そんな中、筆者は開発チームのひとりであるキャメロン・スウェイ氏によるゲームプレイセッションの参加に成功。『ソウルキャリバー?』でのコラボについても語ってもらいました!ここではその模様をお伝えします。
中村:まず、『TFU』について教えてください
キャメロン・スウェイ氏(以下、キャメロン):もう既にいろんなところで知っているとは思いますが、『TFU』はスターウォーズ・サーガで語られる新たな1ページです。スターウォーズの物語というのは壮大で、ここでは、エピソード3とエピソード4の間のギャップを埋める話になります。主人公はダースベーダーの秘密のアプレンティス(Apprentice、直訳すると弟子という意味)。このキャラクターの視点から、新たな物語を体験するというわけです。ファンにとってはとても感動的でパワフルなストーリーラインが出来あがったと思っています。今回お見せするデモでは、ゲームの冒頭部分のひとつ、建設施設(Construction Facility)を紹介しましょう。ダースベーダーの下知により遣わされた場所です。ベーダー卿は、アプレンティスの力を試すため、オーダー66から逃げ延びて全宇宙に散らばったジェダイ騎士と対決させようと考えたのです。アプレンティスは、この建設施設がクローン戦争時代のジェダイ・ジェネラルにより乗っ取られたと伝えられています。ゲーム内の行動は、ダースベーダーからの厳命により、機密を守ることが最重要課題となります。あなたがこの場にいることを誰にも知られてはならないのです。つまり、立場上、味方の勢力であるストームトルーパーでも、あなたの行動を外部に漏らさないために殲滅しなければならないのです!
中村:ゲームプレイはどのような感じなのでしょう?
キャメロン氏:フォースパワーとして使える基本的な能力は、遠方から物をつかむフォースグリップや、物体を移動させること、そして物体を自分の意思どおりに投げ放つ、などがあります。つまり、ゲーム内にあるすべての物体はプレイヤーにとっての武器となるのです!敵を掴んで投げ放つことも出来るし、R2ユニットを操り、窓を突き破ったりもできます。このように、これまで見てきたフォースでは考えられないようなビックリするような事が−ここではそのような力を“Unleashed”(解き放たれる)と表現しているのですが−可能となるのです。つまりこれまで全く見たことがない、ビデオゲームとしてはピッタリの力を発揮することが出来るのです。あなたは、どんな大きなものでも思い通りに操れるジェダイとなるのです!
最初はライトセーバーとフォースプッシュが基本的な攻撃技になります。ただしゲームを進める事で新たなフォースパワーを手に入れたり、既に取得した能力のパワーアップをしたりも出来ます。
中村:ゲームデザイン上の特徴なども教えてください
キャメロン・スウェイ氏 |
また、キャラクターがレベルアップするごとに、自分の好みにあわせてキャラクターの能力を向上することが出来ます。ゲームが終わるまでに、プレイヤーひとりひとりが独自のジェダイを育てあげることでしょう。単に見た目が違うだけではないんです。
たしかに、コスチュームを変える事が出来るというのもこのゲームの魅力的な点です。この他にライトセーバーやセーバーの発光色もカスタマイズできます。
中村:『TFU』を開発するために重要な役割を果たしたテクノロジーはなんでしょう?
キャメロン:おもに二つの技術があります。ひとつめはデジタルモレキュラーマップ(Digital Molecular Map)です。シミュレーションの一種で、物質の特製を再現できるのです。(ここで、あるゲートをフォースで破壊します。フォース攻撃を受けたところを中心にベコリとゲートがへこみました)
このように、直撃を受けたところを中心に鉄と同じような形にゲートが曲がるのです。これは物体の全方向に対応しており、実際の鉄と同じような特性がそのまま反映されています。ですので、毎回攻撃するごとに違った反応を楽しむことが出来ます。つまりキャラクターの存在がゲーム世界に影響をあたえているということですね。
もうひとつは、バイオメカニカルA.I(Biomechanical A.I)といって、人体のしくみをシミュレーションする技術です。(ここではフォースグリップを使ってストームトルーパーを持ち上げました。すると、体が生きている人間のように反応しています。そのまま放り投げられると、ストームトルーパーは近くにあるものをとりあえずつかんで自分を守ろうとしました)このように、A.Iによって人体は常にバランスを保とうとし、単に物理法則に従うのではなく、人体反射に基づいた動きをするのです。
(最後にフォースパワーを披露するために、キャメロン氏は、倉庫に格納されていたTIEファイターをつかみ投げるといった荒業を披露!さすがにこれには驚きました!)
キャメロン氏:このように、フォース・グリップを使う事で様々な戦略を立てて戦いに挑む事が出来ます。これにより、プレイヤーは、自身がまさにジェダイとなって活躍するという体験をするのです。これらの技術に、スターウォーズならではの重厚な物語が加わる事で、プレイヤーはスターウォーズ・サーガにおける新たな展開を体感することが出来るのです。
もうすこしじっくりとプレイしてもらいたかったのですが、PRの方がちょっと怖い顔でそろそろ時間ですと言ってきました。そこで最後に例の質問をしてみました。
中村:今回、『ソウルキャリバーIV』でアプレンティスがシークレットキャラクターとして登場していますがファンからの反響は?
キャメロン氏:『ソウルキャリバーIV』をプレイした友人の話なのですが、みんなアプレンティスの登場に喜んでいたようです。特に彼の技とか、外観ですね。とてもアクロバティックで、かなりかっこいいポーズとかも出来るので
中村:今回のコラボを通してあらためて感じたことは?
キャメロン氏:秘密のアプレンティスを『ソウルキャリバーIV』で紹介できたことは私たちにとってもうれしい事でした。キャラとして作りこんでいますからね!だから、これまでスターウォーズのゲームに触れた事がない人たちにも、アプレンティスというキャラクターを知ってもらう機会を得たことはとっても大切なんです。
中村:ありがとうございました!
『TFU』は米国ではPS3とXbox360で、9月16日にリリースの予定。筆者が体験したデモとは違うバージョンですが、同じストーリーラインとキャラクターが楽しめるPS2、PSP、及びDS版も同時発売されるとのことです。日本での発売が待ち遠しい一作です。