【DEVELOPER PROFILE】第9回 ジニアス・ソノリティ株式会社

2002年2月1日、山名学氏が代表を勤める有限会社ハートビートが突如、ゲーム開発事業から撤退すると公式サイトで発表しました。同社はエニックスの『ドラゴンクエストVI(SFC)』・『同VII(PS)』・『同IV(PS)』・『同III(SFC)』・『弟切草(SFC)』の開発を10年間に渡って開発し続けていました。発表では理由等は明かされませんでした。

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2002年2月1日、山名学氏が代表を勤める有限会社ハートビートが突如、ゲーム開発事業から撤退すると公式サイトで発表しました。同社はエニックスの『ドラゴンクエストVI(SFC)』・『同VII(PS)』・『同IV(PS)』・『同III(SFC)』・『弟切草(SFC)』の開発を10年間に渡って開発し続けていました。発表では理由等は明かされませんでした。

それから半年後の8月7日、またまた何の前触れも無く、ジニアス・ソノリティ株式会社の設立が発表されます。代表は山名氏で出資は山名氏が52.9%で任天堂と株式会社ポケモンが19.5%ずつです。「才気が心に響き渡る」という意味を込めた同社はゲームキューブでの大作RPGを開発すると説明されました。

主要スタッフを紹介していきます。代表はドラクエや弟切草を手掛けた山名学氏。企画室長にはフリーランスとして『MOTHER 2』や「ポケモンカード」に関わってきたゲームデザイナーの三浦明彦氏。取締役制作統括責任者にはドラクエなど多数のゲーム・TV・映画の音楽手掛ける多和田束氏が着いています。

豪華なスタッフが結集して最初の作品は『ポケモンコロシアム』でした。事の発端は2002年の6月頃で、ハードビートを辞めてフリーの立場になっていた、山名氏らに株式会社ポケモンが話を持ちかけ、会社を設立して開発する事になったそうです。『ポケモンコロシアム』はドラクエなどを開発したメンバーが多数在籍しているだけあって、据え置き機では初めてのRPGのポケモンも収録。世界観もこれまでのゲームとは少し違った思い切った物になっています。

今後もポケモン関連のゲームを手掛けるのか、それとももっと違ったゲームを作るのか分かりませんが、次回作にも注目が集まります。


事業所  東京都中央区日本橋3-2-5 川崎定徳ビル別館7F
設立   2002(平成14)年6月
代表者  代表取締役社長/山名 学
従業員数 9名
資本金  1億円
主要株主 山名 学/52.9%
     任天堂株式会社/19.5%
     株式会社ポケモン/19.5%

《土本学》

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