【TGS2008】飯田和敏氏の新作Wiiウェアタイトルなど、マーべラス新作発表会

東京ゲームショウ2008は、9日、マーベラスエンターテイメントが新タイトル発表会を開催しました。「牧場物語」や「ヴァルハラナイツ」といった定番タイトルのほかに、2009年にWiiウェアで配信する『ディシプリン 調律帝国の誕生』というタイトルも登場しました。

任天堂 Wii
【TGS2008】飯田和敏氏の新作Wiiウェアタイトルなど、マーべラス新作発表会
【TGS2008】飯田和敏氏の新作Wiiウェアタイトルなど、マーべラス新作発表会 全 49 枚 拡大写真
東京ゲームショウ2008は、9日、マーベラスエンターテイメントが新タイトル発表会を開催しました。「牧場物語」や「ヴァルハラナイツ」といった定番タイトルのほかに、2009年にWiiウェアで配信する『ディシプリン 調律帝国の誕生』というタイトルも登場しました。

■ヴァルハラナイツ エルダールサーガ

アクションRPGの『ヴァルハラナイツ エルダールサーガ』は、これまでPSP向けにリリースされてきた「ヴァルハラナイツ」シリーズの続編です。プロデューサーの大渕善久氏は、「コンセプトは、やり込みとカスタマイズです」としています。「自分を投影できるように、キャラクターの性別、顔、髪型はもとより、かけ声のカスタマイズもできます」というほどです。

『ヴァルハラナイツ エルダールサーガ』プロデューサーの大渕善久氏『ヴァルハラナイツ エルダールサーガ』のゲーム画面


ゲーム中では、数十匹のモンスターに囲まれたり、巨大な敵と戦う場面もあります。『ヴァルハラナイツ エルダールサーガ』は、ヴァルハラナイツシリーズとして初めての据え置き型ゲーム機向けのリリースとなり、このような場面での操作性やグラフィックに挑戦したといいます。

Wi-Fiコネクションにも対応しており、「1人では倒せない敵やクエストも友達と協力してクリアできます」とのことです。『ヴァルハラナイツ エルダールサーガ』の発売は2009年中の予定で、価格は未定です。

■朧村正(おぼろむらまさ)

Wii向けタイトルとして2009年中に発売を予定しているアクションRPG『朧村正』(おぼろむらまさ)は、東京ゲームショウ2007にて初めて発表したタイトルです。「やっと動く姿を披露できるようになりました」とプロデューサーのはしもとよしふみ氏が紹介しました。

「ゲームの世界観は、和の世界、元禄世界です。この世界観を極めて作ってきます」としています。はしもと氏が自らコントローラーを握り、デモンストレーションを披露しました。WiiコントローラのAとBボタン、ヌンチャクのアナログスティックだけで操作ができます。

『朧村正』のゲーム画面。簡単な操作で爽快なアクションが楽しめる


■牧場物語シリーズ

マーベラスエンターテイメントの看板タイトル「牧場物語シリーズ」は、ニンテンドーDS向け『牧場物語 ようこそ!風のバザールへ』と、Wii向け『牧場物語 わくわくアニマルマーチ』の2タイトルを発売します。

『牧場物語 ようこそ!風のバザール』は、「牧場物語を改めて作ったらどうなるのだろうか」(はしもと氏)とのコンセプトで開発が進められました。コンセプトは3つ。1つ目は「風の力で牧場ライフを豊かにしよう」です。ゲームの舞台となる街は、常に風が吹いているという設定です。実際にはニンテンドーDSのマイクに息を吹きかけることで、風が吹き風車が回るという具合です。ゲーム内では、この風車を使い牛乳を原料にヨーグルトを作るなど、さまざまな使い道があるようです。2つ目は「バザールは週1回のお楽しみ」です。牧場物語にあらたに「バザール」の要素が追加されました。牧場で採れたり作ったりした商品がバザールで販売できます。3つ目は「最大4人まで集まれる通信プレイ」です。ニンテンドーDSの通信機能により、友達をバザールに呼んで売買を行ったり、商品の値段交渉などができます。ようこそ!風のバザールの発売は2008年12月18日で、価格は5,040円です。

Wii向けの『牧場物語 わくわくアニマルマーチ』は、動物をフィーチャーしていますが、「裏コンセプトは家族」(同社常務取締役でプロデューサーの和田康宏氏)としています。これまでの牧場物語は、「結婚ができたら終わりかなという感じでした」といいますが、わくわくアニマルマーチでは、結婚のあとも、子どもができて、家族で食事や動物との散歩ができます。「世界が広がって楽しんでいただけると思います」と

■Wiiウェア向けの謎のタイトル『ディシプリン 調律帝国の誕生』

『ディシプリン 調律帝国の誕生』のイメージ画。鉄格子が見えることから刑務所と思われる食堂と思われる場面。刑務所と思いきや明るいイメージだ。謎が多い


最後に“サプライズ”として紹介したのが、Wiiウェア向けの『ディシプリン 調律帝国の誕生』です。紹介ビデオは、「6時30分起床、6時50分点検」、「罪なき罪人が受けている刑罰とは」などの文字とともに、鉄格子の部屋が映し出されました。刑務所だと思われます。「この映像を見ても、分からないと思います」とディシプリンを手がけるゲームクリエイターの飯田和敏氏が発言しました。

ゲームクリエイターの飯田和敏氏。左手に持つのは、ゲームのカギとなるアイテム。ステージでは、このアイテムについてたびたび触れている。「公には言えないです」「柔らかいです」などの発言が聞かれた


和田氏は、「飯田さんには『海亀文庫』という構想がありますが、何かは語っていません。この海亀文庫は、パッケージでは無理ですがWiiウェアだと実現できます」としています。さらに「マーベラスエンターテイメントは、最初は牧場物語しかありませんでしたが、今は魅力的な作品を揃えられるようになりました。ゲームパブリッシャーとして『常にチャレンジをしたい』とのコンセプトで開発をしてきたからです。そのチャレンジの可能性を広げてくれるのがWiiウェアだと思っています」とマーベラスエンターテイメントにおけるWiiウェアの戦略を語りました。

ディシプリンは、「作りたいゲームを好きなように作ったらどうなるだろうという試みです」(和田氏)とのこと。アクションなのか、シューティングなのか、RPGなのかも分からないディシプリンですが、飯田氏からは「これまで手がけてきたゲームでは夢の世界を描いてきたが、いい年齢になったから、夢の世界ではなく現実と向き合ったゲームを作りたいです」との発言が聞かれました。「マーベラスのWebページを時々確認すると新しい情報が出るかもしれません」との和田氏の発言で新タイトルの発表会は終了しました。

《土本学》

この記事の写真

/
【注目の記事】[PR]

関連ニュース