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カナダ代表(Offbeat Ninja)と対戦中※クリックで拡大画面を表示 |
杉山:今回DID3で餅Aさんは4位でした。日米の差を考えた場合、これは餅Aさんにとって嬉しい結果ですか。悔しい結果ですか。
餅A:それは悔しいですよ。僕は力の差を認識したうえで優勝するつもりで行きましたから。4位で良かったというくらいの気持ちでは行きません。
杉山:何試合やるんですか?
餅A:「ダブルイルミネーション方式」といって、一度負けた人も敗者復活トーナメントで勝ち上がっていくと決勝戦に出られるというシステムです。
杉山:参加者74人でダブルイルミネーション方式だったら、かなり時間がかかりますね。
餅A:15時から始まって、終わりが24時近くでした。
杉山:2日に分けないんだ。体力も必要ですね。4位で終わったと言うことは、かなり後のほうで敗者側に回ったんですね。
餅A:そうです。実はあの時、バーチャファイターの試合もやらされたんですよ。そっちは優勝しました。
杉山:あ、優勝してるんだ。ノーチェックでした。
餅A:前回のテキサス大会でもバーチャファイターの大会があって、それにも優勝しているんですよ。
杉山:そうだったんですか。
餅A:DID3の時はバーチャファイターの試合と同時進行でテンパっていました。
杉山:それじゃキツイなあ。前回のテキサス大会は餅Aさんだけの大会じゃなくて、バーチャファイターの大会もあったんですね。
餅A:他にもいろいろありましたよ。鉄拳とか、ストリートファイターとか。
杉山:いつでもゲーム大会が開かれる街なんですね。
餅A:というより、マスターが一声かければそのくらいはすぐに集まるんですね。彼の一声で人が動く。
杉山:バーチャファイターで優勝、という記事を書けば良かったなあ。
餅A:でも、アメリカではバーチャファイターのレベルはそれほど高くないんですよ。アメリカにはゲームセンターがありませんから、逆に日本よりも経験不足なんですね。
杉山:なるほど、アーケードゲーム由来のタイトルは苦手なのか…。
餅A:バーチャファイターの試合では、負けた記憶がないくらい。しかも、相手の体力を1ミリくらい残して逃げ回ってタイムアウトで勝利、なんてことをやってみたり。
杉山:それは相手にとっては屈辱でしょうね。倒すなら倒せ、と言いたかったでしょうに。
餅A:観客からは歓声とブーイングの嵐でしたね(笑)。
杉山:酷いなあ。ところで賞金は出るんですか。
餅A:ええ。100ドルもらいました。食費とお土産代は稼いだかな(笑)。
杉山:すごい。バックパッカーみたいだ(笑)。遠征は何泊ですか。
餅A:5泊ですね。ゲーム三昧で。
杉山:バーチャファイターの大会をやって、DoAの大会をやって…。その他に毎日。
餅A:マスターの家に14人のゲーム仲間と合宿していたんですけど、毎朝、ニンテンドーDSを持って近所のファーストフード店に行くんです。朝ご飯を食べながらマリオカートをやるんですよ。大声で罵り合いながら(笑)。
杉山:そういうことができちゃう国なんですよね。
餅A:アメリカって自由だなあって思いました(笑)。
杉山:それが毎朝とは、楽しいですね。ずっとマスターの家に泊まったんですか。
餅A:そうです。
杉山:彼は何をしている人ですか。仕事は?
餅A:彼はプロゲーマーですから、ゲーム以外に拘束される仕事はしていませんよ。
杉山:アメリカのプロはゲーム専業ですか。すごいなあ。そんなプロゲーマーの家にホームステイできたなんて良い経験をしましたね。。他に彼の家に泊まっている人は何をしているんですか。マスターの弟子ですか。
餅A:弟子というか、大会に出るプレイヤー仲間ですね。DoAのプロって結構いるんですよ。DirecTVが放送している「Championship Gaming Series(CGS)」の選手として活躍しています。
杉山:そこに彼は毎回出ていると。
餅A:そうです。OffBeatNinjaも出ています。彼らは年間の契約料で3万ドルです。それをベースに賞金を上乗せしていくんです。
杉山:餅Aさんも行きたいでしょう。そういう世界に。アメリカに移住しちゃえばいいのに。
餅A:それはちょっと考えています。心が動かされますね。
■アメリカに行ってプロになりたい