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■「モバゲータウン」ができるまで
1999年に設立されたディー・エヌ・エーは、同年にパソコン向けオークションサイト「ビッダーズ」の運営を開始。しかし、すでに「ヤフーオークション」が先行して運営を開始していたため、思うように会員数を増やすことができませんでした。オークションの会員数は、ヤフーオークションが約7割で、ビッダーズが2割。そして残りの1割が、その他のサービスを使用しているようです。そのため、オークションビジネスでは苦戦を強いられ、2002年にはモバイル事業に乗り出すことになりました。
2002年に開始したサービスは、携帯電話オークション「モバオク」です。このサービスは携帯専用のサービスとあって、高いシェア率を獲得できました。その後、auの端末向けに「auオークション」を開始させ、商品を共有できるシステムを構築。これによって携帯電話端末専用のオークションサイトとしては、日本最大に成長させることができました。
携帯電話向けオークションサービスの成功をきっかけに、ディー・エヌ・エーは本格的なモバイル事業に乗り出すことになります。そこで誕生したのが「モバゲータウン」です。畑村氏はこのころを振り返り、「我々は専門的なゲームの知識を持ち合わせずに、ゲーム業界に飛び込んだのです」と、当時のことを語りました。
そんな実験的な形で始めた「モバゲータウン」ですが、現在は誰もが知る日本最大の勝手サイトに成長しています。売上高もここ数年で急激に伸びているようで、ディー・エヌ・エーの総売り上げのなかでは、モバイルビジネスが大部分を占めているようです。
■「モバゲータウン」の人気の秘密