ホロライブ「雪花ラミィ」がなりたいスーパーヒーローとは?国内ヒーロー史を紐解いてみたら“江戸時代戦隊”までさかのぼった件【雪花ラミィ生誕3DLIVE「ホロレンジャー」】

『キン肉マン』や『魔法戦隊マジレンジャー』など、世代を越えたヒーローソングをホロライブの雪花ラミィほかタレントたちが華やかにカバーし、3Dライブで披露しました。

配信者 VTuber
ホロライブ「雪花ラミィ」がなりたいスーパーヒーローとは?国内ヒーロー史を紐解いてみたら“江戸時代戦隊”までさかのぼった件【雪花ラミィ生誕3DLIVE「ホロレンジャー」】
ホロライブ「雪花ラミィ」がなりたいスーパーヒーローとは?国内ヒーロー史を紐解いてみたら“江戸時代戦隊”までさかのぼった件【雪花ラミィ生誕3DLIVE「ホロレンジャー」】 全 13 枚 拡大写真

◆ラミィさんの「子供時代のヒーロー作品」とは?

スーパーヒーローといえば、その客層ゆえに男児向けのジャンルだと思われがちですが、実はこれまで女性ヒーロー作品も数多く作られてきました。

特撮作品で言えば、石ノ森章太郎先生が原作を担当し、フジテレビ系列の日曜朝に放送された「魔法少女ちゅうかなぱいぱい!(1989年)、「魔法少女ちゅうかないぱねま!(1989年)」、「美少女仮面ポワトリン(1990年)」、「不思議少女ナイルなトトメス(1991年)」、「有言実行三姉妹シュシュトリアン(1993年)」など。

1985年からは同じ東映による「スケバン刑事」シリーズもありましたね。

アニメでは1992年の「美少女戦士セーラームーン」を皮切りに、「魔法騎士レイアース」(1994年)、「愛天使伝説ウェディングピーチ」(1995年)、「ナースエンジェルりりかSOS」(1995年)、「カードキャプターさくら」(1998年)、「東京ミュウミュウ」(2002年)などが続々と誕生。もちろんそれ意外にも多数存在しており挙げたらキリがありません。

特にセーラームーンは原作者が武内直子先生ということもあり、男性目線で企画された女性ヒーローものにはない、等身大の少女たちが人気を呼んで世界的にヒットしました。

その反響はすさまじく、第1シリーズの最終回付近は女児には辛すぎる展開があり賛否両論に。劇場版アニメ「劇場版美少女戦士セーラームーンR」も短いながら5人のセーラー戦士の絆が印象的に描かれており高い評価を得ました。最高でしたよね、劇場版エンディングテーマの「Moon Revenge」。

そして数々のミュージカルに加えて、なんと2003年には特撮ドラマまで! 北川景子さんがセーラーマーズを演じたことは今も語り草となっています。

その「美少女戦士セーラームーン」のフィードバックを意識しつつ次世代の女性ヒーロー作品として誕生したのが「プリキュアシリーズ」でした。

セットリストの6曲目「戦隊大失格」1期エンディングテーマ「正解はいらない」で、エンディング映像そのままのダンスを披露したラミィさんは、最後のゲストである桃鈴ねねさん、獅白ぼたんさん、尾丸ポルカさんを迎えて、前述した「デリシャスパーティ(ハート)プリキュア」のキャラクターソング「キズナ(ハート)スペシャリティ」を披露。ここでようやく「目指すヒーロー像が見つかった」と笑顔を見せます。

おもしろいのは、答えを見つけた楽曲が主題歌ではなくキャラクターソングであること。その特殊性、同じホロライブ5期生の仲間である「ねぽらぼ(5期生の通称)」の3人とともに歌ったことから、いかにこの楽曲に強い想いを抱いているか感じられるはず。

歌詞にもこのような一節があります。

「みんなと今胸を熱くする想い、育んでこれからも大切に刻もう、絆で結ぶスペシャリティ」と。それを護るのが“スーパーヒーロー雪花ラミィ”なのだと思わせてくれました。

ちなみに、ラミィさんは1810年生まれの「雪の一族の令嬢(ハーフエルフ)」。そんなラミィさんの幼少期に存在していた“戦隊ヒーロー”といえば、曲亭馬琴による江戸時代の伝奇小説「南総里見八犬伝」でした。

「南総里見八犬伝」に登場する八犬士とは、それぞれ仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌と一文字ずつ書かれた不思議な珠と、牡丹(ぼたん)の形のアザを持つ勇猛果敢な勇士たちのこと。不思議な縁で結ばれた彼らは運命に導かれるまま離合集散を繰り返し、やがて里見家の元に集結。里見家を護るサムライ(勇者)として活躍します。

なんだか少し「ねぽらぼ」っぽいですよね。“ぼたん”が絆の証のひとつですし。

※「南総里見八犬伝」はドラゴンボールのモチーフのひとつとなった作品。なお1983年に公開された角川映画「里見八犬伝」には「バトルフィーバーJ」のバトルケニア、「電子戦隊デンジマン」のデンジブルー、「宇宙刑事ギャバン」のギャバン役でおなじみ大葉健二さんが八犬士のひとり「犬飼現八」役で出演。原作とは大きく異なる物語ではあるもののアクション満載の伝奇時代劇として大ヒットしました。

※仁(慈愛)・義(義理)・礼(礼節)・智(知識)・忠(忠誠)・信(誠実さ)・孝(親孝行)・悌(兄弟姉妹を大切にする心)

3Dヒーローショーでは「デリシャスパーティ(ハート)プリキュア」がひとつの着地点になりましたが、ラミィさん自身、ヒーローとは何かと親和性があるのかもしれません。

もし本当に「みんなと今胸を熱くする想い、育んでこれからも大切に刻もう、絆で結ぶスペシャリティ」がラミィさんの目指すヒーロー像なのだとしたら、それはすでに日々の配信で実践されていることです。つまり本企画を実施した時点ですでにラミィさんは“みんなのヒーロー”だったのではないでしょうか。

そんな“みんなのヒーロー”の背中を見つつ、受け取った「ラミィさんの想い」を身近な人や困っている人にも与えられればと思わせてくれる、そんな良い「3Dヒーローショー」でした。

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《気賀沢昌志》

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