今どきゲーム事情■杉山淳一:アフターファイブ・ファイター“餅A”の海外武者修行

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今どきゲーム事情■杉山淳一:アフターファイブ・ファイター“餅A”の海外武者修行
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餅Aという名前の由来は「もちろんAですよ」から。『バーチャファイター』で活躍していた中学時代に名乗り始めたそうです。好きなキャラクターがアキラでした。「大会はどのキャラクターで出るの?」と聞かれると「もちろんAですよ」が口癖。「でも、上位に行けるようになったのはジャッキーを使い始めてからでした(笑)」

格闘ゲームを始めたきっかけは小学生時代。スーパーファミコンの『ストリートファイター』でした。でも実は「勝負事が苦手で、絵を描くほうが好きだった」とは意外です。ゲーム好きなお兄さんの相手をするうちに格闘ゲームに開眼していき、セガサターンの『バーチャファイター』で頭角を現します。中学時代は同級生たちとゲームセンターに通い詰めたそうです。都内の私立中学に通っていたこともあり、都内や首都圏各地のゲームセンターの口コミ情報が集まりました。友人たちと各地のゲーム大会に出没。そこで、自宅にバーチャファイターの筐体を置くほどの“師匠”に出会います。

バーチャファイターの腕が上がる一方で「成績はガタ落ち(笑)」。心配した親に学校以外の外出を禁じられ“軟禁状態”に。ところが今度は自宅で遊べるPCのオンライン対戦ゲーム『エイジオブエンパイア』にハマります。徹夜で遊び、学校で寝る毎日。しかし、高校三年生のときに『バーチャファイター3』の最後の全国大会があり、思い入れが強かったので参加。ベスト16に。

一浪して大学の経営学部に進学。ゲーム以外の世界を知りたいと軽音楽を始めます。しかし、暇つぶしで立ち寄っていたゲームセンターで強すぎたため、ギャラリーが集まるようになり、餅Aであることがバレてしまいました。格闘ゲーマーとして復活したあとはゲームライターとしても活躍。バーチャファイターの攻略本の制作に参加。このとき、攻略本の仕事で『デッドオアアライブ4(DoA4)』と出会います。DoA4の攻略本は2社から計3冊を出版し、アーケードゲーム誌にも寄稿しました。大学4年生のときWCG2006日本予選に出場し優勝。イタリア大会に出場するも予選リーグで敗退。WCG2007の日本予選は準優勝。

これが餅A選手のゲーム遍歴です。ゲーマーとしてもライターとしても格闘ゲームファンには有名な人物でした。RTSのオンライン大会に出たこともあるそうです。知らなかった私が恥ずかしい。これからはアーケードゲームの観戦にも力を入れていかなくちゃ。

餅A選手は現在は会社員。勤務先は意外にも堅く、金融機関系のシステム開発会社とのこと。そして現在も週末はゲームセンターに通い、平日夜は自宅からXbox Live!で対戦しているそうです。DID3の参加は会社の夏休みを利用したとか。“アフターファイブの格闘戦士”といったところでしょうか。

■WCGが海外交流のきっかけに

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《杉山淳一》

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