サーカスゲームは動物虐待−動物愛護団体が発売中止を求める

国際動物愛護団体「動物の倫理的扱いを求める人々の会」(PETA)は発売前のサーカスゲームが動物の虐待にあたるとして、発売中止を求めています。

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サーカスゲームは動物虐待−動物愛護団体が発売中止を求める
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国際動物愛護団体「動物の倫理的扱いを求める人々の会」(PETA)は発売前のサーカスゲームが動物の虐待にあたるとして、発売中止を求めています。

PETAが問題視するのはWiiとニンテンドーDSで発売予定の『Ringling Bros. and Barnum & Bailey Circus』で、同名の世界的に有名なサーカス団をモチーフとしたゲーム。

Ringling Bros. and Barnum & Bailey Circusは沢山の象が登場する出し物で知られていますが、PETAは同サーカス団に「動物の虐待と軽視の長い歴史」があるとし、Take2インタラクティブに発売中止を申し入れると同時に同社のCEOであるBen Feder氏に抗議のメールを送って欲しいと要請しています。

Ringling Bros. and Barnum & Bailey Circusの象の出し物


PETAのサイトには記入済みのメールフォームが用意され、訪問者は自分の姓名とメールアドレスを入れて「送信」ボタンを押すだけでFeder氏に抗議のメールを発信できるという仕組み。

メールフォームには「私はTake2がサーカスのゲームを作るためにRingling Bros.と組んでいると知ってショックを受けています。ゲームは楽しい暇つぶしかも知れませんが、サーカスは動物にとって愉快ではありません……」といった内容が既に記入されており、必要に応じて編集が可能。「サーカスのゲームを作りたいのであれば、自発的な人間の参加者のみのサーカス団をパートナーとして選んで下さい」と締めくくられています。

PETAは『サンバ DE アミーゴ』海外版のCMが動物虐待であるとしてセガに公開中止を申し入れたほか、『Call of Duty World at War』の軍用犬の扱いが残酷であるとしてActivision Blizzardに『nintendogs』を送付するなどの抗議行動を行っています。

『Ringling Bros. and Barnum & Bailey Circus』は2009年第四四半期に発売予定。発売前のゲームに抗議が起こるのは珍しいケースといえるでしょう。

《水口真》

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