2026年10月8日にスクウェア・エニックスより発売される、『KINGDOM HEARTS Collection [I~III](キングダム ハーツ コレクション [I~III])』を先行プレイする機会をいただきました。
本作は、『キングダム ハーツ HD 1.5+2.5 リミックス』『キングダム ハーツ HD 2.8 ファイナルチャプタープロローグ』『キングダム ハーツ III + リマインド』を1本に収録したタイトル。まさに『キングダム ハーツ』シリーズを網羅できるゲームです。
本稿では、シリーズ初挑戦となる筆者の目線から、遊び始めて感じた第一印象と、これから遊ぶ方に向けて押さえておきたい『キングダム ハーツ コレクション [I~III]』の内容を、ネタバレを含まずにご紹介します。

実は筆者、初代『キングダム ハーツ』が発売された頃からゲームに親しんできた世代です。にもかかわらず、これまでシリーズに触れるタイミングがなく、今回がほぼ初見でのプレイとなりました。
理由は単純で、作品数の多さです。ナンバリングは『III』までですが、その間をつなぐ作品も多く、いざ始めようとすると「結局、どれから遊べばいいんだ?」となってしまう。興味はありつつも、なかなか手を出せずにいました。
ところが、『キングダム ハーツ コレクション [I~III]』は、初代から『III』、そして追加コンテンツまで、物語を追ううえで重要な作品をまとめて楽しめる構成。すべてがプレイアブルというわけではなく、一部は映像作品として収録されていますが、あちこちでソフトを買い集めずに済むのはありがたいところです。
ならば今こそ、とこの機会に飛び込んでみました。今回は3タイトルを順番に触り、それぞれの冒頭部分を中心にプレイしています。
通して遊び込んだわけではありませんが、少しずつ触れたからこそ見えてきた作品ごとの違いや、初見ならではの発見もありました。以降は公式に公開されている情報も交えながら、ネタバレを控えてご紹介します。

『キングダム ハーツ HD 1.5+2.5 リミックス』――まずはここから、シリーズの土台に触れる
『キングダム ハーツHD1.5+2.5リミックス』には、『キングダム ハーツ -ファイナル ミックス-』『キングダム ハーツ Re:チェイン オブ メモリーズ』『キングダム ハーツII -ファイナル ミックス-』『キングダム ハーツ バース バイ スリープ -ファイナル ミックス-』の4作品に加え、「キングダム ハーツ 358/2 Days」「キングダム ハーツ Re:コーデッド」2作のHD映像コンテンツが収録されています。
「6作品収録」と聞くとすべてを操作して遊べるように思えますが、後者の2作品は映像で物語を追う形式です。

初代では、主人公「ソラ」がキーブレードを手に、ドナルドやグーフィーとともにさまざまなディズニーの世界を巡ります。続く作品では登場人物や出来事の背景が掘り下げられ、『キングダム ハーツ バース バイ スリープ -ファイナル ミックス-』ではソラたちより前の時代へ。
作品ごとに視点を変えながら、シリーズ全体の土台となる人間関係や光と闇の物語に触れられる内容です。初めての方は、まず収録作を案内された順に追っていくのがわかりやすいでしょう。

最初に『キングダム ハーツ -ファイナル ミックス-』の序盤を遊んでいて真っ先に心をつかまれたのは、やはりディズニーと『ファイナルファンタジー』のキャラクターが同じ世界に存在していることです。
知っている顔ぶれが物語の中で自然に言葉を交わす光景は、この歳になって言うのも何ですが、かなりワクワクしました。昔から知っているキャラクターに、初めて訪れるゲームの世界で出会うというのも、なんとも不思議な感覚です。

ゲームの基本は、敵を倒して経験値を獲得し、レベルを上げ、装備やアビリティを整えながら進めるアクションRPG。操作は直感的でありながら、ただボタンを押していればいいわけではなく、魔法や回復をどう使うかも考える必要があります。
最近は複雑なシステムの作品に触れる機会も多いだけに、こうして少しずつ主人公を育てていく感覚が、個人的にはどこか懐かしく感じられました。

そして、かわいらしい見た目や華やかな共演とは裏腹に、物語には気になる謎も少なくありません。
まだ序盤ながら、「この先でどうつながっていくんだろう」と考えたくなる引っかかりがあり、区切りのよいところで一度、ここまでの出来事を整理したくなりました。作品をまとめて遊べる今回の環境なら、気になったときに前の物語へ戻りやすいのも魅力です。

『キングダム ハーツ HD 2.8 ファイナルチャプタープロローグ』――『III』の前に押さえておきたい3作品
『キングダム ハーツ HD 2.8 ファイナルチャプタープロローグ』には『キングダム ハーツ 0.2 バース バイ スリープ -フラグメンタリー パッセージ-』『キングダム ハーツ ドリーム ドロップ ディスタンス HD』と、映像作品「キングダム ハーツ キー バックカバー」を収録。

『キングダム ハーツ ドリーム ドロップ ディスタンス HD』ではソラと親友「リク」の新たな試練を描き、「キングダム ハーツ キー バックカバー」はシリーズのはるか過去に起きた出来事を映像作品として収めています。一方で『キングダム ハーツ 0.2 バース バイ スリープ -フラグメンタリー パッセージ-』では「アクア」を主人公に、闇の世界での物語が展開されます。
『III』へ向かう橋渡しとなる位置づけですが、単なるおさらいではなく、それぞれ異なる視点で世界観を広げてくれる構成です。今回はこちらの収録作品も冒頭を中心に一通り触れてみました。

『キングダム ハーツ ドリーム ドロップ ディスタンス HD』ではソラとリク、『キングダム ハーツ 0.2 バース バイ スリープ -フラグメンタリー パッセージ-』ではアクア、そして映像作品の「キングダム ハーツ キー バックカバー」ではさらに過去の出来事へと、作品が変わるたびに物語を見る角度も変わっていきます。
正直、序盤だけですべてのつながりを理解するのは難しいところですが、だからこそ各作品をひとまとまりで追えることがありがたい。まだ先の展開を評価できる段階ではないものの、『III』へ向けて少しずつ世界観を知っていく楽しさは感じられました。

『キングダム ハーツ III + リマインド』――積み重ねてきた物語の大きな節目へ
『キングダム ハーツ III + リマインド』は『キングダム ハーツ III』本編に、有料追加コンテンツとして登場した『キングダム ハーツIII リマインド』を組み合わせたタイトルです。シリーズを通じて描かれてきた物語が大きな節目を迎える作品で、これまでの登場人物や出来事が関わってきます。

本編では、ソラが迫る決戦に備えるため、再びディズニーやピクサーの世界を旅します。『1.5+2.5』『2.8』と続けて触った後にプレイすると、これまで紹介してきた人物や出来事がどのようにつながっていくのか、ますます気になってきました。
「トイ・ストーリー」や「アナと雪の女王」など、映画でおなじみの世界が登場するのも見どころ。まだ物語の入り口に立ったばかりですが、ひとつのシリーズをまとめて追いかける楽しさを改めて感じられます。

『リマインド』では、本編のクライマックスで描かれた出来事を別の視点からたどるエピソードなどが追加されています。こちらは本編クリア後に楽しむことを前提とした内容のため、ネタバレ防止のためにも本稿では内容を詳しく評価しません。
先の展開に関わるため詳細は伏せますが、「『III』だけで終わりではない」という点は、これからシリーズを始める方にも覚えておいてほしいところです。

いまから始めるからこそ楽しめる
今回は3タイトルそれぞれを一通り触れる形での先行プレイでしたが、長年気になりながらも手を出せずにいたシリーズの全体像を少しずつつかめたことが何よりの収穫でした。

ディズニーと『ファイナルファンタジー』のキャラクターが交わる新鮮さ、レベルを上げながら冒険を進める懐かしい手触り、そして作品をまたいで少しずつ広がっていく世界観。それぞれの入り口を知ったことで、改めて最初から腰を据えて遊んでみたくなりました。
また、今回筆者もプレイしたニンテンドースイッチ2版であれば、テレビの前に腰を据えて遊ぶだけでなく、携帯モードで少しずつ物語を進められます。これだけ作品数があると、まとまった時間を確保すること自体がハードルになりがちですが、日々の空き時間を使って追いかけられるのは大きな利点です。

さらに、最新ナンバリング作品『キングダム ハーツ IV』は2027年後期に発売予定です。
新作に向けて初代から物語をたどるもよし、以前遊んだ作品を振り返るもよし。筆者と同じく「今から追いつけるだろうか」と二の足を踏んでいた方にとって、今回のコレクションはシリーズの扉を開く、ちょうどよいきっかけになりそうです。
『キングダム ハーツ コレクション [I~III]』は、ニンテンドースイッチ2/PS5/XBOX Series X|S/XBOX ON PC向けに11,000円(税込)で発売予定です。
© Disney. © Disney/Pixar. Developed by SQUARE ENIX

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