カリフォルニアのMarin Independent Journalが報じるところによりますと、元従業員たちは米国スタジオ閉鎖の際に資産隠しが行われたと主張。未払いとなっている給料90万ドル(約8600万円)の支払いを求めています。
訴状によれば、ファクター5は11月1日に給料の支払いを停止。12月19日にわずかな通知、もしくは予告無しに従業員を解雇したとされています。
閉鎖後に設立されたWhite Harvest社は、事実上ファクター5と同じ会社であることが請求の根拠となっている模様です。
創設者は閉鎖に当たってソースコードと知的所有権などの資産をBlue Harvest (現White Harvest)社に移管したが、同社はファクター5と同じ経営陣がこれまで同様の仕事を行っており、事実上同じ会社であるとするのが元・従業員たちの主張。
移管は創設者たちが自分の資産を守るために行ったものであり、その他にも家の所有権を移すなど様々な資産隠しが行われたとされています。
記事ではWii版『Star Wars: Rogue Squadron』が「Blue Harvest」の社内コードネームで開発されており、White Harvest社へ移管されたことも明かされています。
「Blue Harvest」は映画「スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還」のロケを行う際、見物に殺到する群衆の目をごまかすためにでっち上げられた架空のホラー映画のタイトル。Blue HarvestからWhite Harvestへの社名変更は経営陣がルーカスアーツに接近する際に行われたものではないか……と弁護士のJames Smith氏は主張しています。なお、この件に関してルーカスアーツはコメントしていないとのことです。
意外なところで明らかにされたファクター5の新タイトルですが、新作が「SFの飛行モノ」であるとする噂は的中していたことになります。流出したスクリーンショットには宇宙線のコクピット風の画像が含まれていますが、これも新作が「スター・ウォーズ」であるとすれば辻褄が合います。
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Factor5の空中戦ゲームの流出画像 |
Wii版『Star Wars: Rogue Squadron』がこれからどうなるのか不明ですが、こうした行き違いを解決した上でキチンと発売されることを祈りたいところではないでしょうか。