『NTE: Neverness to Everness』が、2026年2月6日(金)より第2回目となるβテスト「共存テスト」を実施していました。
2月21日(土)までおよそ2週間にわたって続いた本テストでは、都市生活要素のアクセス導線が整理されたほか、新コンテンツの追加実装を含めた最新ビルドをプレイすることができます。インサイドもそんな共存テストに参加して来たので、最新ビルドのプレイレポをお届けしていきます。
※ゲーム画面は開発中のものです。
◆◆『NTE』モバイル版は“かなり頑張っている” 正式リリースへの最後の詰めに期待

今回のゲームプレイにあたってはスマホ向けのゲームパッドを使用することにしました。製品は「VITURE x 8BitDo Ultimate モバイルゲームコントローラー」。ゲームパッドを接続することで、PC版とほぼ同じUIに切り替わります。

なお、今回使用している端末は「REDMAGIC 10 Pro」。初の水冷式ゲーミングスマホとして話題になった「REDMAGIC 11 Pro」の前世代機ですが、パフォーマンスが不安定になる等、ゲームプレイへの影響は限りなく少ないと思われます。そうしたことから、ゲームの画質設定は全部盛りにてプレイしました。
余談ですが、「REDMAGIC」シリーズはスペックはもちろんのこと、バイパス充電(充電分離機能)によって、電力供給を安全に続けながらゲームプレイできる点がとても便利な端末となっています。なお、誤解を招かないように言及しておくと、これらはいずれも私物です。

さて、今回の「共存テスト」についてモバイル版の所感を正直に述べると、「ある程度の妥協は必要」といった印象でした。それでもこの規模のゲームを良くここまで落とし込めたと感心してしまいます。
『NTE』は、AAAクラスの運営型ゲームの中でもオブジェクトの物量や自由度の高さが段違いなタイトル。そうした前提を考慮するとモバイル版の体験自体は非常に頑張っていると言えましょう。β版なのにも関わらず不具合等も少なかった方です。
端末スペックによって体験に個人差が出てくることは認めなければなりませんが、これだけの大作をごろ寝プレイで楽しめると思えば、スマホゲーマーにとってこれ以上の感動はないと思います。


しかし、「ある程度の妥協は必要」と冒頭で結論付けた通り、現状のビルドは決して満足し切れるものではありません。
オブジェクトを読み込むためのロードが裏で発生しているためなのか、街中では随所でカクツク場面が目立ちます。特に車での移動中は顕著。都市エリアから山エリアへと向かう途中、あるいはその逆においては、ゲーム全体が重くなる挙動も確認しています。こうした点は仕方がないと理解していても、やはり没入感を削いでしまう要因なので、気になるプレイヤーは当然出てくると思います。

ですが、それ以上に気になったのが、負荷を落とすために行われている遠方の地形やオブジェクトを簡略化した描画処理です。オープンワールドゲームとして、ビル群や山々の高低差が存在するからこそ、こうした処理の粗が目立ってしまっているのです。のっぺりとしたテクスチャが視界に入るだけで、ハードウェアの限界を感じてしまうわけですね。


『NTE』では街中の移動など、1人称視点に切り替えて遊ぶこともできます。そうするとプレイヤーのカメラ位置は操作キャラクターの視点に固定されますが、モバイルでは前述したテクスチャの読み込み遅延が目立つことから、現実に引き戻されやすいという点において、ハードウェア間の体験差が明確に生まれています。
ただ、正式サービス開始以降、『NTE』が数年単位で運営していくことを考慮すると、モバイルデバイスの世代交代とスペック向上がもたらすゲームへの恩恵は大きいと考えられます。リリース直後、モバイルユーザーからの反応は芳しくない可能性もありますが、長期的にはモバイルユーザーの流入も十分見込めるのではないでしょうか。


前項で挙げた気になる箇所は、サービス開始時点で多少なりともマシになってくれていると、いちユーザーとしては嬉しい限りです。あるいはクラウド版のようなものがあっても良いかもしれません。
昨今ではAAAクラスの運営型ゲームがアップデートされるたびに、端末のストレージ不足を嘆くユーザーが増えてきています。また、容量が大き過ぎるがゆえにゲームを辞めてしまうといった声もSNS上で見かけるようになりました。
複数の大型タイトルを掛け持ちするプレイヤーが珍しくない時代なので、有料サービスであっても、クラウド版には一定の需要が見込めると思えてなりません。


◆“手を繋いで街探索”まで行える好感度システム。マイホーム招待も想像以上にけしからん
今回の「共存テスト」からは「好感度システム」の楽しみ方が増えました。一部のキャラクターはマイホームに招待することができる上、なんとスキンシップ(ハグ、耳かき)や手を繋いでの街探索までできちゃいます。本バージョンでは「ミント」を中心とする一部の女性キャラクターにて本要素が対応していました。
※PC版のスクリーンショットを使用しています。


また、前回筆者が参加したβテストでは、プレイアブルキャラクターとして触れることができなかった(記憶が正しければ)、「ダフォディール」も恒常ガチャから排出されるようになりました。そこで早速ダフォディールの好感度を上げてみました。
...がしかし、彼女は今回のバージョンにおいて車に同乗してくれるのまでが限界のようです。待望のプレイアブル化を果たせただけでも十分過ぎますが、少し残念です。



今回、好感度システムが強化されたことで、キャラクターに迫ったサブクエストも楽しめるようになっています。今まで未知の人物だったダフォディールにもサブクエストが実装されたため、これはプレイしないわけにはいきません......。


まさかの“ボクっ娘”でした。
メインストーリーにもあまり関わって来なかったため、このキャラ付けはかなり意外です。このように、あまり本編に関わらないキャラクターでも、好感度を上げてサブクエストを進めていけば、その人となりが分かるようになるということなのでしょう。ますます彼女を推せる予感がします。
マイホームへの招待機能は目玉の一つで、好感度に応じてキャラクターがさまざまなリアクションを行なってくれます。部屋にソファがあれば座って寛ぎ、ベッドがあれば勝手に寝ます。また、じゃんけんで勝負するといったことも可能です(専用ボイスあり)。
恋愛要素なんてないはずなのに、部屋着姿でプレイヤーの自宅に来訪し、手を繋いだり、耳かきをしたり、寝ているところをイタズラしたりできるのは、だいぶけしからん要素ではないでしょうか。
ダフォディールの部屋着とマイホーム招待要素、待っています。



◆「共存テスト」で印象一変。『NTE』の“自由度ある遊び方”に期待値が上がった

正式リリースが近づいて来ているのか、遊びの幅をジワジワと広げてきたように感じられました。目指すところはやはり“今までにない高い自由度”なのでしょう。これまでの『NTE』は、近代都市を題材としたアニメ調オープンワールド作品とはいえ、今ひとつパンチが弱かったように感じていました。
しかし、犯罪行為で刑務所に行くと囚人生活が待っていたり、あるいは脱獄することができたりするほか、キャラクターとイチャイチャできるマイホーム招待機能など、競合タイトルがやらなかったことを率先して組み込んだため、強みがより確立されたように思います。


今回の共存テストで気に入ったのが、ドローンを飛ばして街を自由に空撮できる遊びと、主観視点によるビルクライミングです。どちらもいけないことをしているような背徳感が堪りません。特にドローンでの空撮は写真好きのプレイヤーなら刺さる遊び方ではないでしょうか。


他にも車の流れに乗って、目的もなくただ街中をドライブするだけというのも楽しい遊び方でした。なにせ助手席には推しを乗せることができますから。
ちなみに、サブクエストを進めると天候を「雪」に変えることもでき、これまでのヘテロシティとはまた違った趣の街並みを観光できました。雪が降ると車やオブジェクトに雪がちゃんと積もり、雨が降ればNPCが傘をさすなど、細かな表現に作り込みを感じられました。


公式Xでは、今回の共存テストのユーザーフィードバックを受け、課題となる各デバイスの最適化や一部コンテンツの改修など、ブラッシュアップする方向性について、開発チームからのメッセージを公開しています。
これまで個人的にどこか物足りなさを感じていた『NTE』ですが、「共存テスト」からの追加内容でそのイメージは払拭されました。あとは正式リリースまでにどれだけの改善が行われ、我々ユーザーにとって遊びやすいゲームとなり得るのか、今後の展開に期待したいところです。




