい気持ちも痛いほど分かりますが、先日行われた「おためしライド」で3D酔いしたといった声も一部の方から上がっています。
本格的にプレイする前に、本作に備えられた“酔い対策”の数々や、ディレクターを務めた桜井政博氏が述べた対処法などをチェックし、自分に合ったスタンスを整えてから遊びましょう。
■酔いに大きく影響する「カメラ」の設定も細かく可能

『カービィのエアライダー』はスピード感に溢れており、その疾走感も魅力のひとつ。しかし、その体感速度の速さが、3D酔いを生み出す要因となります。
この問題を桜井氏は重視しており、本作には多くの「酔い対策」を用意。ゲームの「オプション」内にある「アクセシビリティ」で、確認・設定することができます。

大きく調整できる要素のひとつは「カメラ」です。視界や演出を変更するもので、「視界の広さ」を調整すればまわりを広く見ることができ、酔いの軽減を期待できます。また、「カメラの距離」を変更し、見通しをよくするのもひとつの手です。
本作では、カーブを曲がっている最中、臨場感を出すためにカメラがひねられています。その「かたむき」のON・OFFも可能なほか、ダメージを受けた時の「揺れ」(カメラ振動)もON・OFFで切り替えられます。

カメラ回りでは、回頭速度や感度の調整といった対処も行えます。3D酔いは個人差もあるため、効果の大きさや有無も人によって異なるため、自分に合った設定を見つけることが肝要です。
■徹底した「酔い対策」を活用して対処しよう

「アクセシビリティ」では、カメラの調整だけでなく、そのものズバリ「酔い対策」という項目もあります。これは、画面上に枠線などを表示し、画面自体は動いていないことを強調するものです。
3D酔いは、視覚情報と体感の齟齬によって生じるとも言われています。そのため、「画面は動いていない」と強調することで齟齬が減じ、酔い対策として効果を発揮するものと思われます。
表示する枠線は、「中央線」「外枠」「内枠」などを組み合わせることができ、追加するほど画面内の枠線が増えます。また、「色」も赤や青、緑など5色から選べるほか、「濃さ」や「太さ」なども調整可能です。

さらに、「センターマーク」の有無やその種類、色や濃さも設定できます。また、ダッシュ中に発生する「加速演出」も、強・弱・OFFの三段階から選べます。どの設定が効果的か、試しながら調整するのがお勧めです。
個別の設定が億劫なら、まとめて設定できる「強調セット」や「酔い対策セット」を選びましょう。どちらも、「なし」「弱め」「強め」からひとつ選ぶだけで済みます。
■プレイヤー側でもできる「酔い対策」
桜井氏がディレクターの立場から、ゲーム内で多彩な対策を用意しました。また、自身のXアカウントにて、プレイヤー側が行える「酔い対策」についても述べています。
特に効果的としているのが「画面からしっかり離れること」。ゲーム内だけでなく、画面とプレイヤーの距離を開けることも重要とコメントしました。
目安となる距離については、「画面が小さすぎるな? と感じるぐらい離れれば、酔いはだいぶ軽減されることと思います」と明言。また、大きな画面で遊ぶTVモードや、距離が近い携帯モードではなく、画面を小さくして距離も空けられるテーブルモードのプレイも酔い対策として推奨しています。

ゲーム内外の酔い対策は、臨場感や迫力が減じてしまうデメリットもあります。しかし、酔ってしまってゲームそのものが遊べない状況と比べれば、プレイできなくなるよりは断然良いでしょう。まずは徹底した酔い対策を施し、慣れに合わせて調整しながら『カービィのエアライダー』をお楽しみください。
■「酔い対策」の効果をアンケートで募集
ゲーム内に用意された「酔い対策」がどれほど効果的だったのか、その実態に迫るアンケートをインサイド公式Xにて実施しています。
「まったく酔わなかった」「酔い対策のおかげで助かった」「酔い対策の効果はあったけど少し酔った」「対策したけど酔った」の中からひとつを選び、Xの該当ポストにてご回答ください。また、コメントなどもリポスト/リプライにて募集しています。あなたのご意見、お待ちしています!



