そして「ニンテンドーDS」 2画面、タッチパネル、音声認識と今までのゲーム機とは一線を画す、全く新しいおもちゃ箱が誕生しました。これまで携帯ゲーム機で主流であった十字キーは任天堂が生み出した「常識」であり、それを脇に置くというのは、DSは自らの伝統を超え、今までのゲームを越える決意とも言えます。
製品開発だけではなく、プロモーション面でも今までの任天堂とは違う姿を見せました。宇多田ヒカルを起用したTVCMを発売の2ヶ月前から放映し、それも従来のようにただゲーム画面を見せるのではなく、ゲームを楽しむ様子を映した「ゲームに触れない人に興味を持ってもらう」為のCMでした。
全国5箇所を回るニンテンドーワールドを始めとして、東京・大阪の5箇所で行ったストリート体験会、カフェなどの店頭での試遊台の設置、山の手線の車体への広告など、積極的な広報活動が目に付きました。これも今までには無かったことです。
心配された供給不足も生産拡大に目処がつき、当初予定の年度内350万台から500万台に引き上げられました。国内の初回出荷も30万台から50万台に拡大しました。先に発売された米国では初週に50万台が売れ好調なスタートを切りました。国内でも小売店からの受注は既に200万台を超えていると言われます。
果たして任天堂の新たな提案は受け入れられるのでしょうか、そしてニンテンドーDSはどんな面白さを提供してくれるのでしょうか。
