
Google Cloudのゲーム部門責任者Jack Buser氏が「Mobilegamer.biz」の取材に対し、「プレイヤーがいま楽しんでいるゲームはすでにAIを使って開発されている」と発言し、多くのスタジオがそのことを伝えていない点を指摘したことで注目を集めています。
Google幹部が語る「AI活用の現実」と開発現場
Jack Buser氏はソニーで10年以上、PS Home/PS Now/PS Plusの開発に携わったのちGoogleに移籍。数十年にわたりゲーム技術開発の最前線にいる人物だそうです。
同氏は、AIが賛否両論を巻き起こすテーマであることも認識しているとしつつ、ゲーム開発の現場においてAIは「単調で反復的な、価値の低い作業」の削減に役立っていると説明。さらに「主人公キャラクターや強大な敵、メインシーン、オブジェクトといった価値の高いクリエイティブなタスクに集中できる」と、好意的な見方を示しました。
また、重要度の低い部分をGoogleのAIツールに任せている企業の一例として同氏はカプコンの名前を挙げていますが、同社はあくまで効率化&生産性向上のための技術として生成AI活用であり、「生成AIで生み出した素材をゲームコンテンツには実装しない」と正式にコメントしています。
「世間ではAIツールセットに対して、これほど強い抵抗があるのはなぜか?」という問いに対し、Buser氏はゲーム業界で技術革新が起きるとプレイヤーから不安な反応が返ってくる傾向があると指摘。そのうえで、2025年のGamescomの時点で世界中のゲームスタジオを対象に行ったアンケートでは、「開発者の10人中9人がAIを使用していると回答した」と述べました。
さらに別の調査でもAIの使用率は40~50%に達しており、「一体何が問題なのでしょうか」と指摘。「問題は、AIが使われたゲームであると正直に伝えることに依然として懸念があり、多くのスタジオが公表していない点にある」としています。
同氏は「より速く効率的なゲーム制作=好きなゲームの発売が早くなるというメリットが浸透すれば、プレイヤーの意識も時間とともに変化するだろう」と述べています。生成AIの使用がプレイヤーに受け入れられるのも時間の問題であるとするBuser氏の発言に、掲示板Redditでは賛否さまざまなコメントが投稿されました。
‘Their favourite games were already built with AI’: Google exec says almost every big studio uses AI, but not all disclose it
by
u/GrayBeard916 in
gaming
「AIの普及を無理やり進めようとする、まったくのデタラメな主張。AI推進の動き全体が欺瞞に満ちている」「GoogleはAIに巨額の投資をしてきたため、話をでっちあげてでも成功させなければならない」といった全面的な否定がある一方で、「AIを一部工程のスピードアップに活用し、最終的に人間がレビューして修正する限り、必ずしも悪い使い方ではないと思う。問題は画像や音楽、音声など芸術分野での利用だ」と、用途によって評価を分ける声も見られます。
また、「少なくともSaaS業界では多くの職場でAI導入が必須条件となっており、使用を拒否すれば解雇される可能性がある」「ゲーム界隈で一般的に“AIの使用”と呼ばれるのは生成AIによるアセット制作を指すことが多く、AI支援コーディングは含まれないと認識されている」といった指摘も見受けられます。





