
任天堂の古川俊太郎社長は、2026年3月期第3四半期決算説明会において、スイッチ2発売後も既存スイッチソフトの大型無料アップデートを実施する背景について説明しました。
スイッチ接点維持が最優先課題に

1月に実施された『あつまれ どうぶつの森』の大型無料アップデートと『あつまれ どうぶつの森 Nintendo Switch 2 Edition』の発売について、古川氏は「しばらくプレイから離れていたお客様が再び遊ばれる例も含めて多くのお客様に遊んでいただいている」と好調な滑り出しを報告。さらに「スイッチ2で『あつまれ どうぶつの森』を遊ばれる方も増えている」と述べ、良好なスタートを切れたとの認識を示しました。
古川氏は、新プラットフォーム普及には新作タイトルの定期的な発売が必要としつつも、「これから複数年にわたってスイッチからスイッチ2への移行を進めていく中で、任天堂のゲーム機に触れていただいているお客様との接点を維持していくことも、非常に重要」と強調しました。
段階的移行を促す戦略
「スイッチで大きな販売となった『あつまれ どうぶつの森』や『スプラトゥーン 3』をこのタイミングでアップデートして、より多くの方にスイッチで遊んでいただきつつ、新たにご興味のあるタイトルが発売になる際などに、お客様それぞれのタイミングでスイッチ2に移行していただく流れを作りたい」と古川氏。普及台数の多いスイッチソフトウェアのアップデートにより、稼働を維持したり再び遊んでもらうための取り組みには意味があるとの見解を示しました。
マリオ映画に期待、映像展開は2作品に集中

4月公開予定の『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』について、古川氏は「当社が主体的に制作に関わる2作目の映画」として注目。ゲーム専用機ビジネスをはじめ、様々な領域へのポジティブな波及効果に期待を寄せました。
また2027年公開予定の「ゼルダの伝説」実写映画については撮影開始を告知済み。「映像コンテンツの展開はカバーする地域やお客様の世代が幅広いため、まずはこの2作品に集中して取り組むことが重要」とし、それ以外の映像コンテンツ展開について現段階で具体的な計画はないと述べています。
昨年公開されたピクミンの映像『Close to you』については、子会社であるニンテンドーピクチャーズの取り組みを知ってもらう良い機会になったと評価。「映像コンテンツには劇場公開されるような長編映画に限らず、さまざまな選択肢がある」とし、ファンに喜ばれIP価値を高める取り組みができれば長期的な資産になるとの考えを示しました。
マリオ40周年で複数の新作展開
『スーパーマリオブラザーズ』発売40周年施策として、映画『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』公開に加え、複数の新作ソフトを発売予定。『スーパーマリオギャラクシー + スーパーマリオギャラクシー 2』を映画公開が近づくにつれてさらに多くの方に手に取ってもらいたいとしました。
新作タイトルとしては『マリオテニス フィーバー』『スーパーマリオブラザーズ ワンダー Nintendo Switch 2 Edition + みんなでリンリンパーク』『ヨッシーとフカシギの図鑑』などを展開し、多くの方にマリオの世界に触れてもらう取り組みを予定。
2026年は『ゼルダの伝説』発売40周年、『ポケットモンスター 赤・緑』発売30周年にも当たりますが、これらのIP活用施策については現段階で具体的な発表はありませんでした。古川氏は「30年や40年は非常に長い年月。こうした長い期間にわたって、世界中のお客様からそれぞれのキャラクターが愛されているのは大変ありがたいこと」と述べ、さらに長く続けていけるよう努めていくと語りました。




