予期せぬ不運に絶望し、奇跡のような幸運に歓喜する。 今や一大ジャンルとなった「ローグライク」の醍醐味は、二度と同じ展開が訪れない一期一会の冒険にあります。
全滅の悔しさを噛みしめながらも、気づけば「あと1回だけ」とボタンを押してしまう……そんな中毒性の高い、未知の探索へとあなたを誘います。
それでは今回は、最新作から時代を作った伝説的タイトルまで、今遊ぶべきローグライク5選を厳選してご紹介します。
◆『KAZUMA KANEKO'S ツクヨミ』(ニンテンドースイッチ)

『KAZUMA KANEKO'S ツクヨミ』は「女神転生シリーズ」「ペルソナシリーズ」で知られるクリエイター・金子一馬氏が世界観とキャラクターデザインを担当した、デッキ構築型のローグライクゲームです。
20XX年の東京、湾岸エリアにそびえ立つ超高層タワマン「THE HASHIRA」から邪気の発生を検知した超国家的組織・維持正常化機構が、若きエージェント「十六夜月のツクヨミ」を派遣することから物語は始まります。


バトルはターン制で交互に行動をするスタイル。「攻撃」「防御」「バランス」のカード(神魔札)を適切に使用して、敵を打倒します。カードの使用には「オド」と呼ばれるコストを消費するため、オドの範囲で戦略を選んで進める必要があります。
また、ストーリーを進めると「創成札」という特殊なカードが手に入ることもあり、3,600点を超える圧倒的なボリュームのアートワークは、単なる背景に留まりません。カードを収集し、金子氏が描く異形の美学をコンプリートしていく過程そのものが、プレイヤーにとって至高の報酬となります。


金子一馬氏が描く、冷たくも美しい「悪魔」たちのアートワークが、2Dカードバトルの戦略性を鮮やかに彩ります。高層タワマンという閉鎖的な異空間を、自らの知略と「神魔札」のコレクションで切り拓いていく快感は、唯一無二の没入感を与えてくれるはずです。
◆『HADES2』(ニンテンドースイッチ/Steam)

『HADES2』はギリシャ神話をモチーフとした、クォータービューのローグライトアクションゲームです。
本作の魅力のひとつ、キャラクターたちの膨大な掛け合いは前作に引き続き健在。大量のテキストと英語のフルボイスで、しっかりと感情移入させてくれることに間違いはありません。


主人公・メリノエが操る「魔陣」は、戦場の支配権を握る鍵。敵の動きを封じ、リーチ外から一方的に殲滅する知略的なアクションは、前作のラッシュ力とはまた異なる、冷徹で華麗なカタルシスを味わわせてくれます。
この魔陣は「功徳」によって強化することができます。その周回きりのアップデートで、ローグライト系ではお馴染みのシステムとなっています。


前作を凌駕する圧倒的なテキスト量と、新要素「魔陣」がもたらす戦略的な立ち回り。「功徳」の組み合わせによって、自分だけの最強のビルドを組み上げていくカタルシスは、アクションローグライトの到達点とも言える完成度を誇ります。
◆『Slay the Spire』(ニンテンドースイッチ/PS4/Xbox Series X|S/Steam/iOS/Android)

『Slay the Spire』は名作と名高い一人用ローグライトカードゲームです。ランダムに入手できるカードやアイテムを集めてデッキを構築し、「塔」を踏破することを目指します。
入手アイテムもランダムなら、ダンジョンの構造もランダムなため、一度として同じ展開は訪れません。「この一枚を引けるか」という心臓の鼓動が聞こえるほどの緊張感と、完璧なシナジーが完成した時の全能感。 デッキ構築型ローグライクの「原点にして頂点」と言われる理由は、遊ぶたびに深まるその底なしの戦略性にあります。


ゲーム開始前に好きなスターターデッキを選択し、冒険を進めていきます。敵を倒してカードを入手したり、ショップで購入したり、デッキにカードを加えながらより強力なデッキを作り上げていきます。
また、各種イベントで起こる強化や「レリック」と呼ばれる強化アイテムでもデッキを強化することができます。


「デッキ構築型ローグライク」という革命を起こした金字塔。拾った一枚のカードが運命を変え、強力な「レリック」が絶望的な状況を打破する。 シンプルなルールの中に無限の可能性が詰まった本作は、全ゲーマーが一度は通るべき、正解のないパズルです。
◆『Unrailed!』(ニンテンドースイッチ/PS4/Xbox Series X|S/Steam)

『Unrailed!』はプレイヤーたちが協力して、線路を建設していくCo-opゲームです。リソースを集めて線路を敷き、列車にワゴンを取り付けてアップグレードしていきましょう。
迫りくる脱線の恐怖に抗いながら、リソース管理と敷設を同時にこなす極限状態。阿吽の呼吸で危機を脱するか、あるいは笑えるほどの大失敗で全てを失うか。 友人や家族との絆、あるいは亀裂を試す、最高にスリリングな共同作業が楽しめます。


また本作はシングルプレイだけではなく、ローカル/オンラインマルチプレイも可能。最大4人で協力して、走る列車が脱線しないように地形を開拓したり、周囲の地形から資源を集めたりして、線路を次々と敷設していきます。


刻一刻と迫る列車、足りない線路、襲いかかる地形の罠。仲間との連携が完璧に噛み合った時の達成感と、一人のミスで全てが崩壊する絶望的なカオス感。 その両極端な楽しさが、協力プレイの真髄を教えてくれる怪作です。
¥4,008
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
◆『Inscryption』(ニンテンドースイッチ/PS4/Xbox Series X|S/Steam/iOS/Android)

『Inscryption』は怪作カードゲームで、デッキ構築型ローグライトでありながら、脱出パズルとサイコロジカルホラーが混じり合った独特の世界観を持つゲームです。


実際にプレイを始めると、「ハースストーン」や「シャドウバース」を連想させるカードゲームが始まります。しかしそのゲーム性は独特で、新たな気づきが得られるはず。
また、「盤外戦術」が行えることも大きな特徴。プレイヤーはカードゲームが行われるテーブルから離れ、謎の小部屋の探索をすることも可能です。暗闇に光る眼、カードに宿る魂、そして部屋に隠された秘密。「ゲームをプレイしている自分」すらも物語の一部に取り込まれていくような感覚は、あなたのゲーム観を根底から揺さぶる、恐ろしくも美しい体験になるはずです。


これは単なるカードゲームなのか、それとも……。テーブルを離れ、不気味な小屋を探索し始めた時、あなたはこのゲームに隠された「真の恐怖」と対峙することになります。 ジャンルの枠を軽々と飛び越える、衝撃的なメタフィクション体験があなたを待っています。
今回はローグライクゲームのタイトルを5本、紹介しました。
スタンダードなデッキ構築型ゲームや定番タイトルと、一言でローグライクと言っても様々な種類があります。カードを引く指先に力を込め、一歩先も見えないダンジョンへと踏み出す。その一歩が、あなたにとって忘れられない最高の冒険に繋がることを願っています。それでは、終わりのない「あと1回」の世界へ行ってらっしゃい!
これら5つの「未知」の中に、あなたを虜にする運命の一本が眠っているかもしれません。全滅を恐れず、その先にある達成感を目指して。 あなたのゲームライフが、より刺激的で素晴らしいものになることを願っています。
それでは、良いゲームライフをお楽しみください。








