
2026年9月4日から6日までの3日間、ホロライブ所属アキ・ローゼンタールさん(以下、アキロゼさん)主催の大型コラボ企画「AKIROSE CAMP -SURVIVAL BLOOM in ARK-」(通称ロゼキャンARK)が実施され、27名のホロライブタレントが熱戦を繰り広げました。
※フワワ・アビスガードさんとモココ・アビスガードさんは双子ということで、2人で1アカウントを使用。
※癒月ちょこさんは「お助けサバイバー」として限定参戦。
内容は、26アカウントを4チームに分けたチーム対抗サバイバル。各ミッションを達成することでポイントを獲得し、最終的にもっともポイントを稼いだチームの優勝となります。
ホロライブの大型コラボ企画といえば、近年はタレント個々が非常に忙しくなり、なかなかスケジュールが合わないなどの理由から、個人参加でなおかつ「参加時間も自由です!」となることが多くありました。しかし本企画は、開催期間をコンパクトにした代わりにチーム戦での開催となったようです。
そのようすは「ホロライブ大運動会」と似た真剣勝負でありながら、3日という期間もあり、よりチームの結束が感じられるものに。普段の配信や個人参加の大型コラボでは見られないような、「チームが育っていく楽しさ」が際立つ企画となりました。
そこで本稿では名場面に注目するともに、各タレントの想い、そして主催であるアキロゼさんがいかに難しいことをやってのけたのか、その功績を振り返りたいと思います。

◆開催直前に遭遇した企画中止の危機
アキロゼさんにとって『ARK』とは、彼女の代名詞のようなゲームであり、「ARK廃人」と呼ばれるほど打ち込んだ大好きなゲームです。「ムキロゼ」という愛称(なりきりキャラ)も『ARK』で誕生したものであり、ムキムキの男性アバターが話題になったことで持ちネタとなりました。
そんなアキロゼさんが「ホロメンにもっと『ARK』を楽しんでもらいたい!」と企画した「ロゼキャンARK」ですが、実際は険しい道のりであり、一時期は開催を延期するかどうかの瀬戸際に立たされたことがありました。というのも、開催直前になってアップデートが入ってしまい、それまで寝食を忘れて準備したものがすべて壊れるという緊急事態に見舞われたからです。
それでも運営スタッフとともに緊急対応をおこない、スケジュール通りにどうにか企画を開始したアキロゼさん。企画が走り始めるとバグ対応や参加者のフォローなど、もともとのサポートに加えてアップデートの影響にも対応することになります。

とくに兎田ぺこらさんが「試練の洞窟」ミッションで詰まった際は、「親切心に囚われて対応を間違ったかも」とうなだれる場面も。アドバイスのつもりが反対に混乱を生んでしまったと思ったようで、振り返り配信でも申し訳なさそうにしていました。
しかしアキロゼさんの優しさがなければここまで企画が成功することはなかったはず。それほどまでに優しさの塊として奮闘してくれたおかげで、ホロライブタレントだけでなくファンも心の底から楽しむことができました。
なお参加者とチーム分けは以下の通りとなります。
【チームA/一蓮托生 ★DINO PARTY★】
ハコス・ベールズ(リーダー)、大空スバル、兎田ぺこら、不知火フレア、ムーナ・ホシノヴァ、音乃瀬奏、響咲リオナ
【チームB/エリートファミリア】
さくらみこ(リーダー)、AZKi、大神ミオ、白銀ノエル、アーニャ・メルフィッサ、尾丸ポルカ
【チームC/おかたづけできるもん!】
風真いろは(リーダー)、白上フブキ、一伊那尓栖(にのまえ いなにす)、常闇トワ、獅白ぼたん、綺々羅々ヴィヴィ
【チームD/ポンコツSAURUS】
夏色まつり(リーダー)、角巻わため、博衣こより、轟はじめ、フワモコ(フワワ&モココ姉妹)、ラオーラ・パンテーラ、水宮枢
【お助けサバイバー(スポット参戦)】
癒月ちょこ


◆最終日は手に汗握るデッドヒートに!
初日は準備などを整えながらエンジョイしていた参加者ですが、2日目あたりから役割分担などを決めて本格攻略をスタート。最終日は最後の最後までポイントを稼ぐ熱心な姿が見られました。そのあたりの細かなハプニングや爆笑シーンは有志による切り抜きや本配信をチェックしていただくとして、大きな見どころとなったのは、やはり2日目に実施されたレースと、最終日の各チームのようすでした。

レースは個人競技となっており、決められた恐竜に乗ってコースを走破するというルールです。その際、障害物として配置された恐竜が猛威を振るったことから、参加者たちは悲鳴を上げながら次々とリトライを余儀なくされます。厄介なのは門番のごとくコース上に居座る恐竜です。ただでさえ当たり判定が広く「この距離で!?」と思うような脱落のしかたをしてしまう中、強引にすり抜けないと勝機が見えないという難しい状況となっていました。
これに参加者も視聴者も「恐竜の殺意が高すぎてワロタ」「理不尽すぎる(笑)」と盛り上がります。協力し合う姿も良いのですが、各チームが一堂に会して勝利を奪い合う姿は単純に面白く、本企画のハイライトとなりました。


また3日目は文字通り、最後の追い上げをするべく各チームで死力を尽くすことに。この段階でもっとも攻略が進んでいたチームAは、ぺこらさんがソロ攻略で高難易度の「アーティファクト」集めに奔走。アキロゼさんが「まさかソロ攻略で挑むとは!」と絶賛した「試練の洞窟」攻略も、本来はチームで挑むことを想定していたこともあって、快進撃を続けるその姿に注目が集まっていました。
おもしろいのはチームAの司令塔となっていた大空スバルさんです。スバルさんは遊撃担当のぺこらさんをサポートしつつ、マネージャー経験を活かした的確な指示でメンバーを配置。さながら軍事作戦を指揮するミッションルームの雰囲気で「〇〇今なにしてる?」「それじゃ、あっちを手伝ってくれないかな」とソロ攻略とチーム攻略の2面作戦を両立させていました。
『holoGTA』の警察署長役でもその手腕を発揮していましたが、やはりマネジメント能力はホロライブタレントの中では頭ひとつ抜けていたスバルさん。緊張感高まるミッション攻略にさらなる緊張感を与えて視聴者をグイグイと引き込んでいました。
そのあたりのようすは、チーム戦ならではの、本企画のもっとも面白い部分となっていました。


◆「みんな表では言わないけど……」の素直な感想
これから本配信を視聴する方もいるかと思うので優勝チームについては触れませんが、それぞれ3日間を終え、さまざまな感想を抱いていたようです。
まず本企画で注目を浴びたチームBは、最下位からのスタートで一時は暗雲が立ち込めるものの、3日目には大きな飛躍を見せて視聴者を感動させていました。
さくらみこさんがリーダーを務めるチームBは1日目を終えた時点で「でも楽しくプレイできたらいいよね」と、やや後ろ向きの方向を向いていたのですが、みこさんに依存する体制から脱却した2日目からは個々に役割分担を徹底したことでチームの結束が強まることに。
2日目にテイムを失敗して落ち込んでいた白銀ノエルさんはそのリベンジに成功しましたし、それぞれ意見を持ち寄って方針を決めた結果、最終日には「チームBで良かった!」と思えるまでに愛着のあるチームになりました。

同チームのAZKiさんも「1日目が終わった後のチーム会議でやばい空気が漂っていた」と明かしつつ、そこから連絡を取り合い、自分もチームの力になりたくて無言になりつつ頑張ったこと、それが最高の結果につながったことを心の底から喜びます。
同じくチームBの尾丸ポルカさんも「みんな口には出さなかったけど、ああ4位か……と絶対気落ちしていたと思う」とその時のことを振り返っていました。
そしてリーダーのみこさんも、とくに頑張っていたというノエルさんが賞を獲得したことで「がんばりが報われて良かった」と閉会式で涙腺を崩壊させたことを視聴者に明かしました。そして自分の不甲斐なさから「リーダーをやめようと思った時もあった」と声を詰まらせながら報告していました。
チームBで共通するのは「最後まで諦めなくて良かった」という想いです。
そのような状況もあり、みこさんは最前線で攻略を頑張っていたチームAに対しても、「並ばせてもらってありがたい。チームAも本当に攻略をがんぱっていた」とチームを越えてエールを送っていました。

一方、チームAはチームAで、裏で各メンバー間協力しあい、ソロサーバーで事前に情報収集をするなど、見えないところでの努力を重ねていました。とくにスバルさんはぺこらさんについて、このような発言をしていました。
「あいつ自分で言わなそうだから言うけど、優しくてさ、細かい資料を作ってくれてて、偉!ってなった」
実はぺこらさんは、ソロ攻略でチームに貢献しつつ、最後は全員で“最後の難関”となる「試練の洞窟」のボス戦をしたいと思い、奮闘していたようでした。しかし結果としては、最後の最後で攻略を断念せざるを得なくなり、それだけが心残りになることに。

チームAといえば、アスレチックに挑戦し続けた音乃瀬奏さんも、最後の最後で執念のゴールを達成しました。しかも参加者の中で唯一のクリアです。残念だったのは、それがチャレンジ期間終了後のことであり、「あと15分早ければ公式にクリア扱いになっていた」ということ。結果としては残念ではありつつ、奏さん本人は達成感のある結果となったようでした。

◆あの出来事の真相は……?
『ARK』を通じてホロライブのタレントの魅力を視聴者に魅せてくれたアキロゼさんですが、やはり『ARK』好きとしては、ゲームマスターではなく自分もプレイヤーとして参加したかったようです。振り返り配信でも「なんとか開催できてよかった」とひと息つく一方で、自分も参加したいと思える企画になったと満足そうに語っていました。
そんな本企画ですが、めざしたのは「『ARK』の楽しさを感じてもらうこと」でした。
『ARK』はシステムが複雑で、クラフト要素やテイム方法など、必要に迫られないと覚えられないような要素がたくさんあります。もちろんそれが『ARK』の面白さである一方、ハードルであると感じ、ミッションをひとつずつこなしていくことで必要最低限の楽しみ方が体験できるような企画にしました。
そのため、必要となるDLCを自腹で参加者に配布したり、賞品も自腹で自らが選んだりしました。準備期間中はもちろんのこと、企画終了後もなかなか時間が作れず、一時はフロキャンが常態化したり食生活が崩壊したりしました。まさに「フロキャンARK」です。


ぺこらさんが「試練の洞窟」の攻略でつまづいた際は、「参考動画を教えたのは良かったものの、それが反対にぺこちゃんを混乱させてしまったかもしれない」と猛省したアキロゼさん。しかし実際は異なる事情があったようです。
実はぺこらさんはソロサーバーで事前に練習していたそうで、そこでは問題なく低温ポッドを使えていたとのこと。それが本番で使えず攻略が行き詰まり、アキロゼさんが自分を責めることにつながりました。アキロゼさんが気に病む必要はなかったのです。
大型コラボの箱企画といえば費用もかかりますし、時間も労力も途方もないほど費やすこととなります。それでも初主催として本企画を手がけたのは、やはり『ARK』に対する深い愛情があればこそ。2024年に同じく『ARK』の箱企画を実施したぺこらさんは、同じ主催の立場として最終日にこのような発言をしました。
「いやマジ主催、大変だからね。しかもポケットマネーで色々と出してるから大変よ。だってこの企画をやるのだってタダなわけじゃないからね。いや大変だもん。色んなところ気にしなきゃいけないし。本当お疲れさまアキロゼ先輩。ゆっくり休んでください」
なお本企画で『ARK』熱が高まったホロライブでは、再び『ARK』の専用サーバーが可動しそうな雰囲気でした。





