『私のハッピーマナーブック』監修の西出博子さんに聞く

タイトーから4月に発売された『私のハッピーマナーブック』、このソフトを監修した表参道の「Happy Manner Salon」の西出博子さんが実際に講座でDSを使ったマナー講習を行っているそうです。今回はその講座の様子を取材し、西出博子さんに幾つか質問をする機会を得ましたので紹介します。まずは質疑応答です。

任天堂 DS
表参道にて
表参道にて 全 3 枚 拡大写真
タイトーから4月に発売された『私のハッピーマナーブック』、このソフトを監修した表参道の「Happy Manner Salon」の西出博子さんが実際に講座でDSを使ったマナー講習を行っているそうです。今回はその講座の様子を取材し、西出博子さんに幾つか質問をする機会を得ましたので紹介します。まずは質疑応答です。



―――DSでマナー講師をしようと思ったきっかけは?

マナーと言うと皆さん堅苦しいというイメージをお持ちで、企業研修も実際堅苦しく先生も怖いイメージになってしまっているのですが、本来マナーというのは「堅苦しいものでも何でもなくて、面白いものなんだ」と私は常々言っています。なので今回タイトーさんからお話を頂いてとても嬉しく思いました。ゲームはイコール楽しいもので、楽しくマナーを学べるのであれば、これは使うしかない、すぐ取り入れようと思いました。それでこの春、実際に皆さんがご存じのような大企業でも使わせて頂きましたし、こちらのサロンでは個人のお客さんにもやってもらっているところです。

―――反応は?

やはり点数が即座に出るところ、たとえば本や雑誌でマナーテストといっても自分で計算をしないと点数が出ないのですが、ゲームだと即座に出ます。研修でもサロンでも点数が出ると「わあ」と盛り上がります。その点が「マナーを楽しく学ぼう」というコンセプトにも合致していて、とても有難い存在になっています。

―――企業の研修でも、という話がありましたが具体的には?

4月は毎日、新人社員研修がありましたので、企業にOKを取らずにDSを持ち込んで(笑)、イキナリ最初にやってもらって、皆さんのマナー力が何点かというところからスタートしました。特に大企業の新入社員の方は「俺はできてるぜ」という人が多いのですが、いきなり「33点」とか出ちゃうと、俺できてねえじゃん! と研修自体もスムーズに入り易くなりました。

一番の皆さんの感想は楽しいということですね。もっともっと勉強したいという人も多くいました。研修の時間は限られているので、これはもう買ってやるしかないと(笑)。サロンの人ももう3、4回目の人もいるんですが、1回目の点数は悪かったんです。でも点数を上げたいから次の回には家で勉強してくるんですね。かなり勉強する意欲の向上にも役立ってますね。特に男性の方は数字にとても興味があるんで、「100点取らないと気が済まないい」とか(笑)。皆さん前向きになっている気がします。

―――マナーの魅力はどんなところにあると思われますか?

マナーって一方通行では絶対成り立たないものなんですね。相手がいることで成立して、お互いがマナーに気をつけるとお互いに気分の良い空間ができるんです。例えば職場なら、皆が挨拶をしなかったり言葉を交わさないでシーンとやっていた所でも、ちょっとした笑顔が出たりとか、挨拶が出るようになるだけでも職場の雰囲気は変わっていくんです。そういう風にプラスの空間がどんどん生み出されていく、それが何よりもマナーの魅力だと感じています。

―――マナーを学ぶ上で気を付けて欲しい点はありますか?

ナイフとフォークは外側から使っていくというマナーがあります。そこで例えば、誰かが内側から使っていってた、その時にそういう人を見て「なにこの人?」というような気持を持つことは絶対にタブーであるということですね。自分自身がこの時にこうするという形を覚えていくのは大切ですが、ただ何よりも大事なのは一緒に居る中で、例えば楽しく食事したり、気持ちよく仕事をする、そのためにマナーはあるものなので、形ができてない人を見下すような事をする人や思う人は決してマナーのある人とは言えないので、気をつけて欲しいですね。

―――今後このソフトを使って何か新しい事を考えている、というのがありましたら教えてください

マナーは社会人だけでなく、子供も身につけるべきものだと思っていて、小学校や中学校や高校みたいな学校でも教える機会を頂いています。また学校の先生はよくマナーが無いって言われたりするので、教育委員会の協力も得て、学校の先生にもマナーの講座をしたりしています。「DSを持ってる人」というアンケートを取ると小中高生の殆どは持ってます。なので逆にこのソフトは社会人というより子供さんに使ってもらいたいソフトかもしれません。学校などでも一つのイベントとしてソフトを使いながらやっていこうかと思っているところです。

―――こういう場面ではどう動くのがマナーなのか、ということが分からない場に遭遇してしまった時のアドバイスをください(笑)

そういう場面で困らない為にも是非このソフトで学んでいただくのが良いと思います(笑)。困らないために知識と教養を学んでいくのは大事なことだと思います。ただもし仮に分からない場面に遭遇した場合は、笑顔と謙虚な姿勢、それがあれば絶対にどんな場面でも乗り越えて行けると思います。そういう人を見て「感じが悪い」とは誰も思いませんし、逆に手を差し伸べたいと思われると思うはずなので、それによっても、どんどんプラスの関係を作っていけると思います。


講座の様子はまた明日にでも紹介します。

《土本学》

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